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不安の取り扱い説明書

多くの人が不安を感じることはありますが、
その扱い方をレクチャーしてもらったことは少ないと思います。

国語、数学、英語、不安、
というように学校の授業で取り扱っても良さそうなテーマ(学問)ですよね。

では、私たちを振り回してしまう不安とは、
一体その正体は何なのでしょうか?

簡単に口には出せるけど、
得体の知れない不安の正体からまずは見ていきましょう!

不安ってそもそも何!? 

不安とは、
『また起こってない未来』に関する感情です。

う〜ん、ややこしいですね、

私たちは起こるかもしれない未来のネガティヴな可能性について、不安になってしまうのです。

『もしかしたら、彼に振られるかもしれない』
『明日のプレゼンうまくやれるか分からない』
『婚活してもいい人に出会えるかわからない』
『男性を信じたら裏切られるかもしれない』

カウンセリングでも、
不安について扱わせてもらうことは多いですが、
上の例にあげたように全てが『未来に起こるかもしれないネガティヴこと』について、
不安になっていることが分かると思います。

『彼にヒドイ言葉を言われて、傷付いた、悲しい』
という表現はできても、

『彼にヒドイ言葉を言われて、傷付いた、不安だ』
という表現が出来ないのです。

もし、不安という言葉を使いたいのなら、

『彼にヒドイ言葉を言われて傷付いた。
もしかしたら、彼に別れを告げられるのかもしれない、不安だ』

となるのです。

彼に別れを告げられるかもしれないのは、
未来に起こるかもしれないネガティヴな予想ですよね。

不安は未来に対する感情



不安は未来に起こるかもしれないネガティヴな予測から始まる

つまり現実では、
まだ起きていない状況について、
ネガティヴな気持ちになってしまうことなのです。

例えば、
『彼の気持ちが分からなくて不安になってしまう。』
ということがあるかもしれません。

分からないという状況が、
あなたを不安にさせていると思ってしまいますが、

噛み砕いていくと、

『彼の気持ちが分からない』

↓↓↓

『もしかして私のことを嫌っているかもしれない』

↓↓↓

『別れる、連絡が来ない、嫌いと言われる、、ネガティヴな未来が待っているかもしれない』

と今の状況からネガティヴな未来を予想して、
不安になってしまっているのです。

彼の気持ちが分からないという状況が、
たくさんのネガティヴな未来を予想するには、都合がいいですからね。

不安の正体を正確に分析する。

不安とは未来に関するネガティヴな予想から始まると書きましたが、
ネガティヴな予想をするには、いくつかの理由があるわけですよね。

例えば、
自分に自信がなくて、自己肯定感が低かったとします。
そこに来て、彼が気持ちをまっすぐに伝えることが下手くそなタイプだったとしますよね。

『彼の気持ちが分からない』という状況に、

自己肯定感が低いことがプラスして、

『きっと私は嫌われるだろう』
というネガティヴな未来を予想してしまいますよね。

そこで不安の渦に飲まれてしまいます。

しかし、
ここで、自己肯定感が高ければ
『彼の気持ちが分からない』から、どうすればいいのか?

不安に隠れたニーズとは!?

ネガティヴな未来を予想して、
自分を落ち込ませることよりも、
今の状況で具体的にアクションを起こせる方法を探すことが出来ます。

極端に言えば、
『ただ、彼の気持ちが分からないだけ』なのです。

それならば、
もっとコミュニケーションを増やしていく。
どんな風に表現してくれたら嬉しいか?伝える。
もっと自分の気持ちを表現してくれる男性を探す。

などの行動に移すことができます。

つまり、
不安になって何も行動を起こせなくなる背景には、
自分の不安になる原因を、この場合は自己肯定感ですよね。

その自己肯定感を彼の存在(行動・発言)によって、
回復して欲しいというニーズ(欲求・要求)があるのです。

不安な気持ちを相手に伝えても、
それを受け入れてくれない場合や、説教されてしまうこともあるかもしれません。

その時に、何が起こっているか?

隠れたニーズをどう扱う?


不安になっているあなたの中にある隠れたニーズを、相手はどう取り扱ったらいいか分からない。

相手に余裕がない場合は!?

1、相手も自分の感情でいっぱいいっぱいになっていて、余裕がない場合

例えば、
お母さんに不安な気持ちを慰めて欲しくて、
自分の気持ちを伝えても取り合ってもらえなかった。

それはお母さんがあなたのことを愛していないからではないんですよね。
お母さんに余裕がなかった。と見ることもできるのです。

そこで、
親なんだから、子供の不安の感情くらい受け止めろよ!
自分の気持ちよりも子供の気持ちを優先させろよ!

という気持ちが出て来てしまうこともあるかもしれません。

それこそが、
『自分のことを大切に扱って欲しい!』という
ニーズ(欲求・要求)なんですよね。

ニーズの扱い方がわからない場合は!?

2、あなたのニーズをどう扱っていいのか分からない

先ほどの例で言えば、
お母さんが子供から強烈なニーズを出された時に、
どうしたらいいか分からなかったわけですよね。

それはお母さん自身が子供の頃に、
親に自分の不安、そして隠れたニーズを扱ってもらった経験がないのかもしれません。

なので、
『気にしすぎよ』『考えたってどうしようもない』
というような返答しか出来なかったのかもしれませんよね。

お母さん自身が自分の中にある不安をそうやってなだめることしか出来なかったとしたら、その方法以外してあげられることはありませんよね。

不安は共鳴する。

3、不安は共鳴する。

不安という感情は共鳴しますから、
あなたが不安になっていると、

相手の中に元々あった不安も大きくなっていきます。

テレビなどで、
不安を煽るような番組があると、あなたの中の不安も大きくなっていきますよね。

このように、
不安という感情は共鳴していきます。

すると、
相手は大きくなった不安をどうにか抑えようとしますから、
まずはあなたを遠ざけようとします。

あなたがの不安に共鳴して、
自分の中の不安が大きくなってしまったことに無意識では気付いてますからね。

そこで、
説教モードのように怒りという強いエネルギーを使って、
不安を抑圧しようとしてしまうのです。

これが、
良かれと思って自分の不安な気持ちを素直に話したら、
相手から説教されてしまうという案件なんですよね。

不安に振り回されると上手くいかない

恋愛の話をするならば、
あなたが不安になって彼を追いかけてしまうと、
うまくはいきません。

彼にあなたの不安やニーズを受け止めるくらいの余裕があれば大丈夫ですが、
彼に余裕がない場合は不安になって追いかければ、追いかけるほど、彼は離れていきます。

それは、
あなたの不安をどう扱っていいか分からないストレスから逃れたい。
自分の中にある不安が共鳴して大きくなってしまうのを避けたい。
仕事や家族のことでいっぱいいっぱいで、他の人のニーズまで満たすような余裕がない。

という理由からです。

これはもちろん、
彼の中の無意識がそうさせています。

不安の取り扱い方

不安は誰かの手によって、埋めてもらうよりも、
自分の中でまずは仕分けしていきましょう!

不安というのは、

お化け屋敷みたいなもので、
そこで「何が起こるのか?」分からないから不安になってしまうわけで、「何が起こるのか?」知っていたら怖さは軽減できるものです。

また、
昔テレビ番組でよくありましたが、
中に何が入っているか分からない箱の中に手を入れて当てるゲーム。

それも、「何が入っているか?」分からないから、
手を入れることが怖くなるわけです。

それがコンニャクでも、タワシでも、
分かっているのなら、箱の中へと手を入れることが出来るのです。

不安とは、
火曜サスペンス劇場で
船越英一郎がいそうな崖の上にいて、
もうギリギリのきわっきわのところにいて、
『不安だよ〜!』と言っているようなものかもしれません。

(※こんな感じ)

とりあえず距離を置いてみる

周りで見ている人は思うのです。
『そのギリギリのきわっきわから離れようぜ!』
って。

つまり、
あなたが不安という海に飲み込まれて溺れているのなら、その海水をすべて飲み干すことではなく、まずはボートに乗ることです。

崖から離れることです。

まずは、あなたが不安に思っていることを紙に書き出して見てください。

客観性というボートが、
あなたを不安の海からすくい上げてくれます。

私はどんなネガティヴな未来を予想しているのか?
そのネガティヴな未来を予想している理由は何か?
この不安の中に隠れているニーズ(欲求・要求)は何か?

それを整理していくのです。

崖のからも、船越英一郎からも離れていけます。

あっ!

船越英一郎からは離れる必要はありませんね。

隠れたニーズを満たしていく

次に、
あなたの隠れたニーズを満たしていくことです。

不安というベールを外した後に、そこに何があるのか?それが刺激されて不安という煙がモクモク手に負えないくらいに広がってしまうのです。

煙を消したいのなら、
まずは火の元から消し去る必要がありますよね。

上の方で例に出した、
『自分を大切に扱って欲しい』というニーズ、
まずは相手にそのニーズを満たしてもらうことを期待してしまうかもしれませんが、

自分で自分を大切に扱うことから始めてみましょう。

好きなことしたり、しっかり体を休めたり、美味しいものを食べたり、何でもいいです。
誰かにかけて欲しい言葉を、自分宛のお手紙として書いてみたり。

不安な時の罠は、
その不安な状況を自分ではどうしようもないと思ってしまうことです。

相手に自分の不安(隠れたニーズ)を埋めてもらおうとして、
自分で行動を出来なくなってしまうのです。

ブレない自分になっていく


不安の中でも自分には出来ることがあると体感していくことは、ブレない自分を作り上げることでもあります。

火サスの崖で、
『不安だ〜〜〜!!』と叫んで、
動けなくなってしまうのは、
自分にそこから動くという選択肢がないからですよね。

自分で動いて移動出来ることを知っているのなら、
そもそも崖のギリギリのところにいても、
不安にはならないんですよね。

不安の中でも、
自分で行動できることを知ることは、
次の不安を予防するバリアでもあるのです。

①不安から距離を取る。
②隠れたニーズを見つける。
③自分で行動できることしてみる。

これをやってみてくださいね。

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