手のかかる恋愛が成就する前は今まで以上に大波乱が待っていることがあります。
カウンセリングでは「これからビックウェーブが来るので、それに慌てずに乗りこなせるようにしましょう!」 とアドバイスをしているのですが、分かっていても慌てふためいてしまうこともたくさんあります。
今日は嵐の前の静けさならなぬ、恋愛成就前の大波乱について解説して行きたいと思います。
目次
急にやってくる大波乱!?
まずは大波乱についてですが、
なかなか恋愛モードにならない(はっきりしない)彼を追いかけてきて、
少しづつ少しづつ手懐けて、ふたりの関係が良くなってきて友達以上恋人未満の距離になったところで、
「俺は誰とも付き合う気がない!」と突然宣言される。
突如音信不通の日々が続く。
急に人が変わったようにあなたへの不平不満を口にする。
デートに不機嫌な態度でやってくる。
他の女性と遊んでいることを匂わせてくる。
「仕事が忙しい」とデートは断るのに、友達との飲み会には参戦する。
借金を作ってくる。急に仕事を辞めてくる。
せっかくの今までの努力が水の泡になったような出来事が起こります。
相手との距離感が初めからずっと変わらずにこのようなことが起こったのなら、
「彼とは縁がなかったんだ」と思って次の恋愛に切り替えることも容易いかもしれませんが、
相手との距離がスムーズではなくても、紆余曲折を経て少しずつ近づいてきたからこそ、このようなしっぺ返しを喰らってしまうと状況が理解不能すぎて、フリーズしてしまう、又は、彼に怒り散らしてしまうかもしれません。
大波乱の罠に見事にハマってしまうのです。
人生が変わる時に大きなきっかけが必要!?
なぜこのような出来事が起こるのか?
このブログを読んでくれている方は、心理学や心の癒しに少なからず興味があるからだと思いますが。
心の世界や心理学に興味があっても、性格や思い込み、パターン、 自分の人生を変えることは一朝一夕で叶えられることではないですよね。
何度もカウンセリングに通って、壁にぶつかる度に心理学の記事を読み直して、youtubeを見直して。
それでやっと、少しずつ自分の変化を感じられるという歩みをしてこられたのではないでしょうか?
私たちは人生の生き方を変えるのにそれなりのエネルギーや時間が必要なのです。
心理学や心の癒しに興味がなくても、人生の生き方を変えられることがあります。
大病をしたり、失業したり、大切な人と死別したり、子供が生まれたり、転職したり、と人生のターニングポイントで大きな出来事がきっかけになることが多いです。
心の癒しに時間をかけたり、大きな出来事があったり、私たちは自分の人生の思い込みやパターンを塗り替えるためには、それ相応のエネルギーが必要なんですよね。
恋愛がうまくいく前に大波乱が起きるケースは、どちらかと言うと後者の方です。
恋愛モードになれない相手がその人生観や思い込み、信念、パターンを変えるためには、大きなきっかけが必要なのです。
ヤンキー生徒の例え
カウンセリングでは、ヤンキーと先生の例え話をすることがあります。
「自分は誰にも必要とされていない!大事にされていない!」という思い込みから反抗期にヤンキーになってしまった少年は誰のことも信じることが出来ません。
彼を更生させようといろんな先生が説得を試みますが彼の心には響きません。
「こいつら、どうせ俺のことを本当に分かろうとしてない!」
その信念が先生達の言葉を拒絶してしまうのです。
そんな中でも何度も拒絶しても、諦めずに関わってくれる先生。
ヤンキー少年も少しずつその先生に期待と信頼を持ち始めます。
「他の先生達は口先だけで、ちょっと俺が反抗したら諦めてしまったけど、この先生だけは違うかもしれない」
彼の心の中で「俺は大切にされない、こんな悪い態度の俺は受け入れてもらえない」という疑いと、「もしかしたら、この先生なら本当に俺のことを分かってくれるかもしれない」という期待が心の奥では葛藤します。
その葛藤の緊張感が頂点に達した時に、無意識的にある賭け(ギャンブル)をします。
信頼していた先生でさえ投げ出すような出来事を起こして、『これでも俺のことを見放さなければあの先生を信頼しよう」と試してしまうのです。
ドラマや映画だったら、他校生徒との喧嘩や盗んだバイクで走り出して警察のお世話になるといったエピソードになります。
大きなインパクトを起こして、「それでも先生が態度を変わらないか?」を試しているのと同時に、それくらいの大きなインパクト起こさなければ自分の生き方を変えることが出来ないのです。
ここが重要なポイントなのですが、先生を試すために、宿題を忘れる、廊下を走るなどのちょっとした校則違反では足りないのです。
今まで抱えていた強固な自分への価値観や信念、思い込みを削ぎ落とすには、大きなエネルギー(イベント)が必要なのです。
信頼を確かめたい!?
話を恋愛に戻していきますが、相手が自分の人生や信念を変えようとする時ほど、大きなインパクトのあるきっかけが必要になっていくのです。
ヤンキーと先生の話でも、ふたりの関係に信頼が生まれているからこそ、それを試すような大きなきっかけが引き起こします。
それは、相手との間に信頼やつながりが生まれている証拠でもあります。
しかし、引き起こした大波乱を目の前にすると、今までの信頼やつながりはすべて勘違いだったかもしれないと思い込んでしまいます。
その罠に引っかからないようにしてくださいね。
しんどい時に意識してほしいこと
相手がこのような大波乱を巻き起こしてきた場合に、「相手にどう愛されようか?」「どうしたら彼が私を愛してくれるのか?」と思っているとその混乱に巻き込まれてマイナスのスパイラルに飲み込まれていきます。
彼の悪い態度や大波乱は、彼の依存的な態度でもあるのです。
ヤンキーの少年が先生を試すように。反抗期の子供が母親を試すように。
相手は「この俺をちゃんと受け止めてくれるか?」を依存的な態度で試してきているのです。そこにあなたも依存的な態度で相手に対応すると全くうまくいきません。
「俺を受け止めてくれよ!」
「あなたこそ私を愛してよ!」
というケンカ状態になってしまいます。
ここでケンカ状態になればと今まで以上に二人の間に溝が出来てしまいます。
先ほどのヤンキーの話で言えば、先生に対する期待と信頼が高まった度合いだけ、
「お前のことはもう見損なったぞ!!」と先生に突き放された時には痛みが大きくなるからです。
売り言葉に買い言葉のケンカにはハマらないようにしてください。
相手の方が悪い態度をしてきたにも関わらず、「君とはやってられない!」「こんな人とは思わなかった」「君のせいでストレスが溜まってる!」などの捨てゼリフを吐かれることがあります。
それは相手の依存心に対して、あなたも依存心で対抗してしまったです。お互いがお互いのニーズに振り回された感覚になってしまうので、このようなことが起こってしまいます。
家族とのパターンかも!?
もしかしたら、このようなケンカはパートナーだけではなく、家族との間にも頻繁に起こっていませんでしたか?
「お母さんが私の気持ちを分かってくれたらいいのに!」
「あなたのこそ、ワガママ言わないでお母さんの言うことを聞きなさい!」
お互いの主張が平行線のまま、不愉快な気持ちだけが残ってしまう。
このようなケンカはなかったでしょうか?
相手も自分の今までの思い込みや生き方を変えるために大きなコミット(決断)が必要なように、「どうしたら彼をうまく愛せるだろうか?」と、今までのパターンを変えることにコミットする必要があるのです。
自分の依存心を扱っていく
手のかかる恋愛をしている方に、
自分のご機嫌をとりましょう!
相手の行動でいちいち不安に振り回されないようにしましょう!
とアドバイスすることがあります。
それは自分の依存心を自分で扱えていないと、相手が強烈な依存心を見せてきた時に【依存心VS依存心】の大バトルを繰り広げてしまうからです。
自分の依存心を扱えないので、相手の依存心も扱えないのです。
ここまできて超めんどくさい態度を取られて、そこまでして私は彼のことを追いかけなくていい!
というのも1つの手かもしれません。
ただ、
それでもあなたが彼を愛したいと思うのならば、その超めんどくさい出来事を使って、あなたの隠れている依存心を癒す最大のチャンスかもしれません。
投影を味方につける
心理学には「投影」という言葉があります。
彼の悪い態度を見て、「もしかしたら彼と同じようなマインドが自分の中にもあるかもしれない。」その視点から自分の過去や心を掘り下げていきます。
素直に慣れなくて悪い態度をしたことはありませんか?
お父さん、お母さんの愛情を素直に受け取れましたか?
あなたが心の中に押し殺している不平不満はありませんか?
私は誰にも愛されないという信念はありませんか?
もし、
あなたが彼を愛することにコミットしていると思っていても、孤独を感じているのなら、そこに隠れた依存心があるかもしれません。
彼をどうにかしようと思うその前に、まずは自分自身のその依存心を自分で扱えるようにした方がいいかもしれませんね。
それは我慢したり、抑圧したりすることではありません。
上手に自分の依存心を解放させてあげることです。
まとめ
自分の依存心を上手に扱えるようになると、バージョンアップしたあなたで彼と向き合うことが出来ます。
そして、今までと全く違った二人の関係になれるチャンスは広がっていきます。
たとえ、もし、それが彼とはうまくいかなくても、自分の依存心を上手に扱えるようになることで、それまでうまくいかなった恋愛のパターンを手放すことが出来ます。
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