人を好きになることが怖くなることがあります。
(1)過去の恋愛で傷付いたこと
(2)家族の関係がうまくいかなかった
(3)仲間はずれにされた経験がある
などなど。
ドッヂボールをして顔面にボールを当てられたことがある人はドッヂボールが嫌いになるように、対人関係で傷ついた経験があると人を好きになるのが怖くなることがあります。
人を好きになるのが怖い。
深層心理に隠された想いが悪さをしてしまうことがあります。
今日はそんな心理についての解説と対策です。
目次
好きになるのが怖い心理がもたらす影響
頭では恋愛したいと思っていても
(1)いいひとが見つからない
(2)愛してくれていない理由を見つけようとする
(3)好意を持ってくれた人を嫌いになっていく
という現象を起こしてしまうことがあります。
一つの心の防衛反応なんですけどね。
「人を好きにならないように」
「好きになりすぎないように」
「相手を疑っていれば傷が浅くすむように」
とバリアを張っているわけです。
でも、そのバリアのせいで相手に近づけません。
近づくどころか相手を蹴飛ばしていることもあるのです。
ここで注意したいポイントは、自分で蹴飛ばしときながら相手を蹴飛ばしていることに気が付かないことです。
①いい人が見つからない
簡単に言えば相手がクソ野郎だったら、好きにならずに済みますからね。
ネガティヴな部分ばかり見てしまいます。
人は誰しもいい部分もあればダメな部分もありますよね。
でも、ダメな部分ばかりを見て、そのダメな部分だけで相手を判断してしまいます。
この心理が働いていると恋愛に対するモチベーションも下がってしまいます。
心理学には「投影」という言葉があります。
自分が相手のダメな部分ばかりを見ていると、相手も自分のダメな部分を見ているように思ってしまうのです。
「相手が自分のダメな部分を見て判断を下してくる」
そう思っていたら恋愛にやる気が出なくなってしまいます。
自分を隠してしまうか、「完璧な自分になるまで恋愛しない!」をプレッシャーをかけてしまいます。
②愛してくれない理由を見つけようとする
もう相手のことは好きになっている状態です。
でも、好きになることは危険なことだと思ってますからね。
ドッヂボールのコート内にいるようなものです。
いつボールが顔面に飛んでくるのか分からない。
その場から緊急脱出しなければいけません。
でも、心は好きな人に奪われていますからね。
離れたいけど、離れたくない。
心は葛藤を抱えてしまいます、綱引き状態ですね。
これはかなりのストレスがかかってしまいます。
そのストレスから解放されるための手段として、
「相手が私を好きになってくれない」
そう思うことで好きな気持ちにセーブをかけようとします。
自分を愛してくれていない理由ばかり見つけていきます。
時にはその理由を捏造してしまうこともあります。
好きな気持ちが弱まっていければ、相手から離れやすくなりますからね。
緊急脱出する準備と保険をかけていきます。
「相手が私のことを好きかどうか分からない」
その悩みの深層心理にあるのは、
これ以上彼を好きになるのが怖い。
私はまた人を好きになって傷付いてもいい覚悟が出来ているかどうか?
という迷いなんですよね。
(補足)複数の人を関係を持ってしまう
緊急脱出の準備と保険をすると書きました。
この一環として、複数の人を関係を持つこともあります。
ちょっとややこしいんですけどね。
自分の中では「〇〇が本命」とはっきりしているけれども、他の人との関係が切れないとか。
次々本命が変わっていって、また同じ人に戻ってきてを繰り返して2巡、3巡していくとか。
いろいろなパターンがあります。
ひとりに決めきれない現象と言いますか。
好きになりすぎることにストップをかけている状態ですね。
無意識の「好きになることへの恐れ」が影響していることに気が付いてないことも多いので、自分でも何がしたいのか分からなくなってしまうことがあります。
③好意を持ってくれた人を嫌いになっていく
これは①と②で解説した心理の合わせ技みたいな心理ですね。
相手のダメな部分を見ていく。
愛してくれない理由を見つけていく。
その結果、相手を嫌いになってしまうのです。
最終的な防衛方法なんですよね。
いい人だし、優しい人だけど、好きになれない。
むしろ、そこがムカつく!顔も見たくない!
みたいな夫婦関係のご相談としてカウンセリングにやって来られるケースが多いですね。
人生に潤いがないような、乾いたような感覚がしていきます。
その感覚を味わいたくないので、
「仕事をハードモードする」
「子供に過干渉になる」
「他の人と恋愛をしてしまう」
というある種の逃げ道を作ります。
その逃げ道も何年かは役に立ちますが、子供が巣立っていくとそうはいかないこともありますし、枯れ果てた状態では仕事へのパワーすらが出なくなることもあります。
怖いと叫びまくってみる
「過去の傷が癒えてないので、そこを癒していきましょう!」というのがカウンセラー的な鉄板のまとめだと思います。
ですが、今回はちょっと覚悟を変えていきます。
「人を好きになるのが怖い」
無意識にあるその気持ちを吐き出す場所や時間を作っていく。
これも大切なんですよね。
ちょっと言い方を変えると駄々をこねる時間と場所を作ることです。
テレビで、バンジージャンプを飛ぶことになったタレントさんが
「嫌だ!嫌だ〜〜〜!」と叫んでいるシーンは見たことがあるかもしれません。
そんな感じで無意識にある「怖さ」を言葉に出していくのです。
「人を好きになるのが怖い」
この感覚を無意識に隠してしまう人は自立している方が多いです。
弱音を吐けない、頼れない人ですね。
忍耐、努力、根性の人と言ってもいいですね。
無意識に隠しているので、ねじ曲がった形で悪さを働いてしまうのです。
それなら、無意識に隠すのをやめて吐き出してしまえばいいのです。
「怖い〜〜〜!」と叫ぶことを許可を出してみる。
それだけでも変化が出てきます。
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