恋愛

この失恋から再生できるチャンスはあるの?

「彼氏(彼女)と別れ話になったんですが、ここから何か出来ることはありませんか?」とカウンセリングにやってこられることがあります。

別れ話になっても、そこからなんとか再生して上手くやっていけるカップルもいますし、頑張ってもどうしようもなかったというケースもあります。

なので、必ず再生出来る方法はありませんが、いくつかのポイント抑えておくと再生する可能性も上がるかもしれません。

「もう君のことは好きじゃなくなった」と言われたんですけど、私がセクシャリティを上げていけば解決できますか?
と言われることがあります。

確かにセクシャリティを上げることも重要なことですが、大切なポイントを抑えていないと効果はあまりありません。

今日のテーマは結構痛い部分に触っていく内容になりますが、別れ話になった時に、また別れ話になる前に何か打つ手がないか?気付けるようになれるといいと思い書いていきますね。

2つのポイント

基本的に相手から急に別れ話を切り出された時は、
相手の中で別れを決めてからしばらく時間が経っていると考えていいかもしれません。

①好き>>>ネガティヴ(不平不満・我慢) 


②好き<<<ネガティヴ(不平不満・我慢)

①は好きの気持ちの方がネガティヴな感情よりも優っている状態ですね。そこからネガティヴな感情の方が好きより優れてしまった状態になってから、しばらく時間が経過しているということです。

だいぶ前から別れを決めていたけど、それを口に出すまで状況や気持ちの準備を整えているんですよね。

この場合は相手もかなり時間をかけて自分の気持ちを固めていることが多くて、なかなか再生の道は正直難しいかもしれません。

ここで重要なポイントは

Aすれ違いの原因に気付けていたのか?です。

すれ違いがあることはカップルなら当たり前なことです。甘えすぎていたとか、自分のことを優先させ過ぎていたとか、時間の使い方とか、連絡の頻度とか、また仕事やプライベートの影響ですれ違ってしまったこともあるかもしれません。

まったく別々の環境で生きてきた2人の人間が一緒になるわけですから、違う箇所が出てきて当たり前です。

それを修正しながら、コミュニケーションし改善していければ2人のすれ違いが別れの原因になることはないんですよね。

でも、
そのすれ違いを放置してしまっていたか?
そもそもすれ違っていたことに気が付けなかったのか?

すれ違いが別れの原因になってしまうのは、そこなんですよね。

B相手が不満に思っていることに気が付けたか?です。

ふたつ目は、すれ違いの原因、つまり彼(彼女)が不満に思っている原因は分からないけど、彼(彼女)が不満を抱えていることに気が付けていたのか?です。

不平不満の原因は分からないけど、相手が不平不満を抱えていることに気が付けているなら、ここでもまだ対処が出来るんですよね。

でも、相手が不平不満を持っていることすら気が付けなかったかもしれません。

別れを決めてからそれを実際に口にするまで時間がかかることがあると書きました。その時間が長ければ長いほど、再生するのは難しくなるのはここに理由があります。

別れを決めた方は、相手に自分のことを見てもらえてない感覚を感じ続けるからです。

②好き<<<ネガティヴ(不平不満・我慢)の状態では

「私よりも、自分のことをしか考えてないのね」
「あなたはいつも自分ばかり優先しているのすら、気付けないの!?」

というように思ってしまうのです。

子供がずっとお腹を痛いを我慢しているのに、それに気付けないままって状態です。

「ママは僕に興味がないんだ」となってしまうのです。

別れ話を切り出しされた時に、「どれだけ自分が相手を愛しているか?」をアピールしたくなると思います。それも当たり前の心理です。

ですが、相手への愛情をアピールすればするほど、相手は「でも、私のことを見てくれなかったじゃん!」という気持ちを募らせてしまうことがあります。

別れ話を切り出された時に、自分の気持ちや考えをちゃんと伝えることも大切です。
しかし、その話し合いの場でも、ちゃんと相手の気持ちや考えを聞いて、見てあげることが大切なんですよね。

それが上手に出来ることで、相手の中で印象が変わってくることがあります。

復縁のテクニックなどで「押さずに引け!」みたいなアドバイスが書いてあるのは、このような意味合いでもあるんですよね。
自分の気持ちばかりを主張してしまうと、それが返って重石になってしまうのです。

再生の為のポイントしっかり見極める

冒頭の話になりますが、
別れ話を切り出されてセクシャリティを上げることが解決するうえで効果的ではないパターンがあると書きましたね。

例えば、
あなたが自分の気持ちや感情を表現することが出来なくて、我慢して抑圧してしまっている。
恥ずかしさから素直になれないこともあるかもしれません。甘えたい時に怒ってしまうこともあったかもしれません。

相手はあなたが感情や気持ちを表現しないことで「自分は信頼されてもらってないんだ」と不満の原因になっているのであれば、セクシャリティを上げて、自分の感情や気持ちを素直に解放していくことは、カップル再生の近道になると思います。

しかし、
相手は「君は自分のことばかりで、僕のことは考えてくれてないんだね」というように、自分を見てもらえなかった不満を抱えている場合は、あなたがセクシャリティを上げることは直接的な解決策にはなりません。

何よりも、相手に「私はあなたのことをちゃんと見てます!」と分かってもらうことが大切ですからね。

自分の気持ちを伝えることに必死にならない

別れを話を切り出された時はそれまでの関係で「何か見落としたもの」があるのです。

それに気付けることがカップル再生の大切なポイントなんですよね。

まずは相手の話を聞くことです。
当たり前のように思えるかもしれませんが、ここがなかなか難しいんですよね。

つい自分の気持ちを伝えることにスイッチが入ってしまうからです。

でも、何よりもここで相手の話をしっかりと聞く姿勢や態度を見せることがカップル再生の第一歩です。

相手の気持ちをちゃんと聞くために、そこでたくさんコミュニケーションするかもしれません。
今までとは違うスタンスで話し合うことが出来るかもしれません。

その変化が相手に「もしかしたら、まだ二人でやっていけるのかな?」と思える余裕を作っていきます。

相手がもうこれ以上話し合うことが抵抗があるようなら引き下がることも時に大事です。

フィルターをかけていないかチェック

なぜすれ違いの原因や相手が不満を持っていることに気付けないのか?

また、気付いていたとしても見て見ぬふりをしてしまうか?

これは別に落ち度があるわけでもありません。

私たちは、過去の経験や感情を通して相手を見てしまうことがあるので、自分なりの解釈で相手を見てしまいます。

すると、現実にいる目の前にいる相手とはズレてしまいますからね。
そのズレの度合いだけ、相手は不平不満を持ってしまうことがあります。

例えば助けたい願望が強い男性がいました。
困っている人や傷付いた人を救ってあげたい気持ちが強いんですよね。

好きになる相手も困っている人や傷付いた相手を選んでしまいます。

それ自体は悪いことではありません。

でも、お付き合いが始まって彼女の問題や痛みが解決されていったのに、つい「相手は傷付いているフィルター」で彼女を見てしまっていました。

すると、現実の目の前の彼女はすっかり癒されているのに、傷付いている相手として扱ってしまう。

そこに彼女は不平不満が溜まっていくのですが、それに気付けなかったのです。

こんな風に私たちは相手をフィルターを通して見てしまいます。

そのフィルターをいかに外していくか?それがちゃんと相手を見ることにつながっていきます。

別れ話そのものがそのフィルターに気付くきっかけになることもあります。

恋愛でのパターンは、友達や同僚、家族との人間関係のパターンでも出てきます。

「私はいつもこんな感じで周りの人とすれ違ってしまう」みたいなパターンがあるのなら、何かフィルターを付けてしまっているかもしれません。

また、周りの人と話していて「私だけちょっと考え方が違うかもしれない」って感じるのも、もしかしたらフィルターがあるかもしれません。

そんな風に日常のコミュニケーションで、フィルターについて意識をすることが恋愛でも役に立っていきます。

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