恋愛

大切にしてくれないと本当は分かっているのに、なぜ離れられない?(前編)

・他の女性の存在が見え隠れする。
・なんなら彼の家に女性用の化粧水があった。
・「結婚する気はないから他の男を探していいよ」と言う。
・そのくせ、都合のいい時だけ甘えてくる。
・身体の関係も迫ってくる。
・自分にはお金を使うのに、ふたりの為には使わない。
・むしろお金を要求してくる
・都合が悪くなると引きこもる。連絡が取れない。
・「俺は人を幸せに出来ない」とアピールしてくる
・自分は傷付いてきたと言うが、他人の痛みには鈍感
・ なのに「もっと〇〇しろよ!」と自分は棚に上げてマウントしてくる。
・家に絶対にあげようとしない。
・基本電話には出ない。 

etc

一つでも当てはまれば「大切にさてない」わけでもありませんが、普段のコミュニケーションや態度からなんとなく「この人は私を本当は好きではない!」「大切に思ってない!」と感じることがあると思います。

実は自分でも気付いている!?

友人に相談すれば100パーセントで「その男はボコボコにして別れた方がいい!女の敵!!」と言われてしまう案件です。

友達に相談するくらいですから、自分でも気付いているのです。

「この男性は私を大切に扱っていない」と。

でも、それが分かっているのに、

・彼に尽くしてしまいます。
・自分よりも彼を優先させてしまいます。
・「そんな奴はやめた方がいい!」と言われるほど、彼を手放せなくなります。

今日はそんな恋愛について解説していきます。

大切にする準備ができていない彼

俯瞰的に見れば、その男性にも「愛せない理由」や「大切に出来ない背景」があるかもしれません。

「親密感の恐れ」や過去の恋愛や結婚で傷付いてしまったこともあるでしょう。

家庭環境が良くなくて家族や結婚に対するイメージが悪いこともあります。

他にも借金やトラブルを抱えていて、隠し事があるかもしれません。

また、傷やトラブルを抱えてなくて、ただ自分勝手に恋愛したいだけ、いろんな人を付き合っていきたいだけかもしれません。

その男性が「良いか?悪いか?」はさておき、「人を大切にする準備ができない」のは確かです。

その相手と関わっていく中で感じるのは、愛情ではなくて「どうせ大切にされない私」なんですよね。

もちろん愛情によって、彼の傷やトラブルを癒していく選択肢もあっていいわけですが、「どうせ大切にされない私」を感じながら愛情を注ぎ続けるのはとても困難なことです。

愛は相手を変えてくれる!?

愛によって相手が変わることはあります。

「こんなに俺を愛してくれる人は今までいなかった!」と。

そう思うことで男性の人生観や恋愛観をガラッと変えることがあります。

本気で愛することにコミットする必要があるのですが、前述したように「どうせ大切にされない私」を感じながら本気で愛することは難しいんですよね。

基本的には、「まずは自己価値、自己肯定感を上げていきましょう!」みたいなお話になっていきます。

そして、コントロールを手放すことも必要です。

自分の思っている結果にこだわることは、コントールなんですよね。

「これだけ愛したから、あなたも愛してよ!」は愛情ではなくて、取引なんですよね。

「相手を手放せるくらい愛することに本気なれますか?」と耳が痛くなるような言葉があるのは、それが理由なんですよね。

「愛して、愛して、愛し尽くした後に、彼を手放す日がやってくるかもしれない。それでもあなたは彼を愛しますか?

その愛にコミットすることが、コントロールを手放すことなんですよね。

コントロールを手放せないと、その愛は執着になります。
執着すればするほど、お互いを傷つけ合うようになっていきます。

なぜ茨の道を選んでいくのか?

で、ここからさらに一歩踏みこんで解説していきます。

自分を大切にしてくれない相手を愛することは、めちゃくちゃ難しいんですよね。

そもそも「愛したい!」って気持ちすら湧いてきません。

想像してみてください。

・会社で嫌味を言ってくる上司
・ちょっとしたことで気分が悪くなる相手
・何もしていない悪口を言ってくる人

これらもすべてあなたを大切に扱ってくれない人です。

その人たちに「愛したい!」「仲良くしたい!」を思えますか?

金輪際関わりたくない!異動しますように!と、願うのではないでしょうか?

「この会社に入ったばかりに、、、」と不可抗力で仕方なくその相手を関わる必要はあるかもしれません。

でも、恋愛においては自分から関わることを止めれば、傷つくこともないわけです。

それは【自由】に選択できるんですよね。

他に優しく接してくれる相手を探しにいくことも【自由】にしていいわけです。

ここが一つ目のポイントです。

何かしらの原因で「私は自由にしてはいけない!」と呪縛にかかっている場合があります。

どこで呪いにかかった!?

・過干渉な親の元で育った。
・厳格で厳しい家庭で育った。
・自発的に決定する機会がなかった。
・他の兄弟を優先させる癖がついた。
・離婚したもう自分は自由に恋愛できないと思っている。
・過去の恋愛で「自分勝手だ!」と言われて振られた。

など。

私は自由にしてはいけない!呪縛にかかった原因があるかもしれません。
(複数の理由が影響しているケースもあります。

不遇とも言える環境で耐えることで評価されると思っていたり、何か我慢することでしか幸せになれないと思い込んでしまっています。

過酷な環境やしんどい相手ほど、愛そうと頑張ってしまうのは、これが理由なんですよね。

ちょっと複雑な表現になってしまいますが、「自分を大切にしてくれない相手ほど、その人を愛することができれば幸せになれる、評価される」と思ってしまうのです。

認められることへの欲求
 

この「評価される」という感覚もポイントなのですが。

自分では「評価される」「認められる」ことを切望している感覚はないと思います。

でも、カウンセリングを進めていく中で、その気持ちに気付くことがあります。

例えば、過干渉な親の元で育てば、自分の行動や価値を認めてくれるのはその親になります。

過干渉な親に反抗して自分なりに生きる選択肢もあるのですが、認められることを選択して頑張ってしまうこともあります。

すると、「自分以外の誰かに認められたい!」と潜在的な(無意識の)欲求が、行動する理由になることがあるのです。

難しい算数の問題を解いた時ほど、褒められた経験があると、難しい相手を恋愛している方が褒められるような感覚がするのです。

(次回へつづく)

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