恋愛

背負いすぎた親の期待とうまくいかない恋愛

親の人生を生きると大人になっても「自分がどうしたらいいか?」分からなくなります。

いつまでも親に支配されているような感覚(監視されているような感覚)を持つこともあります。

また、「親に認めてもらえるか?」それを優先順位の一番上にしてしまいます。

無意識に親の期待(投影)を引き受けてしまっている状態です。

子供にとっては、親の期待に応えることが愛される手段の一つですからね。

しかし、その期待を大人になってからも背負い続けてしまうのです。

経済的には親離れしていても、精神的に親離れて出来ていない状態と言ってもいいかもしれません。

無意識の期待が引き起こすもの

期待と言っても、人生の夢や目標という大きなものばかりではありません。

日常での振る舞い方や他人との関係性においても、親が無意識に期待している生き方をまっとうしてしまうのです。

もちろん、この期待は親の無意識にある場合が多いです。

大人になって親に向かって「あなたの〇〇のせいで、わたしは、、、」と意見を訴えても、本人は自覚がないこともたくさんあります。

両親に話しても噛み合わないので、ガッカリしてしまうかもしれません。

親の代わりに恋人や結婚相手、会社の上司と似たような関係を構築することもあります。

いつも相手の要求に応えて自分がないように感じられて、主体性を見失います。

「自分の本当にしたいこと」「周りが認めてくれること」の間に葛藤が生まれて、それが自分の人生を生きていない感覚となっていきます。

恋愛に影響すること

いつも「不足感」を感じてしまうかもしれません。

恋愛相手に「もっとわたしは〇〇しなければいけない」という感覚を持ってしまうのです。

自分が与えているものや行動が、足りないように感じてしまいます。

いわゆるダメンズにハマってしまうのもこの心理が影響していることもあります。

相手がダメンズな場合は、いくら尽くしても相手の状況が良くなることが少ないかもしれません。

分かりやすい例で言えば、ギャンブルに使うお金をいくらあげたとしてもキリがないですからね。

あなたを大切に扱ってくれない相手に尽くしてしまいます。

「自分には足りないものがある」と思うには、 そのような相手が必要ですからね。 

少しややこしいのですが、不足感を感じさせてくれる相手に愛を感じるような錯覚を起こしていることがあります。自分の不足感を感じる相手にこそ恋愛対象になってしまうのです。

仕事に影響すること

心理的なメカニズムについては恋愛と同じですね。

仕事の場合はハードワークになりやすい傾向があります。親の期待が仕事での期待に変換されているような感じです。期待に応えるように頑張り続けてしまうのです。

ここでも少しややこしいのが、ハードワークしている感覚が分からないことかもしれません。

常に足りない感覚を持っていますからね。「何もできていない」「もっとしなければいけない」と自分に鞭を打ってしまいます。

周りの評価を受け取れないので、自分での評価とのギャップに苦しくなってしまったり、自分をまったく評価してくれない環境で働き続けてしまうことがあります。

低賃金や長時間の労働時間など、条件として厳しい環境の中でも頑張ってしまいます。

「不足感」が仕事のモチベーションになっているので、ここでも満足する環境を避けてしまうことがあります。収入UPのチャンスを掴めない(掴まない)こともあります。

また、「好きなこと」や「やりたい仕事」を遠ざけてしまうことがあります。 

親の代わりとなる上司の目(もっというと社会の目)を気にして、自分の意見や気持ちを後回しにしてしまうのです。

例えば、本当はもっとお絵描きしたかったけど、親に褒められる為に料理のお手伝いをすることなんてありますよね。 そのような感覚で、自分がしたいことをよりも、他の人の求めることを優先してしまうことがあります。

これも動機としては優しさや愛情なんですよね。

恋愛でも、仕事でも、そこにあるのは優しさや愛情がベースです。
だからこそ力を発揮できる側面もありますし、自分を見失ってしまうとも言えるのです。

「いいことをしている感覚」「やるべきことをしている感覚」はあります。
だけど、そこで幸せを感じてるか?は別問題なんですよね。

それが葛藤となって「何をしているの?わたし、、」と気付いたら人生に迷子になってしまいます。

背負い過ぎた期待を下ろしていく

親との精神的な距離が恋愛や仕事に影響しているわけですね。

恋愛や仕事をそれぞれ単品で処理するよりも、根本から対処していった方がいいと思います。

親との関係を見直していくと恋愛や仕事にも影響していくのは、根本さえ対処すれば、自然と他のことにも影響してくるからです。

あなたはどんな期待を背負って、何を想い生きてきたのでしょうか?

親の期待も無意識ですからね。

背負っている方も気付かない間に背負っているものがあります。 

カウンセリングでは背負ってきた期待を親に返していくセッションや期待に応えて頑張ってきた自分を承認するイメージワークを行なっていきます。

「手放し」と「承認」の2つセットがこの課題をクリアしていく鍵となります。

手放しだけでは、背負った期待を手放していくことに罪悪感を感じるケースがあるからです。

上手くいかない恋愛 、ダメンズ、ブラック企業、やりがいのない仕事を手放そうとしても罪悪感を感じてしまうことはありませんか?

それも背負った期待を手放すことの罪悪感が実は影響していることがあります。

手放すために、自分を承認することが必要になってくるのです。

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