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「嫉妬のすすめ」〜どんな感情も悪者ではないとしたら、出来れば嫉妬し続けたい〜

嫉妬は嫌な感情として語られることがありますが、今日は「嫉妬のすすめ」的なお話なんですよね。

嫉妬は本当にダメなの?

「嫉妬しないことが大人」みたいに語られることがありますね。

本当にそうならば、嫉妬することは子供の専売特許?ラインセンスかもしれません。

しかし、ここで一つの疑問が浮かび上がってきます。

嫉妬することが子供であるならば「なぜ、子供じゃいけないの?」です。

社会のしがらみから離れて、「童心に帰る」ことを勧められることがありますが、

ならば、「童心に帰る」ように嫉妬してもいいじゃない!?と。

※ちなみに「童心にかえる」は「帰る」「返る」と、それぞれ表記することがあるみたいですね。

「嫉妬」と「やきもち」の違い

さて、ここで「嫉妬」について改めて整理してみましょう!

「嫉妬」とは、自分よりも他人の方が優れていると感じてざわつく気持ち、他人が持っているものを羨ましく感じる気持ちのことですね。

「彼が他の女性を見て嫉妬しちゃいます!」と相談を受けることがありますが、それはどちらかというと「やきもち」ですね。

「嫉妬」という大きな枠の中に、「やきもち」って感情があるイメージですね。

「うどん」という大きな枠の中に「きつねうどん」がある感じです。

「jealousy」と「envy」の違いについて

英語の授業で習った方もいるかもしれません。

「jealousy」「envy」はそれぞれニュアンスが違います。

「jealousy」は日本語ではお馴染みジェラシーですね。

自分が持っているものを他人に取られるかもしれない時に感じている感情ですね。

「やきもち」のニュアンスに近いかもしれませんね。

「envy」は、エンヴィですね。よく漫画や映画のキャラクターの名前になってますね(鋼の錬金術師など)

他人が持っているものが欲しい時に出てくる感情です。

「jealousy」の対処方法は?

言葉の解説はここまでにしておいて、心理学的に「jealousy」の対処法を見ていきましょう!

いわゆる「jealousy」の嫉妬の方は、「受け取る」がテーマになっていきます。

極端に言えば、「自分が愛されていることをちゃんと受け取れていれば、パートナーが他の人に取られる心配をしなくていい」わけです。

そもそも「愛されているか」不安なわけです。なのでパートナーが他の人を見ていると、ネガティヴな感情のスイッチになるわけですね。

「ほら、やっぱり、こいつは私を愛していない!」と。

ここで嫉妬に振り回されて、パートナーを振り回してしまえば、予測していた最悪の未来「いつかこの人は離れていく」を現実化させていきます。

受け取り上手が愛され上手」とあるように、嫉妬に振り回されないことが恋愛の秘訣とも言えるのです。

嫉妬された方が愛を感じる!?

私は嫉妬された方が愛を感じられて嬉しいです」というタイプもいますよね。

嫉妬されるように、わざと相手を嫉妬させる行動をしたり、複数の相手を交際をしたりすることもあります。

また、自分の気持ちを素直に表現しないことで、相手を不安にさせて嫉妬させることもあります。

愛情表現を引き出す(感じる)為の手段として嫉妬を利用しているわけですね。

ある意味、そういうプレイ的なというか、お互いが納得していればいいかもしれません。

ただ相手のネガティヴな感情を刺激しているわけなので、どうしてもマイナスに作用する側面もあります。

今は大丈夫かもしれませんが、後々に負債として大きくなることもあるので、嫉妬以外でも愛情を感じられるようになるのがベターですね。

「envy」って本当にネガティヴな感情!?

さて、次は「envy」ですが、これが本当にネガティヴな感情だと決めつけるのは、「ちょっと待った〜!」です。

カウンセリングでお話を聞いていると、「envy」の裏側にこそ宝あり!みたいな事例がたくさんあるんですよね。

個人的には「できれば嫉妬し続けたい!」という目標を持っていて、その嫉妬は「envy」の意味なんですよね。

人が持っているものを羨ましい!と思う感情が人生を切り開いていくことが多いからです。

SNSで「あの人が食っているラーメンめっちゃ美味そう!いいな!」ってなって、それをきっかけにラーメンを食べるための旅行が決まることがありますからね。

それただラーメンに反応してるだけじゃねぇ?って思うかもしれません。(例えが悪かったかも、、、)

でも、人がやっているのが羨ましくて、それを原動力に動き出せることがあるのです。

嫉妬(envy)がしんどい理由は

じゃぁ、なぜ「envy」がしんどい感情として挙げられることが多いのか?

それは「envy」つまり嫉妬した時に、その心のざわつきから自己否定や他者攻撃にエネルギーを使ってしまうからです。

私にはどうせ無理だから、、、

「もっと〇〇しとけばよかったのに、、、」とか。

あいつは〇〇して生意気だ!

運がいいだけのくせに!」「きっと悪いことしてる!」とかね。

停滞している状態で、嫉妬の感情だけが燃え上がれば、自分を責めるか?他人を責めるか?ネガティヴな時間が続いていきます。

「嫉妬」は可能性の扉

でも、嫉妬をきっかけに変わっていくことがあります。

他人が持っているもの、その全てを手に入れることができなくても、何かアクションを起こすことで、それまで自分が手にしてなかったものを手に入れることができるからです。

「あの人はいつも楽しそうでいいな、、」と、その気持ちをきっかけに自分も趣味を見つけようとして、そこから週末の楽しみ、生涯の友達を見つけかもしれません。

自分が想定した以上に人生が広がっていくことがあるのです。

僕が「出来れば嫉妬し続けたい!」と目標を掲げているのも、それが理由です。

「envy」は、羨望と訳されることがあります。

羨望とは、うらやましくて憧れる気持ちのことです。

「憧れ」って、ヴィジョン(モデル)になりますからね。

「あの人にみたいになってみたい!」は夢を叶える(人生を切り開く)エネルギーにもなりますからね。

どんな感情も無駄なものがないとしたら、その感情のエネルギーを何に使うのか?それが自分の人生を作っていくよね!ことです。

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