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我慢は問題の先送り?

恋愛は苦手なことを克服するよりも、得意なこと、魅力を伸ばしまくる方がうまくいきます。

問題は自分の魅力がどこか分からなくなることです。
恋愛がうまくいってない時にどうしても劣等感や無価値感を感じてしまいます。

すると苦手科目を伸ばさなければいけないような気になります。
学校のように科目があるわけではないですが、分かりやすいように苦手科目という言葉を使わせてもらいます。

大抵の人の苦手科目は「我慢、忍耐、平気なふり」です。
恋愛がうまくいかないのは、自分に我慢が足りないからと思ってしまうんですよね。

「我慢」は一見うまくいくように感じます。
表面的に衝突や問題を避けられているようにみえます。

しかし、実は問題の先送りであって根本的な解決にはなりません。

先送りした問題は我慢している間に見えないうちに膨らんで手が付けられなくなります。

我慢が申し訳なさを刺激する

例えば
「あなたの為にたくさんお母さんが我慢したんだよ!好きな洋服も行きたい旅行も我慢して、あなたの学費を出したんだよ」と言われて嬉しさよりも申し訳なさを感じてしまいませんか?

母の愛を感じることもあるかもしれませんが、その状態がずっと続くとしんどくなりますよね。

愛ではなくて、申し訳なさから罪悪感を感じてしまうのです。
罪悪感は見えない牢獄のように自由を奪ってしまうことがあります。

我慢している方も不自由を感じているし、我慢させている方も不自由を感じているのです。

でも、それにお互いは気が付きません。

我慢することが効力を発揮するのは、2人の目的が一致している時です。

ふたりの思いは一緒!?

例えば
彼が仕事で成功する為には今が大切な時期でデートする時間もない。

あなたが彼の成功を本当に望んでいるのなら、デートを我慢することも平気だと思います。
むしろ、自分が我慢しているという実感よりも、彼の為に応援している気持ちになります。

先ほどのお母さんの例でも、
進学することがお母さんと娘にとって同じ目標であるなら、我慢してお金を出してくれたお母さんに感謝の気持ちが自然と出てくると思います。

お母さんも自分の娘の為に力になれたことを喜びと感じられます。
娘も応援してくれたことに愛を感じると思います。

しかし、
もし娘は「実は進学したくないけど、、、」とお母さんとの目的が一致していなければ、それはプレッシャーになり不自由さを感じてしまいます。コントロールされているように感じることもあります。

我慢によるすれ違いが引き起こされるのは?

そもそもコミュニケーションが足りていないですよね。
コミュニケーション不足を補うために我慢するとお互いにとっていい結果になりません。

必要なのは「我慢」ではなくて、コミュニケーションです。

お互いの目標(やりたいこと、大切にしたいこと)がはっきりと分かっていないのです。
それについてコミュニケーション出来ない関係は恋愛という同じ土俵に立てていないかもしれません

「恋愛における温度差」という言葉を聞くことがありますが、これは2人の目標のすれ違いなんですよね。

結婚を目標にお付き合いする人もいれば、恋愛よりも友人関係を大切にする人もいます。
仕事よりも恋愛が大切な人もいれば、恋愛よりも仕事が大切な人もいます。

「現在の自分」にとって何を優先順位として大切にしているのか?
それがふたりの目標のズレとなっていきます。

愛されていないとか、大切にされていないとか、相手に問題があるとか、ではなくて、
そもそも恋愛に対して優先順位が違うんですよね。

例えば、
あなたが歌うことが好きだとします。
でもカラオケで歌うのと観客が入った東京ドームで歌うのは全然違いますよね。

「来週の休みに歌いに行こう!」と友達に誘われて、カラオケのつもりが東京ドームだったらびっくりしますよね。こんな極端な話は実際にはないと思いますが、恋愛では似たようなことが起こっているのです。

あなたは毎週にようにデートに行きたいかもしれません。
しかし、彼は月に2回でいいかもしれないのです。

ふたりの中でイメージしている「恋愛の形」が違うだけで、
「本当に好きなら毎週デートに行くはずだ!私のことを本当は好きじゃない!」と自分を責めたり、相手を怒ったりしなくてもいいのです。

うまくいく恋愛はふたりの求めている恋愛の形についてコミュニケーションして、共有出来ていることです。どんなに好きな相手でもそこにズレがあると我慢が大きくなります。

我慢するパターンから抜け出す

我慢してもしてもうまくいかないと感じた時に、ちょっと考えてほしいことがあります。

あなたが我慢しているのは恋愛だけですか?
きっとそうではないと思います。

仕事でも、プライベートでも、たくさんの場面で我慢されているのではないでしょうか?
「我慢」は数多くある選択肢の一つなんですよね。

でも、その中から「我慢」を選んで、効果がなくても(逆に悪化していても)続けてしまうのは、「我慢」を選択するパターンを持っているからです、

別の言い方をすれば、「我慢」以外の選択肢を選べないので「我慢」を選び続けているのです。

ここで冒頭の文章に戻ってきますが、恋愛は苦手科目ではなくて、得意科目を伸ばした方がうまくいきます。
あなたは得意だから「我慢」しているのではなくて、仕方なく「我慢」を選択し続けているかもしれないのです。

人は本当に好きなこと、得意なことをやっているとエネルギーは枯渇していきません。

見るだけで嫌な数学の問題集をやっていても、しんどいだけですよね。
その時のあなたのエネルギーはキラキラしていません。

数学が好きな人は楽しくて楽しくて時間も忘れて没頭するかもしれませんよね。
その人のエネルギーはキラキラしているはずです。

あなたが苦手なことをやっている時のエネルギーはキラキラしていません。
一番好きな相手にキラキラしている自分を見せたくないですか?

人は相手を我慢させていることに罪悪感を感じてしまうことがあります。
すると我慢している相手のことを罪悪感から見ることが出来なくなってしまいます。

そうならない為にも、もっと相手に好きになってもらう為にも、キラキラしている自分をちゃんと見て欲しいですよね。

我慢以外の選択肢を選ぶ練習として、好きなことをやってみてください。
得意なことをやってみてください。

あなたのエネルギーが変わってきます。そのエネルギーはあなたを魅力的にします。

これはセクシャリティを上げると言ったりもしますが、別にセクシーな服を着ることではありません。(それが好きなら着てもいいですが)

問題の先送りの「我慢」よりもコミュニケーションです。
あなたのキラキラを奪う「我慢」よりも魅力アップする好きなことをしましょう!

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