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〜そもそも罪悪感って何のためにあるの?〜罪悪感研究所通信

どうも、皆さんこんにちは。

罪悪感研究所所長の桑野量です。

皆様は罪悪感は好きでしょうか?

え?嫌い?

そうですよね〜、

カウンセリングをしていたら、
罪悪感は嫌いなワードベスト1に輝く殿堂入りのワードですよね。

しかし、
その嫌いな罪悪感をなぜ胸いっぱいに抱えてしまうのでしょうか?

好きなものなら、胸いっぱいに抱えたいですが、

そもそも罪悪感って何のためにあるのでしょうか?

こんなにも嫌われる罪悪感なら、
最初からその罪悪感がなければ代わりに、
夢や希望を胸いっぱいに抱えていけるのかもしれません。

なぜ、罪悪感があるのでしょうか?

そこで、
神様になぜ罪悪感という感情を生み出したのか?
聞いていきましょう!

僕『お疲れ様です。神様!』 


神様『おつかれ〜!』



僕『ぶっちゃけ、何で罪悪感って感情を作り出したんですか?』


神様『罪悪感がないと人の痛みが分からないからじゃん!! 』

なるほど!
さすが神様です。

一発で納得の答えをバシッと教えてくれましたね。

罪悪感をネガティヴなフィルターを通してみれば、
自分の心を苦しめる鎖にように思えてしまいます。

しかし、
この罪悪感は、人の気持ちを理解するための大切な感情だったワケです。


罪悪感がなかったら、、、?

例えば、
私たちは子供の頃に、
自分の力の強さというものを知らないですから、
お母さんのことをバチン!と叩いてしまうことがあります!

『いた〜〜〜い!!』
お母さんのそのリアクションを見て、
子供の私たちは胸にチクっとした感情を感じます。

これが罪悪感ですね。
叩くという肉体的な痛みは、叩いた側の子供には感じることが出来ないので、
罪悪感という心の痛みを通して母親の気持ちを理解しようとします。

『ワタクシは、赤ん坊なのをいいことに、
母上を叩いてしまった。寒くないように衣服を与えてくれて、
乳を飲ませてくれる。

それだけではなく、オムツを交換してくれ、
ワタクシのお尻をいつも爽やかスッキリぷにぷにの状態に保っていただいている。
足を向けては寝ることが出来ない母上様をこのように傷付けてしまった!』

と罪悪感を感じてしまうのです。

人の気持ちを理解するために

チクっとする罪悪感を感じて、
そのあとに、後悔の念や思考の渦が追いかけてきます。

もし、
母親が『いた〜〜〜い!』と叫んでも、
チクっとする痛みがなければ、赤ん坊は、
人を傷付ける痛みは理解できないのです。

実際には、赤ん坊は少しずつ成長して、
そのことが理解できるようになっていきます。

人の気持ちを理解するためには、
必要な『罪悪感』という感情ですが、
なぜ、こんなにも私たちは罪悪感に苦しめられるのでしょうか?

罪悪感のもたらす影響を見ていきましょう!

罪悪感が罪悪感を引き寄せる

罪悪感はそれを感じないようにしていると、
仲間の罪悪感を引き寄せていきます。

それはドラゴンクエストのモンスターが、
どんどん仲間を呼んでいくように、
あっという間に罪悪感モンスターに囲まれてしまいます。

1つの罪悪感を手放す(癒す・消化)ことが出来ないと、雪だるま式に増えていくのです。

友達と喧嘩しちゃって気まずいなと思っていると、
次の日に学校で会っても、何となく無視してしまったり、どう反応していいか分からない。

そのまま友達と疎遠になってしまう、
みたいなことはあるものです。

それはケンカという1つの罪悪感が、
挨拶できない、謝れない、近づくことが出来ないと、
どんどん罪悪感を集めていってしまいます。

その罪悪感が増えていくにつれて、
『今更謝っても、、、、』
という状態を作り出してしまいます。

膨らみ過ぎた罪悪感のせいで、
身動きが取れなくなってしまいます。

そして、年月が経つにつれて、
後悔という自責の念も強めてしまいます。

罪悪感のせいで謝れない。

よく恋愛相談を聞いていると、
『あの男、本当に悪いと思っているんですか〜!』

とびっくりされることがあります。

彼の行動や態度が、
あまりにも罪悪感を感じて反省しているように思えないので、
女性の方が追加射撃をしてしまうこともあります。

男女のコミュニケーションの差だと片付けることも出来るのですが、
これも罪悪感のなせるワザなのです。

先ほど、
罪悪感は罪悪感モンスターを呼び集めると書きましたが、
その罪悪感が膨らみずぎると

『いまさら謝っても、、、』と、
その巨大すぎる罪悪感を許されると思えないのです。

罪悪感が強い!

謝れない!

『謝れない』罪悪感モンスターを呼び寄せる!

さらに罪悪感を膨らませていく!

このコンボを炸裂させてしまうのです。

『逆ギレ』と呼ばれる現象もまさにそうですよね。
責められて、『どうせ、もう俺は許してもらえない!』とまで追い詰められると、
謝って罪悪感を減らす行動よりも、罪悪感を集めるような行動に出てしまいます。

罪悪感が生み出すもの

罪悪感は人の気持ちを理解するためにある感情なのに、それをうまく扱えないと、非生産的な行動ばかりしてしまうようになります。

それが自分を傷付ける行動です。
罪悪感とは名前の通りに、自分を悪と感じてしまうものですから、
悪の自分を罰しないといけません。

ハードワークや暴飲暴食などもその1つと言えるかもしれませんし、
自分を楽しませることに許可を出せないのもそうですよね。

文化祭に向けて、
クラスのみんなでお化け屋敷の準備をしていたのに、
その前日にお化け屋敷のセットを壊してしまったとしたら。

もう文化祭に間に合わないので、
クラスの出し物はやめて、他のクラスの出し物を楽しむように言われても、
セットを壊した本人は『いえ〜い!』と楽しめませんよね。

罪悪感は幸せを与えない

自分に『与えない』という罰を与えてしまいます。
この夢を追いかけるということも、罪悪感がその足を引っ張ってしまっていることもあります。

『幸せを与えない』という罰ですね。

時間だけが経過して、
何もないままに過ぎていってしまう。

その時間の浪費というものも、
この罪悪感が影響していることもあるんですよね。

じゃあ、罪悪感をどうしたらいいの?

罪悪感を自分で抱えてしまって、
自己罰に使っていたら、

いつまでも、罪悪感は膨らみ続けて、
手に負えなくなってしまいます。

その罪悪感を手放すためには、
相手を理解すること。

そのコミュニケーションの1つとして、
罪悪感を利用していきましょう。

罪悪感を抱えてしまうとき、
あなたの心はひとりぼっちです。

当たり前ですよね、
許してもらえると思ってないワケですからね。

自分のことを悪い毒のように思ってしまって、
相手からも距離をとってしまうでしょう。

罪悪感を人と人が繋がる道具にはしてないのです。

罪悪感は人を理解するために、

人と人とを繋ぐ役割なのに、

いつまでも繋がれていないのなら、

罪悪感を手放すことはできません。

繋がりと安心感のために

『謝る』という行為も、
許す、許されるというコミュニケーションを通して、
ふたりの関係を繋いでいるのです。

また、本人とは繋がることが出来なくても、
1つの罪悪感を通して、他の人と繋がることも出来ますよね。

学生の頃に、
喧嘩して心もないことを言ってしまって、
それから友達を疎遠になってしまった。

その罪悪感、後悔から学んだことがあるから、
もう人を傷付けることは言わないし、誰かと仲良くなれない人の気持ちも分かります。

そうやって、
罪悪感という1つの行動を通して、
「つながり」を生み出すことができれば、
その罪悪感は浄化されていきます。

罪悪感に気付いたら、

自分が誰かと繋がるチャンスだと、

捉えてください。

あなたは誰と繋がれてないのでしょうか?

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