恋愛

好きじゃない相手を好きを思い込む心理について

恋愛の相談を聞いていると不思議な場面に出会うことがあります。

「どうしても彼がいいんです!」
「彼と結婚がしたいです!」

と強く願いながらも2時間のカウンリングの中で出てくる話は彼に対する不平不満ばかり。

連絡をくれなかったり、デートをキャンセルされたり、それなりに彼に対する文句を言える材料が揃っているのなら、不平不満が溜まってしまうのも分かります。

しかし、そのようなことがないにも関わらず不平不満ばかり。

「相手の好きなところはどこですか?」 と聞いても
今まで雄弁に語っていた不平不満に比べてポツリポツリとしか出てきません。

「話を聞いてくれたところ」
「寂しさを埋めてくれたから」

好きになる理由やポイントは人それぞれなので、どんな理由でも大丈夫なのですが、好きなところを語っている時の感情が全然ワクワクしていません。

頭で絞り出して答えているような様子が伝わってきます。
でも、本人はそのことに気が付いていません。

どうやら
本当は好きではない人を必死に好きになろうと努力しているようなのです。

頭では彼と結婚することや恋愛が上手くいくことを願っているつもりでも、本心では彼のことを好きではありません。

なぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?

そして、なぜ、本人はそのことに気が付かないのでしょうか?

恋愛の動機が焦りになっている

結婚を急ぐ気持ちや恋人がいない状況に耐えられないことの焦りから必死に好きになろうとしていることがあります。

彼のことが好きだから付き合う(結婚する)という想いが一番ではないのです。

「早く結婚しなければいけない。」
「パートナーのいない私は女性としての価値がない」

そんな不安が恋愛の行動動機になってしまっています。
その気持ちを持つこと自体は別に悪いことではありません。

しかし、その気持ちばかりが心の主導権を握っていると今回の話のように、好きでもない相手を必死に好きになろうとする案件が発生します。

必死に好きになろうとした結果、相手のことを本当に好きになれば結果オーライです。

ただ、それが上手くいかないこともあります。
好きになればなろうとするほど、相手の嫌な部分が見えてきてしまうのです。

恋愛の初期衝動とは心のときめきから来るものですが、頭で恋愛しようとしているのでそこに矛盾が発生してしまいます。その矛盾を抱えている状態は心にとっても心地よくないので、頭では好きになろうとしても、心は反発してしまいます。

その矛盾から発生する心の不快感に目を向けることができれば、自分の状況を理解できるのですが、その心の不快感が「一人でいることの不安」や「結婚に対する焦り」で見えにくくなってしまっています。

不安や焦りから本当は好きでもない相手も必死に好きなろうとして、そこに執着すら生まれてしまいます。

本当に自分の焦りや不安を脱ぎ去りたいのなら、好きではない人を必死に好きになろうとすることにエネルギーをかけるよりも、本当に好きな人に出会える行動を起こす方が近道です。

しかし、
その近道を伝えても、本人はそれを信じることが出来ません。
もとより、自分が好きでもない相手を必死に好きなろうとしていることさえすぐには理解出来ませんからね。

自己嫌悪から偶像崇拝

その原因の一つが強すぎる自己嫌悪からの偶像崇拝です。

自己評価が低いので、自分のことを誰も好きになってくれるわけがない。誰かと付き合えるチャンスはもう二度と来ない。それが強迫観念のようになっていることがあります。

そして、自分のことを選んでくれた相手は世界に一人だけの相手だと執着してしまいます。

彼のことが世界で一番好きというのではなく、自己嫌悪からこんな自分を選んでくれるのは彼しかいないと思って、彼をどんどん美化していきます。

しかし、
心の奥底では相手のことを本当に好きではないので、不平不満が溜まっていきます。相手の存在そのものを美化していくことが出来なくなっていきますが、そのエネルギーが彼に執着することへと使われていきます。

まずは自己嫌悪と向き合って、フラットに相手や自分を見られるようになる必要があります。

好きではない相手を必死に好きになろうとしている時は、いつも以上に疲れてしまいます。仕事やプライベートが疎かになってしまいます。

恋愛は仕事やプライベートを充実させてくれるポジティヴなエネルギーを生み出してくれるはずが、そのエネルギーが循環していかないのです。

もしあなたが日々の生活でエネルギー不足を感じるようであれば、相手のことを必死に好きになろうとすることにエネルギーをかけ過ぎているのかもしれません。

恋愛を楽しむことが抜け道

好きでもない相手を必死に好きになろうとしている時は、実は戦っているような感覚があります。
負けるか?勝つか?好きになれるか?好きになれないか?とても緊張感の強い恋愛になってしまいまいます。

あなたは彼とデートした後に充実感や開放感を感じているでしょうか?
離れている間も幸せな気分が続いているでしょうか?

恋愛が戦いになっている時はずっと緊張感が続いてしまいます。
彼のことをもっと好きになることができれば、その緊張感から解放されることができると思ってしまいますが、むしろ緊張感が高まっていってしまいます。

相手のことが好きかどうか、ちょっとそれは横に置いておいて、あなたが恋愛自体を純粋に楽しめているのか?それにフォーカスしてみてください。

どんな恋愛をしたいのでしょうか?
どんなデートをしたいのでしょうか?
彼との休日はどこに行きたいですか?
彼と一緒に目覚めた朝は何をしたいですか?

あなたはそこで感じる幸せや喜びを自分に許せているでしょうか?

「〇〇しなければ私は幸せになれない」
その強迫観念から相手を好きになろうとしても、幸せや喜びを感じることは出来ません。

誰かを好きになることは、頭で考えて頑張ることではなく、もっと自然なものなのです。

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