この世のすべてが自作自演と言いますか、引き寄せと言いますか、
心にある自己イメージを現実化するような行動や態度をして、その自己イメージを強化してしまうことがあります。
例えば、「私はどうせ嫌われる」そんな自己イメージを持っていると、あえて距離を取られるような態度をしてしまうのです。
自他ともにコワモテキャラで通っている方が、可愛い猫をなでなでしたいのに、周りの目が気になって出来ない。
コワモテキャラが崩壊してしまうから、ニャンコをなでなで出来ない!ってこともあるわけですね。
恋愛におけるトラップ!?
恋愛において、
「私はどうせ愛されない!」「俺はどうせ恋愛にコミット出来ない!」
とそれぞれ磁石のように惹かれあって、それぞれネガティヴな自己イメージを強化していることがあります。
くっついたり、離れたりと同じパターンを何度も繰り返して。
「やっぱりは私は愛されない!」「俺は恋愛に向いていない!」と自己イメージを強くします。
カウンセリングでは「一世一代の手放し」にチャレンジしていくことがあります。
本当に彼を愛しているのなら、彼のネガティヴな自己イメージを強化するのではなくて、思い切って手放してみましょうと。
お互いに愛ではなくて痛みや孤独が刺激されている状態ですからね。
ここで「手放し」は2つの意味があります。
まずは相手のネガティヴな自己イメージを強化することを止めることですね。
もう一つは「どうせ私は愛されない!」と自らの自己イメージを手放していくことです。
大抵の場合はネガティヴな自己イメージを強化している時は、どんどん燃え尽きていきます。
愛することが不毛に感じられます。
愛すれば愛するほどお互いにネガティヴな自己イメージを強化して、喧嘩して、ぶつかって、何も進んでいないように感じられるからです。
トキメキも感じられませんから、気合いと根性を理論武装で恋愛している感じです。
あえて好きと思い込もうとしていることもあるかもしれません。
めっちゃ疲れていきます。仕事をするパワーが湧いてこないことも、家族への八つ当たりが増えることも。
なぜ、手放すのが辛い!?
もちろん、好きな相手にさよならを告げることは簡単ではありません。
ただカウンセリングをしていると好きな相手にさよならすることよりも、
「私はどうせ愛されない!」にさよならをすることに実は強く抵抗を感じている方もとても多いのです。
執着しているのは相手ではなくて、「私はどうせ愛されない!」に執着しているのです。
ちょっと厳しい言い方をするならば。
相手の「俺はどうせ恋愛にコミット出来ない!」と自己イメージを強化するために人生を捧げて、
自らの「私はどうせ愛されない!」と自己イメージを強化するために相手の人生が利用しているわけです。
愛しているのに、お互いを傷つけ合っている。
もしかしたら、その関係性は恋愛が初めてではないかもしれませんね。
お父さんやお母さん、家族や友達、、、、
似たような関係を繰り返して、燃え尽きて、相手を変えて、また燃え尽きてを繰り返してしまっている場合もあります。
それだけ慣れ親しんだ自己イメージですから、手放すことへのハードルも高くなってしまうのです。
長年、片付けてない部屋のようなものかもしれません。
このままでは心地よくないけど、今さら部屋を片付ける気にもなれないのです。
愛を止めるのではなくて
カウンセリングでは、ひたすらに感謝を伝えるイメージワークをしていくことがあります。
彼を手放すことが愛を止めることではなくて、お互いを傷つけることを止めるわけですからね。
本当は傷付けたいわけでもないし、傷付きたいわけでもない。
けど、2人を繋ぐ接着剤が痛みと後悔、孤独になっているわけです。
感謝を伝えるワークでその接着剤を引き剥がしていくわけです。
なぜ、感謝なのか?
それは彼の存在や彼との出会いを自分の傷にしないためです。
(ネガティヴな自己イメージを強化するために彼を利用しないということ)
何度も、何度も感謝を繰り返していく中で、
彼なりに愛してくれていたことを受け取ることできます。
最初は難しいですけどね。
痛みや不安の方が反応してしまいますからね。
でも彼なりの愛を受け取れるようになると、
自らの「私はどうせ愛されない」も手放していけるようになっていきます。
愛されていたわけですからね。
そうやってネガティヴな接着剤でくっついてしまった関係性を剥がしていきます。
その先に実際に彼を手放していくこともあれば、新しい関係性で彼とやり直していくこともあります。
本当に自らのネガティヴな自己イメージを手放していくことができれば、
相手のネガティヴな自己イメージを強化するための関係性は必要となっていきませんからね。
自分に合った恋愛ができるようになっていきます。
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