「偶像崇拝」という言葉が心理学にはありまして、簡単に言えば「好きな人のことを盛りまくって見る」ことです。
ネガティヴな面を見ないようにして、ポジティヴな面を120%いや200%くらい盛っていきます。
これ自体は悪いことではありません。好きな人がすることは、他の人がすることよりも格別にカッコよく見えたりしますからね。
むしろ、このマジックがなければキュンとすることもないかもしれません。
でも、この「偶像崇拝」が行き過ぎてしまうと、自己否定や自己嫌悪を強くしてしまうのです。
「完璧な彼」と「相手にされないダメ私」という構図を作ってしまいます。
恋の落とし穴!?
偶像崇拝をしていると、2人の間で起こったネガティヴな出来事のすべてを自分のせいにしてしまいます。
彼のネガティヴな一面を見ないようにしていますからね。もし悪いことが起こったら、それは自分のダメさが引き起こしていると受け取ってしまいます。
例えば、彼が仕事が忙しいとか、体調が優れてないとか、何かしらの原因で連絡が遅くなったとします。
その時に「私が完璧な女性なら連絡が来るはず」「私が嫌いだから連絡してこない」など、すぐに考えてしまうのは、この偶像崇拝の罠でもあるんですよね。
彼を特別な存在にしているから、「自分も同じような特別な存在であれば、このようなことは起きない!」と思ってしまうのです。
ダメンズもよく見えてしまう!?
もっと、極端な例で言えば、彼がすぐにドタキャンをして、そもそも約束も守れない人の場合があります。
他の人ならば、「あんなクソやろう、こっちごめんだわ!」となるケースでも。
そんな彼を偶像崇拝していると「私がもっといい女性だったら、ドタキャンしないはず!」と思い込んでしまいます。
あなたがどんなにいい女性であっても、ドタキャンする人はドタキャンしますからね。
その彼が自分のことしか見えてないからで、それはあなたの美しさや魅力と関係ありません。
自己嫌悪が先?偶像崇拝が先!?
自己嫌悪が強いから「偶像崇拝」をしてしまうのか?
偶像崇拝をするから自己嫌悪が強くなるのか?
難しいところではありますが、それぞれが相乗効果のように強めて合ってしまいます。
自分の中にある彼への違和感やネガティヴな感情から目を背けずに、意識していくことでブレーキをかけることができます。
好きな人にダメな部分や嫌な部分があってもいいんですよね。
ネガティヴな感情があっても、当たり前なんです。
それでも相手を愛おしく思える気持ちが愛情ですからね。
彼を完璧な人にしなくていいんです。
彼を追いかければ追いかけるほど、自己嫌悪が強くなっているなら、正直な気持ちをすべて書き出してみてください。
彼と向き合うのではなくて、自分の本当の気持ちを向き合うことが、その自己嫌悪から抜け出す方法です。
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