前回の続きです。
今回はもっと深く掘り下げていきます。
前回は「自由にしてはいけない!」という心のブロックについて解説しました。
この「自由にしてはいけない!」ということは、「本当は〇〇したかったけど、出来なかった」と言い換えることができます。
失敗感や過去の傷から自分の制限しているし、周りから干渉されているわけですからね。
ひきこもりの怒り
私たちは怒りにいくつかのパターンがありまして、その一つに「ひきこもり」というものがあります。
分かりやすい例で言えば、何か口論になった時に、相手がだんまりを決め込んで何も話さなくなることがありますよね。
それも一つのひきこもりの形で怒りを表現します。
小さい子も、お母さんに怒られたら「もう知らない!」とお母さんから距離を取ろうとすることがあります。これも同じ怒りの表現方法ですね。
「自分に自由を与えない!」というのは、見えない制限の中に引きこもっているとも言えるのです。
世の中にストレスを抱えて自分の部屋に閉じこもることがあります。
そのように物理的な部屋ではありませんが、心にある見えない制限に引きこもってしまうのです。
でも、怒りには気付けない!?
ここでややこしいのは、その「怒り」には気が付けません。
「ずっと怒っていたんですね?」と言われても全然ピンとこないのです。
その理由は「被害者意識」というややこしい言葉にあります。
何かしらの理由で、自由を奪われて、希望を奪われたわけです。
・お前らのせいで私は傷付いた!
・両親が〇〇じゃなければ!
・あの人に出会わなければ!
・私だけが我慢させられている。
・私は愛されなかった
と。
周りの自分の人生が上手くいってないことへ怒りを抱えています。
しかし、その怒りの声すら我慢して抑圧しているので、表現することもできないし、癒していくこともできません。
すると、自分の人生を不自由にすることで「お前のせいでこうなった!」と被害者のポジションに居続け
ることで表現してしまうのです。
それが幸せを感じられない状況にひきこもり続ける理由です。
彼が愛してくれも受け取れない
大切にしてくれない相手を愛し続ける選択をしてもそれは悪いことではありません。
ただこの被害者意識を持ち続けると、自分が幸せになる許可を出せませんからね。
例えば、彼が愛してくるようになってもその愛を受け取れません。
彼が反発するような、傷付くような体動や行動をあえてすることがあります。
また、長年彼を振り向かせるために愛してきたのに、彼が振り向いた瞬間に興味を無くしてしまうことがあります。
愛されて幸せを感じてしまうことが許せないですからね。
自分を愛してくれる人へ無意識に嫌悪感が出てきてしまいます。
罪悪感を抱えようとすることも
結婚やお付き合いの話が出てくるタイミングで、他の男性と関係を持ってしまうこともあります。
不倫や浮気などの罪悪感を持つことで、幸せへのブレーキに使ってしまうのです。
そもそも被害者意識のパターンがありますからね。
「今まで私に振り向いてくれなかったくせに!いまさら!!」と怒りを抱えていることもあります。
自分が罪悪感を抱えるという形で、一種の復讐のように浮気や不倫などを引き起こしてしまいます。
怒りを認めて、自分を許していく
まずは「怒り」を感じる「自由」を自分に許していくことです。
その自由すら自分に許してません。
相手のことを考えて、周りに気を遣って、気持ちを抑えて、人よりも頑張り続けて。
優しいし、頑張り屋さんでもあるんですけどね。
「怒り」すら自分に許せないくらい押し殺しているのかもしれません。
「怒り」を感じる「自由」を許可しましよう。その「怒り」を癒していくことです。
カウンセリングでも本当に小さい頃からの「怒り」を話して吐き出し続けてもらうことがあります。
「もうどうでもいいや」「思い出したくもない!」そんな記憶を少しずつ話して聞いてもらうことで、不思議と心が楽になっていくことがあります。
そして、自由になる許可を自分に少しずつ出していくことです。
「許す」のは傷付けた相手の為ではなくて、自分を自由にするために。
そんな意識を持って、自分への自由を許していきましょう。
桑野量の予約状況やカウンセリングのご利用は以下のボタンよりご確認ください。