私たちの心理は不思議なもので、自分を大切にしてくれる相手よりも、自分を大切にしてくれない相手に気を遣うことがあります。
自分を大切にしてくれない相手ですから、その相手に気を遣ったところで、優しく扱われることもないですし、逆に傷付けられることをされる場合があります。
そこでピシャッ!!と相手との関係や縁を切ることが出来る人もいます。
でも、いつまでも大切にしてくれない相手に気を遣って、その人のことを考えて、自分のプライベートや仕事にまで悪影響を及ぼし続けることがあるのです。
そして、あなたを大切に扱ってくれている相手に対して、気持ちの余裕がなくなって、逆に冷たい態度してしまうこともあります。
慢性的なネガティヴな連鎖
ちょっと嫌ですよね。ネガティヴな人間関係に疲弊して、そこから悪影響を受けて、本当は大事にしたい相手にもマイナスな態度を取ってしまう。
精神的に助けが必要な人ほど、孤独になってしまう背景がここにあります、
「助けを求める」ことにも精神的なエネルギーは必要なのだけれども、そのエネルギーが出てこない。悪循環とも言えるわけですが、この循環が1ヶ月とか、3ヶ月とかの比較的に短い期間で起きるなら、また自分でもその状態に気がつけます。
「余裕がなくなっていた」
「ちょっとしたことでイラッとする。」
「友達への連絡の返事が遅くなっていく。」
「人に会いたくなくなってくる」
いつもと違う自分の行動に気が付きやすいですからね。
でも、悪循環の状態は数年単位、数十年単位で続くことがあります。ネガティヴな人間関係からマイナスな影響を受けていることを感じながらも、そこからどうにも出来ずに、慢性的なネガティヴな行動をしていることがあります。
「なぜ、自分には心から話せる相手がいないのだろう」
「いつまでこの辛い現実が続くのだろう」
「この人生はハズレだったから仕方がない」
「何が理由で、何がうまくいってないのか?」も分からずに消耗していく日々に耐えるしかありません。
人生を変えるのに特別な能力はいらない
このネガティヴな連鎖を断ち切るためには、勇気が必要です。勇気という言葉は具体性がなくて、「じゃあどうすればいいの?」と思うかもしれません。そこについてはあとで解説していきます。
でも、ここでちょっと気持ちが楽になりませんか?
ネガティヴな連鎖を断ち切るためには、血を滲むような努力が必要なわけでも、飛び抜けた頭脳が必要でもない。人生を何回も繰り返せるような大金を稼ぐ必要もないのです。
自分を大切にしてくれない相手と適切な距離をとって、自分を大切にしてくれる相手との時間を増やしていく。
ただそれだけでいいのです。
常識や当たり前のルールを疑ってみる
大切にしてくれない相手が、仕事先で出会う人やもう2度といかない旅先の相手なら、何も悩むことはありません。「クソみたいな奴がいたよ!」と笑い話にすらなります。
大切にしてくれない相手が家族、友達、恋人の場合はそうは行きません。傷付きながらも関係性をどうにか維持しようとしてしまいます。
例えが、その関係が自分にとって幸福をもたらすものではなくても、
「親は大切にしなければいけない!」
「子供たちのためには夫(父親)が必要だ」
「あの彼なしでは生きていけない」
とネガティヴな関係性を大切しなければいけない理由や考えを強く思い込もうとします。
その考えや思い込みは必ずしも正しいとは限りません。自分を傷付けるための茨の鎖かもしれないのです。
親から受け継いだ教えて、社会から学んだ当たり前とされること、世間体や愛の定義はその時代や環境によって、中身も形も変えていきます。
私たちは自分の気持ちよりも、どこかの誰かが決めたルールや常識で、自分の人生を苦しめてしまうことがあります。
顔も知らない誰かの望むように生きる必要はないです。
自分を苦しめる世間体や常識を守る必要もありません。
自分が大切だと思っている「〇〇をしなければいけない」「〇〇は必要だ」と思うことを書き出してみてください。
そして、何度かその言葉を、日にちをおいて、見返してみてください。
本当にそれはあなたを幸せにしてくれたでしょうか?
本当にそれをあなたは大切にしたいことでしょうか?
あなたを幸せにしてくれるルールや常識をまだ知らないだけかもしれません。他のやり方や他の生き方はこの世界にはたくさんありますからね。
環境を変えるのではなくて増やすこと
私たちがそれまで生きてきた考え方を抜け出せない理由に恐れがあります。
窮屈なルールでもそれを守ることで何とか生き延びてきた感覚があります。でも、そのルールを手放してしまえばもっと悲惨なことになる気がするのです。
なので、今手にしているルールや考えが自分を幸せにしてくれないものでも、それを守り続けることの方が幸せではないけれど安全であるように思うのです。
傷付いても、消耗しても、それが自分の安全な場所を確保するために支払わなければいけない犠牲や代償と思い込んでいきます。
その環境や人間関係をすぐに180度変えることは、大きな抵抗が出てきます。大きな犠牲を払ってでも手に入れた安全ですからね。
大きな対価を掛けたものほど、大切なものだと思い込む心理があります。何年も着ていないのに、何万円も払って買ったコートを何年も捨てられないように。
なので、唯一の安全な場所を(それが例えあなたに代償や犠牲を支払わせるものであっても)手放すではなくて、まずは安全な場所を増やしていく勇気を持ってください。
新しい安全な場所を複数持つことが大切です。
その居場所を作るときに大切なことは一つだけです。
何も犠牲を払わないこと。
あなたが自分の居場所を作るために犠牲を払う必要はありません。
傷付けられることを受け入れる必要もありません。
無理をしなくても居場所を作れること。
まずはそれができることを知っていきましょう。
桑野量の予約状況やカウンセリングのご利用は以下のボタンよりご確認ください。


