その罪悪感の正体は、愛することを辞めたから？
罪悪感とは、
何度も説明したように、
自分のことを悪や毒のように思ってしまう感覚です。
罪悪感の症状の一つとして、
『愛が受け取れない』があります。
自分は悪い存在だから、
そんな立派なモノは受け取れないと、
好意や想いを拒絶してしまいます。
罪悪感というのは、
例えば、誰かを傷付けてしまった、困らせてしまった、迷惑をかけてしまった
のように分かりやすいものならいいのですが、
私たちの持っている罪悪感の大きな要素の１つに、
『愛を止めてしまったこと』があります。
私たちは、
愛することを止めてしまうことに罪悪感を感じてしまうようなのです。
この感覚っていまいち
ピンとこないと思います。
例えば、
コンビニやデパートで子供がお母さんに、
おもちゃを買って欲しくて駄々こねているとします。
お母さんは、
『もうあなたなんか知らない！！』
と子供を置いて歩いていきます。
『ママ〜！！』
と言って泣きじゃくる子供。
このお母さんは怒ってその勢いで、
子供を置いていくように思えますが、
心の中では罪悪感でいっぱいでうしろ髪引かれまくっているんですよね。
「早く追いかけてきて」
「こんな怒ってしまってごめんね」
表面的には、
言葉にしないかもしれませんが、
この行動をするには実はすごいエネルギーがいるのです。
実際に、このブログの読者で、
お母さんを経験した方や小さい子の面倒をしていた方は、分かるかもしれませんね。
この場合は、
実際にそこから子供のことを置き去りにしたまま生きていくワケではないですよね。
ただそれでも、
お母さんの立場としては、すっごいしんどいのです。
で、皆さんに考えてみて欲しいのは、
『もうパパのことなんか知らない！』
『お母さんのことなんて考えたくない！』
『お姉ちゃんの顔も見たくない！』
と誰かを愛することをやめていませんか？
愛を止めた罪悪感が、愛を受け取らせない。
この愛することを辞めた罪悪感があると、
今度はあなたが愛されたとしても、その愛が受け取れなくなってしまいます。
よくあるのがこんなケース。
『彼がわたしのことを愛してくれてない！！』
という相談に来られて、
よくよくお話を聞いていると、
『いや、めっちゃ愛されてますよ〜！！人が聞いたら、惚気話って思われますよ〜！』
ってことがあります。
本人としては、
毎日電話をかけてくるけど、
それは義務感でやっているだけ！
デートしてくれるけど、
私が「連れてけ！」って言ったから仕方なく。
など、彼が愛してくれてない理由を挙げていきます。
しかし、
第3者の目線で見れば、
「そんな風にとれるかもしれないけど、そんな行動が出来るのはやっぱり彼に愛があるからだよね」
となります。
『ちょっと厳しい言い方になりますが、
このままだと彼があなたから愛を拒絶されたと離れていってしまいますよ。
愛されてないのではありません。
愛を受け取り拒否しているのです。
小さなプレゼントをあげて、
受け取ってもらえなかったら、
またプレゼントをあげようとは思いにくいですし、
ましてや
大きなプレゼントもあげようとは思いませんよね？
あなたはなぜ、そんな愛の受け取り拒否をしちゃうのでしょうか？』
とお話させていただきます。
罪悪感が恋愛をクラッシュさせている
ここが、
今日のポイントなのですが、
本人としては『私は愛されてない』『愛される価値がないかもしれない』『彼は私のことを思ってくれてない』と無価値感を感じているのですが、
実は自分の中の罪悪感が、
愛を受け取らせていないのです。
癒すべきなのは、
無価値感ではなくて、罪悪感なのです。
「愛されようと彼にどうアプローチするか？」
が問題ではなくて
「彼からの愛を受け取るためには、どうしようか？」が問題なのです。
そして、
そこには、
『私はかつて〇〇を愛することを辞めた。
大切な〇〇への愛を止めた私が、誰かの愛を受け取るなんておこがましい』
という想いがあるのです。
つまり、
その罪悪感を癒すためには、
あなたが愛を止めた相手を愛することなのです。
愛を止めた理由は、
それなりにいろいろとあると思います。
私達は
誰もが愛を止めたくはありません。
嫌いな人より好きな人に囲まれたいですよね。
それはあなたが嫌いな人と一緒にいる時は、あなたが愛を止めている時だからです。
好きな人と居れば、
あなたは愛を止めることなく気持ちよく過ごせます。
愛を止めたところには、
痛みがあります。
その痛みから愛を止めてしまうのですが、
愛を止めてしまっている間は、決してその痛みが消えることはありません。
泣いている子供を
『もう知らない！』と置き去りにしたままでは、
お母さんの胸は痛み続けるのです。
『もう、あの人なんか知らない！』
そうやって相手を拒絶して、自分を守っているかのように見えて、胸は苦しんでいます。
罪悪感の大きさは愛の大きさに比例する
お母さんにとって、
子供は大切な存在だからこそ、
胸が強く痛みます。
もし、
あなたがたくさんもの愛を受け取り拒否しているのなら、あなたの中の罪悪感も大きいのです。
あなたの中の罪悪感が大きいのなら、
それだけあなたにとって大切な人への愛を止めてしまったのです。
罪悪感の大きさは、
あなたの愛の大きさに比例します。
流れ出ようとする大きな愛を堰き止めなければいけないので、大きな罪悪感を抱えてしまうのです。
あなたが愛を止めてしまった人は誰ですか？
あなたの為にも、
もう愛を止めることは辞めませんか？
もし、
あなたが愛を止めてしまっている相手がいるとしたら、その人の名前をノートに書いてみてください。
そして、こう宣言してください。
声に出して。
『私は〇〇を愛することを再び始めます』
もしかしたら
これは今現在のパートナーかもしれません。
パートナーが、私を愛してくれている以上に、
私がパートナーを愛していないことに罪悪感を抱えてしまうケースもあるのです。
自分が愛を止めてしまった罪悪感から、
『彼が私を愛してくれてない！』と彼を悪者しているのです。
いつも彼に〇〇してもらってばっかり、
でも、わたしは彼に何も出来ていない、、、
その気持ちが愛を受け取らせないばかりか、
彼を責めてしまうのです。
愛することを始めましょう。
勇気がいります。
不安にもなります。
でも、
愛することから始めましょう。
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