コラム

マラソンじゃなくてリレーかもしれない

5年ほど前、ゴールデンウィークに平準司の還暦イベントで、平の師匠のチャックスペザーノがセミナーでレクチャーしてくれたことがある。

そこで松明の話をされていて、

「あなたの受け継いだ松明を誰にリレーしていきますか?」

ということだった。

僕たちは孤独に成りたがる時に

個人競技であるマラソンを走っている気がしてしまう。

ゴールはずっと先まで見えないし、他の人に抜かれて、他の人を追い越して、

目に見えるものはライバルであり、他人であり。

走ることに疲れるというより、孤独であることに疲れて足を止めてしまう。

でも、足を止めることが孤独への解決策と思えないから、また無理をして走り出してしまう。

でも、人生がリレーだと思うことで

バトンを受け取って、バトンを渡して繰り返して、点と点が線になっていくように、

自分の命が孤立していないように感じられる。

孤立してしまうのは、

受け取ったバトンを忘れてしまうし、渡すはずのバトンの価値を見失ってしまうからかもしれない。

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