運動が身体にいいからといって、すべての人がマッチョになる必要はないですよね。
「自分なり」の健康を維持できるペースや強度で運動していければいいですからね。
自己肯定感も同じことが言えるかもしれません。
自己肯定感という言葉が使われる時に「毎日が超絶ハッピー」を目指すみたいなニュアンスで受け止めてしまうと、
ハードルが高くなるというか、めんどくさくなることもあるかもしれません。
もちろん、そこを目指すことも間違いではないですが、運動を始めた人の全てがマッチョを目指していないのと同じように、自己肯定感も「自分なり」の心の健康を保てるレベルを目指されるといいと思うのです。
「適度な」って大切だよね。
運動でも「健康維持のために適度な運動」という言葉が使われますよね。
過度ではいけないし、少なくてもいけないわけですが。
毎日20キロも走らなくても健康が保たれるならそれでいいし、
1日の歩数が駅までの往復1000歩で少ないならもうちょっと歩きましょう!と。
それぞれに合った「適度」でいいわけですよね。
高すぎる負荷は逆に健康を損ねるかもしれない。
ケガのリスクも高まることもありますからね。
「健康の為に筋トレを始めて、重たいバーベルを持ち上げて腰を痛めてしまった」
そんなケースもありますからね。
また、モチベーションも下がってしまうこともありますよね。
ダイエットでサラダ中心の生活を始めたとしますね。
いろいろ調べているとドレッシングのカロリーも節制する必要がある!みたいに切り詰めていくと、
めんどくさい、考えることが多い、制限がありすぎて無理!みたいにモチベーションも下がってしまいます。
それまで揚げ物の多い食生活からサラダ中心に変えただけでも効果はあるわけですからね。
情報が多すぎて「あれも!これも!」とたくさん手を出したくなるかもしれません。
でも、自分の健康や目的にあった「適度さ」がポイントなわけです。
戦略①「適度な自己肯定感でいい」
自己肯定感を自分にあった「適度さ」でいいわけです。
「地球に生まれてよかったーー!!」と毎日叫ぶように喜べなくても、
自分なりの勇気や幸せ、喜びを通して、不安定な日々の舵をとることができればいいんですよね。
自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れる力」みたいなことですが、
ネガティヴな環境や状態では悩みの中に沈んでしまって、浮上してこれないんですよね。
自己肯定感があるから傷付かないこともあるだろうし、
傷付いても自己肯定感を満たしてくれるものがあるから回復していけることもあるわけです。
日々生きていたら嫌なこともあるだろうし、失敗もあるかもしれません。
マイナスな出来後も、ネガティヴな感情も出てきますよね。
それらに捕らわれ続けて心が疲弊していかないこと。
「適度な自己肯定感」とは、そのように言えるかもしれません。
大きなヴィジョンは脇においてみる
「適度さ」を見失ってしまうのは、過剰な情報と過度な目標と言えます。
将来の目標やゴールを持つことは素晴らしいことですが、それが大きすぎてマイナスに働いているのなら、ちょっと脇においときましょう。
ダイエットもそうですよね。
最初から20キロ痩せる!と目標を抱えて頑張れる人もいれば、頑張れない人もいますからね。
・朝はエレベータを使わずに階段を使う
・食べすぎないように炭酸水を飲むようにする
など、
小さな目標の方が頑張れる人もいます。
社会の荒波に揉まれて沈んだ気持ちを浮上させてくれる小さなきっかけをたくさん持っておくこと。
それが適度な自己肯定感をキープするための手助けとなってくれます。
「プチ気持ちいい」をリストアップしていく
「プチ心地いい」でもいいですけどね。
小さな喜びや楽しみをリストアップしていきましょう。
サンドイッチでも、ハムやパンのおいしさも重要かもしれないけど、
少し塗ったカラシマヨや少量のブラックペーパーが味の決め手になることがあります。
でも、いざスーパーに食材を買い出しに行くときに、買うのを忘れてしまいます。
「適度な自己肯定感」に必要なものも、
「プチ心地いい」とか、「プチ気持ちいい」とかの隠し味的ものなわけです。
でも、それをついつい忘れてしまうんですよね。
まずは10個ほどリストアップしてみましょう。
よそ行きの立派なリストじゃなくていい
例えば、
①新しいノートを買う(メモ帳でもOK)
②コンビニで新作のお菓子を買う
③日記を書く
④メイク入れを整理する
⑤新しい下着を買う
⑥週末はお腹が鳴るまで空腹を楽しむ
⑦スマホをオフにしてネトフリを観る
⑧夜のお散歩
⑨実家でご飯を食べる
⑩半額になったお刺身で晩酌
こんな感じです。
書いている時は「こんなんでいいの?」と思うかもしれませんね。
よそ行きの立派なリストを書く必要はありません。
自分だけの自分なりの適度な自己肯定感を目指していけばいいですからね。
ちょっと痛いところを突くとするなら
「こんなんでいいの?」と思ってしまうのは、どこかに競争が隠れているかもしれません。
必要以上に自己肯定感を「外向き(自分以外の誰かの為に)」に求めてしまっている可能性があります。
「プチ」でいいわけですからね。
リストをすらすら書けた人は、まだまだ増やしていければいいですし、実行していきましょう。
書けない人はまずは10個リストアップすることを目標にしてください。
もしかしたら頭の中では浮かばないこともあるかもしれませんね。
「とりあえず気になったからやってみよう!」と動くことも大事です。
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