「別れたい」って気持ちは嫌いだから出てくるものだけじゃないんですよね。
100%嫌いになってから「別れたい!」と思うだけなら、悩むことはありません。
「好き、だけど、別れたい」
カフェオレのミルクとコーヒーが混じり合うように、相反する黒と白が境目をなくして混じり合います。
嫌いな部分を数えればすぐにいくつか出てくるんですよね。
お金の使い方が雑だとか。好きなアニメが違うとか。お風呂に入らないで寝るとことか。
でも、同じように好きな部分も出てくるんですよね。
一緒にいて落ち着くとか。美味しいものを食べたら相手が浮かぶとか。声が好きとか。
なんで「好き」があるのに、別れたいと思うのでしょうか?
「嫌い」があるのに、別れないのでしょうか?
人って不思議ですよね。
自分で自分が分からなくなるかもしれません。
でも、その不思議さ、曖昧さ、割り切れないさが、ある意味「人間らしさ」ですよね。
もし完全に感情を切っていたら、悩まないですよね。
愛があるから悩むし、悩むことで愛を確認しているのかもしれません。
カウンセリングでも「好きだけど別れたい」と相談されることがあります。
整理しきれない心の声を聞いていくと、そこに孤独が隠れていることがあります。
好きだから感じてしまう孤独感
好きだから埋めたいのに、埋められない孤独感
好きな人に分かってもらえない孤独感
気持ちを素直に伝えられない孤独感
好きなのに別れたいと思うのは、その孤独感が苦しくて、、、。
好きな人の側で感じる孤独感ほど、ツラいものはないかもしれません。
好きだから孤独感を感じてしまうのなら、いっそ嫌いになってしまえばいい。
そうやって相手のダメな部分を見つけようとすることもあります。
孤独の取り扱い方を学校で教えてもらうことはありません。
「なんとなく孤独」「ずっと孤独」「きっと孤独かもしれない」
いろんな孤独感を抱えながらも、自分なりに誤魔化しながら、平気なフリをしながら、過ごしてきた。
どうしたらいいか分からないんですよね。
孤独は、友達がいないわけでも、恋人がいないわけでも、家族がいないわけでもないのに、感じてしまう感情だからです。
だからこそ、自分の孤独について話すことができないのかもしれません。
「私、ずっと孤独感を抱えていて、、、」と話せば、甘えるなと言われる気がするかもしれません。
でも、今まで感じていた得体の知れない感情を誰かに打ち明けて、それについて一緒に考えていく。
その時間こそ、孤独を照らす光になることがあります。
カウンセリングでも、ずっと秘めていた孤独感について話すことで、見えずに苦しめられた鎖から解き放たれることがあります。
孤独感を話すという繋がりが孤独を癒してくれるのです。
好きだから別れたい。
好きだけど辞めたい。
好きだから離れたい。
それは恋愛だけではなくて、友情でも、仕事でも、家族でも、出てくる悩み、葛藤です。
その裏側に隠れている孤独感を癒す為の繋がりを必要としているかもしれません。
人生を変えるが勇気だとしたら、隠していた孤独を伝える勇気が癒しに繋がっていきます。
もし、誰かと話す勇気が出ないなら、カウンセリングで一緒に話しましょう。
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