恋愛

癒えない失恋の悲しみの裏側にある「怒り」について

「はやくこの失恋をふっきりたいんです!」 

と相談されることがあります。 

一つの恋の終わりには、様々な感情が溢れてきますから、それらをしっかりと受け止めてあげるには時間も必要になっていきます。

でも、はやく失恋から回復したいのも本音だと思います。

怒りが隠れている!?

私たちの身体のケガにも言えることですが、「どんな治療やリハビリをするのか?」「どんな休養や栄養を摂るのか?」それによって回復におけるスピードも変化していきます。

失恋において抱えてしまった感情は悲しさではなくて、本当は怒りを抱えていることがあります。

悲しみをいくら癒していこうとしてもうまくいきません。
苦しいのは悲しみに隠れた怒りがあるからです。

「他に好きな人は出来ません」も
「誰も私を好きになってくれるはずない」も

実は怒りの声の時があるんですよね。

もう誰も愛してやるもんか!」と。

心の中に怒りが溜まっているから、新しい恋愛にも進めないし、友人関係も楽しめない。

そんな感覚になってしまいます。

怒りは否認しやすい!?

怒りは自己嫌悪や自己否定のエネルギーに変換されてしまうことがあるので、自分では怒っているように思えません。

自己嫌悪や自己否定をどうにかしようと思うので

・自分を好きになるにはどうしたらいいですか?
・自信を持てるようになるにはどうしたらいいですか?
・くよくよしない為にどうしたらいいですか?

と、自己嫌悪や自己否定に対する解決策を求めてしまいます。

でも、本当は怒っているんですよね。
だから、まずはその「怒り」を自覚していくことからなんです。

失恋して悲しみや自己嫌悪を感じても感じても、気持ちが楽になれないまま時だけが過ぎたように感じてしまう。

その場合はこの「怒り」を取り扱っていくことで変化していくことがあります。

怒りのエネルギーを変換していく

この「怒り」を上手に処理していくと、次の恋愛へエネルギーやモチベーションが上がっていきます。

「怒り」はやる気のエネルギーでもありますからね。

ドラマや漫画などで、
失恋した人が元カレへの愚痴をさんざん言った後に、「くそ〜!あいつ馬鹿にしやがって〜!お前よりいい男を捕まえてやる!」と鼻息荒くなっているシーンは見たことはありませんか。

これは上手に怒りを感じて、やる気のエネルギーへと循環しているんですよね。

失恋において怒りがたまる原因はいろいろとあるのですが、その怒りを自覚できないケースでよくあるのは、傷付いても平気なふりをして我慢してきたケースです。

その自分を許せないんですよね。

・この人と上手くいくなら
・この恋愛が成就するなら

そうやって、つらいことも、悲しいこともたくさん我慢してきたんだと思います。

自分の気持ちを大切にしていく

あたりまえですが、私たちは人間です。

顔を叩かれたら痛い。

それは心も一緒です。

傷付けた相手にも怒っているし、傷付けられてまま我慢した自分にも怒っている。

でも、その怒りをずっと封印してきて、見て見ないふりをしてきたから、怒りを自覚できません。

愛することは、許すことでもあります。
でも、それは怒りを無視することではありません。

顔を叩かれて、痛みに耐えて麻痺させることではないんですよね。

怒りを感じていくことは、自分の中にあるドス黒い部分を見ることにもなります。

「私も相手の顔を引っ叩いてやりたい!」

いい人や優しい人の仮面で隠してきたそんな気持ちにも出会うかもしれません。

実際に相手の顔を叩くことはオススメしませんが、そんな気持ちになってしまった自分の気持ちを無視し続けることもオススメしません。

自分に優しくしていく

「他に好きな人は出来ません」
「誰も私を好きになってくれるはずない」

もう誰も愛してやるもんか!」という怒りの声と書きましたね。

実はこれ無意識に怒りを使って自分を守っているんですよね。

顔を叩かれた相手に向かって「近づくな!」と怒るように、怒りは自分を守るエネルギーでもあるんですよね。

失恋を乗り越えて前に進み出す方をたくさん側で見てきました。

失恋にはネガティヴなイメージがあって、
「この恋愛で失敗したから、次はもっと頑張らないといけない」 と失恋は自分を我慢させるメッセージとして受け取ってしまうことがあります。 

確かに改善した方がいい点もあるかもしれません。

しかし失恋は「もっと自分を大切にしてもいいよ」という優しいメッセージとしても受け取れるんですよね。

怒りを感じることは傷付いた自分の気持ちを守ってあげる優しさなんですよね。

誰かにぶつけることや、誰かを傷付けることが、怒りのすべてではありません。 

自覚できないほどに、無意識の奥底まで封印してしまった怒りを少しずつ感じてみてください。

それが傷付いたあなたを大切に守ってあげることになります。

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