恋愛

優しさゆえに幸せを遠ざける心理とセクシャリティへの抵抗

長所と短所はコインの裏表のようなモノでして、
どのタイミングで、どのように使うのか?同じ才能でもその使い方によって、
人生は大きく変わっていくことがあります。

今日は「優しさ」についてです。

優しいというのは、多くの人が長所、ポジティヴなものとして受け取る魅力だと思います。

しかし
その優しさゆえに自分の幸せを受け取り拒否してしまうことがあります。

恋愛や仕事でのチャンスを逃してしまうこともあるのです。

自分の幸せを最後に選ぶ

優しい人は自分がケーキを選ぶことを一番最後の後回しにしてしまうことがあります。

自分が最後に余ったケーキを食べるようにすれば、
他の人はより好きなケーキを選べるようになるという優しさからです。

自分よりも周りの人を優先させることが出来るのは、素晴らしいことだと思います。 

自分が最後になることで、後回しになることで、周りの人が幸せになる。

これはケーキを選ぶときだけに発動するマインドならばいいのですが、そのマインドが人生の重大な決断をする時にも影響してしまうことがあります。

あなたが幸せを受け取っていい時ですら、周りの人のことを思って、自分の順番を後回しにしてしまうことがあるのです。

誰かのために幸せを後回しにする

例えば、
お姉ちゃんがまだ結婚していないのに私が先に結婚したら、お姉ちゃんが自信をなくしてしまうかもしれない、傷付いてしまうかもしれない。

そのようなマインドが結婚出来そうなチャンスを棒に振ってしまうことがあります。

お姉ちゃんが幸せになってからじゃないと、自分は幸せになってはいけないと思ってしまいます。

また、
両親の中が悪くて、私が結婚してこの家を離れてしまうと、ふたりの間を取り持つ役目がいなくなってしまうから、両親は離婚してしまうかもしれない。

その想いから恋愛に踏み切れないこともあります。

両親の幸せを見届けてからでないと、自分が幸せになれないと思ってしまいます。

兄が仕事で周りからなかなか評価されない中で、自分がいい大学やいい企業に入ったら、兄が自信をなくしてしまうかもしれない。

兄 が社会的に評価されるまでは、
自分の才能を発揮してはいけないと思っているかもしれません。

子供が不登校で学校に行けていないのに、私が外に出て遊んではいけない。 

子供が幸せにならないと、自分が遊んでもっと子供を苦しめると思っているかもしれません。

幸せのリーダーシップ

これらの思いはある一面から見れば「優しさ」として見ることができます。
しかし、その「優しさ」ゆえに自分の幸せを後回しにさせてしまっているとも見ることができます。

上にあげた例は身内への優しさとして分かりやすい例ですが、その優しさへの対象が家族以外の友達や同僚、社会の人々へと向けられることがあります。

自分よりも困っている人、助けてあげたい人、を見つけ出しては、その人たちがつらい思いをしているのに私が幸せにはなってはいけない。

どこまでも自分の幸せを後回しにしてしまいます。

そのような想いを持つ人に共通する心理として、自分が幸せになることで周りの人にポジティヴな影響を与えることを信頼、想像は出来ていません。

例えば、
自分が先に結婚してその幸せな姿を見せることで、
お姉さんも結婚に対して積極的に行動するようになるかもしれません。

あなたの幸せそうな結婚生活を見届けることで、
両親がお互いにちゃんと向き合うきっかけになるかもしれません。

あなたが頑張ることで、
お兄ちゃんも「俺も頑張ろう」とやる気を出すかもしれません。

お母さんが幸せそうにすることで、
子供も外の世界に飛び出して自分の好きなことをする夢を思い描くかもしれません。

あなたが幸せを受け取ることで、
その幸せな姿をヴィジョンにして夢を思い描いてくれる人もいるのです。

セクシャリティへの抵抗

自分の幸せを後回しにしてしまう理由にセクシャリティに抵抗する心理が隠れていることがあります。

セクシャリティとは、自分の魅力や才能を表現することでもあります。
自分自身を表現することは、周りへの影響力を持つことです。

例えばSNSでも発信すればするほど、周りの人への影響を与えていくことになりますよね。

自分の幸せを後回しにしているのは、自分を隠しているという見方も出来るんですよね。

みんながケーキを受け取った後に自分が最後に残ったケーキを選ぶ時には、みんなは自分が受け取ったケーキに夢中ですからね。周りの人があなたに注目してないと思えますよね。

誰よりも一番先にケーキを選べばみんなの視線を集めることになるので、それは是非とも避けたいのです。

テレビや雑誌で活躍している叶姉妹はセクシャリティをムンムンに出しているとして同性の女性からもカリスマ的な人気があります。

それは叶姉妹のファションや言動、振る舞いに憧れを抱いている部分もあるかもしれませんが、叶姉妹が自分の影響力を恐れずに自分の好きなことを表現しているそのマインドにセクシャリティの強さを感じ取っているだと思います。

その姿に自己肯定感や自信を感じるので、
同性の女性であっても、男性であっても、カリスマとして引き寄せられてしまうのです。

自分を表現することを禁止してない?

あなたは自分の好きなことや幸せを表現することに許可を出しているでしょうか?

セクシャリティへの抵抗を「優しさ」という言葉を使って誤魔化してはいないでしょうか?

いつも女性の例えを出しているので今日は男性の例を出しますね。 

男性の力強さやリーダーシップという一面が暴力的なイメージとくっついてしまうことがあります。強さや決断力を持つことが周りへのモラハラなってしまう恐れを抱えてしまうことがあります。

威圧的な親や教師などネガティヴなイメージと結びつけてしまうのです。

そうなると、
自分のセクシャリティを表現することをタブーにしてしまいますから、優しさや周りを優先させることで隠してしまうのです。

優しくすることはいいことかもしれませんが、自分の決断力やリーダーシップまで隠してしまうと、優柔不断な場面が出てきたり、責任ある立場を避けてしまったりなど、不都合に働いてしまうことがあるのです。

これ本人は自分でそのことを意識出来ないことが多いです。

「優しさ」が自分らしさだと思っていますし、自分のいいところは「優しさ」だと思ってますからね。

力強さやリーダーシップを持つことで、
周りに信頼や安心感という幸せを与えることが出来ると思っていません。

むしろ苦手な分野だと思っていることが多いです。

出会った時には優しくて頼りになる男性と思っていたけど、付き合っていく中で「あれ、、?」と相手に感じてしまうのは、その男性は自分のセクシャリティを封印しているからかもしれません。

これ男女入れ替えても同じようなことは起きますからね。

テーブルの汚れは、美しいテーブルクロスで隠そうとしますよね。
私たちは自己嫌悪している部分を「優しさ」という良いもので隠そうとします。

テーブルクロスが悪いわけではないように、その「優しさ」が悪いわけではありません。

その自分がダメだと思っている部分や隠そうとしている部分は本当に隠そうとする必要があるのか? 
そこに意識を向けて欲しいのです。

あなたが自分自身を表現することに許可を出せているでしょうか?

セクシャリティが強いと周りに与える影響も大きくなるので、知らず知らずのうちに自分を隠してしまう癖が付いてしまうことがあります。

例えば、昔、いじめられた経験や好きな人に嫌われた経験があると、自分のセクシャリティを表現することが周りにネガティヴな影響を与えると思って、厳重に封印してしまうこともあります。

あなたの優しさを捨てる必要はありません。

その過去の誤解や痛みを癒して、自分のセクシャリティをポジティヴなエネルギーとして表現してみてくださいね。

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