恋愛

反対される人ばかり好きになる?〜大切にしてくれない相手を好きと思い込む心理〜

自分を傷付ける人、本当は嫌いな人、苦手な人を好きだと思い込む心理がありまして。

自分を大切にしてくれない。

他の女性(男性)の存在がある。

自分都合で会う予定を決める。

約束を守ってくれない。

嘘を平気でつく。

不毛な恋愛に度々没入する人は、この心理状態にハマっているかもしれません。

大切にしてくれない相手を追いかけてしまいます。

その恋愛に没入している時は自分では気が付けません。その恋愛は不安、寂しさ、怒り、ストレスをたくさん抱えていくのですが。

ネガティブな感情を感じさせる相手を白馬の王子様(または塔に囚われたお姫様)と思い込み、追いかけていきます。むしろネガティヴな感情を感じれば感じるほど、相手から離れられなくなります。

その恋愛が終わってから、なんであんな人を追いかけてたの?と気付きますが、次の恋愛でも同じように自分を大切にしてくれない人を追いかけてしまいます。

なぜ、大切にしてくれないのに追いかけるのか?

なぜ自分を傷付ける相手を美化して(理想化して)追いかけてしまうのか?

そこには愛ではなく支配欲が隠れていることがあります。

自分の力(価値)の証明に相手を利用しているのです。

劣等感を強く感じている人は、相手を自分の思うようにコントロール(支配)することで、自らの価値を証明することがあります。

コントロールする対象は簡単な相手ではいけません。その理由は2つあります。

一つは自分に好意的な相手では、自分の価値を証明できないと思っているからです。難攻不落な山を登るからこそ、自分の実力を証明できます。

手のかかる相手や大変な相手ほど、自分の力(価値)を証明できるわけです。

もう一つは、自分を攻撃する(傷付ける)相手を支配することによって、復讐を果たそうとします。

例えば、高圧的な親や支配的な親との関係で幼少期に傷付いた経験のある方は、劣等感を強く抱えることがあります。

「私は大切にしてもらえない」と。

親への反発心も育っていきますが、反抗期などにそれを発散することができません。怒りを感じることも、表現することも苦手になります。

抑圧された反発心(怒り)が大人になって、親から恋愛対象の相手にかえて発動されます。

親も恋愛相手も、自分の気持ちを理解してくれない点で共通しており、その相手を自分の支配下、コントロールすることで復讐を果たそうとします。

親相手には出来なかったことを、相手を変えてやり遂げようとします。

どちらもベースにあるのは、怒りや不満などのネガティブな感情であり、愛を育む関係を結ぶのは困難です。

なぜ、好きと思い込むのか?

幼少期の頃から怒りを抑圧してきたからです。怒りを感じるのはNGなわけで、それが歪んだ形で愛情になっています。

何度もお断りされるのに、「嫌だ!離れたくない!」と付き纏ってしまうのも、実は怒りからの復讐かもしれません。

相手を困らせることで、直接的ではありませんが攻撃して怒りを発散しています。

あの人が愛してくれません!」「大切にしてくれません!」と被害者の意識ではありますが、実は相手を攻撃しているわけです。

お互いがお互いを傷付けて、ボロボロになるまで、繰り返されます。傷付く度に怒りが溜まって、それを愛だと誤認識して、また、のめり込みます。

誰も自分を理解してくれない

このタイプの人は、周りが止めても止まりません。むしろ強くのめり込みます。

自分を大切にしてくれない相手との恋愛は「私は親との間で、たくさん傷付いた!!私は自分の価値を散々に扱うしかなったの!」という深層心理からSOSの叫びでもあります。

そんな相手やめなよ!」と周りは現在進行形の恋愛のことを言っているのですが、

深層心理では「あなたそんなに傷付いてないでしょ?いいかげん被害者ぶるのやめなよ!」と過去の痛みや傷を無かったことにさせる発言として受け取ります。

えっ!?私は小さい頃からたくさん我慢したのに!それすら分かってもらえないの!?」と、さらに傷が刺激されて不毛な恋愛に没頭してしまいます。

「本当は自分で何をしたいのか?」

「このままじゃいけないけど、どうしたらいいの」

「時間が解決してくれる?」

と、もう分からなくて、怒りや痛みを感じないように盲目的に相手を好きと思い込むことで、逃避(現実逃避)することもあります。

心の傷が強すぎて、モラハラやDVを受け入れてしまうことも。

心理的安全な場所を見つける

傷付いた過去、自己価値、劣等感を癒していきましょう。

ぜひ、カウンセリングを利用してください。

きっと、ずっと安全場所を探してきたと思います。

恋愛では力の証明でギリギリまで追い込んで、友達の前では「いい子」をして調整役に徹しているかもしれません。

このタイプの、不毛な恋愛に傷付いてもどこまでも踏み込みますが、友人関係では調整役として「いい子」「盛り上げ役」を担うことがあります。

どちらも劣等感からの影響ですが、安心して(気を遣わない、リラックスして)過ごせる時間や場所を見失っていることがあります。

自分には価値がない」

周りは(親は)自分を利用する

という信念が出来上がっているからです。

安全な場所で、心に刺さった傷を癒していきましょう。

もうひとりで戦わなくていいですからね。

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