「与えたものが返ってくる。」
返報性の法則と言ったりしますが、親切にされたら相手に親切にしたくなるし、応援してくれる人は応援してあげたくなります。
返報性の法則のすごいと思うところは、損得感情が含まれていないケースがあることです。ちょっとした恩をずっと大切にされて、その恩返しをたくさんされる方がいます。
人の持つ素晴らしさでもありますが、それを期待してしまうと執着に変わってしまいます。誰かを愛することも、応援することも、損得感情ではないから美しくて素晴らしいものでもあります。でも、人間だから相手に期待したし、損得感情も出てくる。
裏切られた気持ちになるかもしれませんし、自己否定や自己嫌悪を強くしてしまうかもしれません。「こんな私だから返ってこない」と。
でも、「あなたの価値」と「期待した反応が返ってくること」は関係ないんですよね。相手が持っていない時は(心に余裕がない時は)返ってこないことがあるからです。
持っていない人に求めることは、お互いに苦しみしか生みません。相手も最初はありがたく思ってくれていたとしても、それが枷となっていきます。
お金の場合1000円貸したとしても、その人の財布の中にお金がなければ返ってくることはありません。「何とかして返すのが当たり前だろ!」と意見もごもっともです。
でも、これがお金ではなくて愛情や優しさでも同じことが起きてしまうのです。お財布に余裕がないのと同じように、心にも余裕がないこともあるのです。
借金の取り立てのように相手を追い詰めてしまえば、どんどん心にも余裕がなくなりますからね。
愛を伝えることも、愛について語ることも素晴らしいことだと思います。でも、それが愛の取り立てになってしまっていたら、誰かを愛することも、誰かに愛されることも苦しくなってしまいます。
愛を取り立ててしまう方も苦しいんですよね。本当はそんなことをしたくないんですよね。だけど、不安になってやってしまうこともあります。
期待を手放すことや執着を手放すことで、その恋愛が上手くいくことがあるのは、愛の取り立てを止めることが出来るからです。
あなたの心にも余裕が生まれて、相手の心にも余裕が生まれてくる。それが結果としていい方向に向かっていきます。
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