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怒りは自己実現に向けた大切なエネルギーになる

僕がまだまだ絶賛引きこもっている頃に、
カウンセリングを受けた時に言われたことはいまでも覚えている。

カウンセラー
『引きこもりってのは、一種の怒りなんですよね』

え!?怒り?

その当時の僕のイメージでは、
引きこもりになるには、心が弱っているからであって、心が弱っている状態と何かに怒っている状態は、
まったく正反対に思えた。

でも、
僕の心に強く衝撃を与えた言葉にはすごく納得出来た。

引きこもっている間、
僕はずっと何かにイライラし続けていた。

理由もなく、どうでもいいことに、
そして、引きこもりという状態から何も変化を起こせないことに。

もっと日常的なことに

もっと日常的なことにフォーカすると、
ケンカした時に、「もう知らない!」「後は勝手にして!」といって、
何も話さなくなることや部屋から出ていくことがありますよね。

あれも怒りのエネルギーからの引きこもりです。

「お前となんか話してやるか!!」
そうやって怒りを表現して発散しているわけです。

「何もしない!」
ということで、あなたは感情を表現しているのです。

ストライキという言葉がありますね、
雇い主に対して集団的に働かないことで、主張を伝えていくやり方です。

この場合はもっと色々なことが絡み合っていますが、
「何もしない」ということでメッセージを伝えようとしている点では、
同じかもしれません。

もうちょっと日常の話に目を向けてみると、

パートナーとケンカした後に、
食事の準備や家事にやる気を失ってしまうことはありませんか?

また自分の好きなことをしようと思っていたのに、
いまいちやる気にならなかったり、気分が乗らなかったりすることはありませんか?

これも一つの引きこもりの怒りの形態ではありますが、
引きこもりの怒りは他のモチベーションもガクッと下げてしまいます。

文字通り自分のエネルギーを
自分の殻の中に閉じ込めてしまっている状態ですからね。

恋愛の相談を聞いていると、

恋愛の相談を聞いていると、

「彼を諦めたら、もう他のいい男性には一生出会わないです。」
「彼と別れて、婚活アプリは始めたけど、全然テンションが上がらないです」
「こんな私を好きになってくれる人はいません」

という言葉に出会います。

悲しみが大きいから、
心の傷がまだ癒えてないから、
または自己肯定感が低くなってしまったから

もちろん、
そのようなこともありますよね。

でも、
カウンセリングのアプローチを変えて、
怒りにフォーカスしていくことで、その状態から抜け出せることがあります。

先の状態って、
ある種の引きこもりの状態なんですよね。 

外側に自分を選んでくれる素敵な男性がいないという概念を使って、
自分の魅力を閉じ込めて、何も行動を起こさない。

幸せそうな人も見てイライラして、
うまく恋愛できない自分のことを人より劣っているからだと、
心の中で自己否定を繰り返してしまっている。

それを繰り返して、
ただただ時間だけが無駄に過ぎていってしまうようで、
焦りが不安を呼んでしまう。

あなたを取り囲む部屋の壁は何一つないけれど、
心のシャッターの中に引きこもってしまっているのです。

怒りはモチベーションを生み出してくれる

でも、
ここで忘れて欲しくないことは、
怒りはモチベーションを高めるエネルギーでもあることです。

「悔しい」「見返したい!」
そんなエネルギーが自分の成長や現状打破に役に立ってくれることがあります。

例えば、
試合に負けて悔しい思いをしたら、
『次の試合では必ずリベンジしてやる!!』
というのも怒りがモチベーションを高めてくれる役割をしています。

怒りがモチベーションを下げてしまう?
怒りがモチベーションを上げてくれる?

同じ怒りなのに、
そのエネルギーの方向性がまったく逆になってしまうことがあります。

怒りのエネルギーを上手に使って
自己実現や人生がうまくいくモチベーションに繋げていきたいですよね。

①怒りを自覚すること

怒りを受け止める、ただ感じてみることです。
私たちは怒りの感情を小さい頃からイケナイものとして、
認識してしまうことが多いです。

これは日本人という国民性が影響していることもあります。

我慢や忍耐を美学にしてしまって、
怒りの感情そのものを悪いものとして見てしまいます。

それが怒りの感情をただ抑圧してしまう。
見て見ぬふりをしてしまう原因になってしまいます。

確かに、
怒りの感情をそのまま誰かに攻撃的なエネルギーで伝えてしまうことは、
人間関係にヒビを入れてしまうことがあります。

しかし、
自分の中で何も感じないように抑圧してしまっても、
自らの人生や心にヒビを入れてしまうかもしれませんよね。

ただ怒りを感じて見てください、

「私怒っているな〜!」
「なんでこんなに怒っているんだろうか?」
「なぜ、ここまで我慢してきたのかな?」

そうやってただ自分の怒りと対話してみてくださいね。

怒りは感情の蓋という役割もあります。
その怒りの蓋を見つめていくことで、他にも自覚していなかった自分の感情に気が付くこともありますからね。

②あなたの本当にやりたいことは!?

自分の中に怒りというエネルギーがあることを自覚しても、
そのエネルギーの持っていき場所がなければ、
結局引きこもってしまうことしかできません。

車にガソリンを積んでも行きたい目的地がなければ、
そこでただエンジンをふかすことしかできませんからね。

怒りを抱えて引きこもっている状態とは、
前に進みたがっているエネルギーをブレーキを強く踏み込んで
必死に止めている状態とも言えるかもしれません。

「何もしていないのに疲れた」

そんな感覚が出てしまうのは、
莫大なエネルギーを抑え込むために、
もっと大きなエネルギーを使っているからかもしれません。

あなたのモチベーションの持っていき場所がなければ、
自らのそのエネルギーの大きさに疲弊してしまいます。

それならば、
あなたのモチベーションをむける場所に
怒りのエネルギーをやる気のエネルギーに変換させて
向かうことができればいいですよね。

ただ
引きこもってしまっている時は、
このやりたいことがなかなか見つからなくて
それを探すことすらめんどくさく感じてしまいます。

でも頭の中で考えるだけではなくて、
実際に気になったことや興味のあることに動き出して欲しいんですよね。

もっと
正確にいうと「動き続けて」みてください。

何かにチャレンジしてテンションが上がらなかったからといって、
そこで歩みを止めたくなりますが、それでも出来る範囲で動き続けてみてください。

なぜ、
動き続けて欲しいか?
それは、動くことによって、
実はあなたのやりたいことがどんどん整理されていくからです。

例え、
それがやりたくなかったという結果に終わったとしても
やりたくなかったことが分かったとして整理されているからです。

怒りの罠にはまらないように

怒りを持った状態で、
それを自分の中に抑圧してしまっていると、
周りの出来事をすべて否定的に捉えてしまうことがあります。

些細なことでイライラしてしまうかもしれませんし、
わざと反抗的な態度をしてしまうかもしれません。

自分の内側に閉じこもる(引きこもる)ということは、
外の世界との断絶を作らなければいけませんからね。

世界が灰色に見えてしまうような、
1人何をしていても孤独を感じるような感覚になってしまうかもしれません。

それは
あなたに魅力がないからでもなくて、
あなたの劣っているからでもありません。

自分の殻に引きこもってしまう怒りのエネルギーから、その殻を打ち破って外の世界へと踏み出すエネルギーに変換していきましょう。

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