別れを切り出すまでの心の整理をするためにカウンセリングを受けることがあります。
別れの理由は表面的なきっかけに過ぎないこともあって、別れを決断するまでには、本当にたくさんのプロセスがあります。
考えも、気持ちも、自分で言語化できない部分もあって、別れの理由を100%理解できないこともあるんですよね。
それを相手に伝える時は、コミュニケーションがうまくできないこともあって、60%とか、40%とかしか伝えられないことがあります。
別れを切り出すまでに何年もかかることも
別れを決断することは時間もエネルギーもたくさん使います。
別れを決断するまで10年近くかかることもあります。
「うまくいかないな」「この人とは無理かも」
そうやって頭によぎってから「でもなんとか」「もうちょっと〇〇できるかも」とあれこれ試行錯誤する時期を経て、途中で無感覚になって、思考をストップさせることもあります。
感じたり、考えたりを辞めてしまいます。夫婦の場合は2人だけの関係性以外にも考えることがたくさんありますからね。
仕事や子育てに集中することもありますし、表面的に自分たちが傷付かない心の距離で関係を続けていきます。
ドライな関係で仮面夫婦と言われることもありますし、周りから見たら仲良く見えるけれども、心が通じ合ってない場合もあります。
別れを選択する方が疲弊する!?
「結婚よりも離婚の方がエネルギーを使う」
この言葉を聞いたことがあるかもしれません。(これは手続き的な問題もありますが)
人を好きになることよりも、好きだった人への気持ちを整理することの方が精神的な負荷が多いのです。誰かを嫌いになることの方がネガティヴなエネルギーが多くなりますからね。
怒りや寂しさなど抱えるだけで疲弊していきます。
別れを切り出された側も時間をかけていく
別れを切り出された側は急な申し出だと思うかもしれません。でも、相手はこのように時間をかけて気持ちを決めていきます。
別れを切り出された側は、別れの理由を100%知りたいし、納得したくなると思います。でも、納得することはやっぱり難しいんですよね。
上に書いたように100%相手も気持ちを理解できるわけではないですし、コミュニケーションできない部分がありますからね。
時間をかけて腑に落としていくというか、受け入れていくことになります。
納得はまだできていないけど、時間をかけてちょっとずつ受け入れるしかない部分もあります。
気持ちが再生することも
心の整理に時間がかかることで、別れではない道を選ぶこともあります。
相手の良さに気付けたり、自分を変えるきっかけになったり、新しい2人の関係性を作っていく流れが生まれていくことがあります。
逆に言えば付き合っていく中で一度も「別れ」を考えたことのないカップルや夫婦の方が少ないかもしれません。
相手を嫌いになることで「別れ」を選択することもありますが、「別れ」が頭をよぎる時はそれまでの関係性の終焉でもあります。
出産、転職、両親の世話など、環境の変化に伴って、夫婦、カップルの関係性も変わっていきます。それまでとは同じように気持ちや感覚で向き合えない。
ライフステージが変わるタイミングは、パートナーシップの関係性(バランス)も変化していきます。
その変化は摩擦を生じますから、そこではケンカやすれ違いも多くなります。
そこを乗り越えることができれば、新しい関係性をパートナーと結ぶことができます。
ひとりで整理しなくていい
「嫌いになったから別れる!」「もうやってられないから別れる!」
シンプルに別れをすぐに決断できることもあるかもしれません。
でも、多くの場合は少しずつ時間をかけて心を決めていきます。ふたりの関係性が長ければ、よりその時間はかかります。
いい思い出も、悪い思い出も、失望したことも、これからの希望も、いろんな気持ちや考えが沸いてきますからね。
人に相談しにくいので、ひとりで抱えてしまうこともあります。
でも、だからこそカウンセリングを利用してほしいと思います。
別れた後にカウンセリングを利用される方は多いです。でも、別れる前にも利用されることで心の整理が落ち着いてできることがありますからね。
恋愛や夫婦生活は、毎日の天気のようにコロコロと環境や状況が変わって(相手の発言や機嫌など)それに対応するだけで精一杯になることもありますからね。
また、仕事や子育て、家族など、他の要因も関係していきます。
心の負荷を減らして、自分を向き合える時間を少しでも作れたらいいですね。
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