恋愛

私が愛されることで誰かが傷付くとしたら

私たちの深層心理、心とは不思議なもので、
頭で理解しているものと、心で理解していることが、
全く反対の別のものであることがあります。

ある女性はこう語ります。

私は周りの友達に当たり前だと思って話しているのに、
友達からは「あなたのように生きられない」「そこまで強くなれないよ」
と言われてしまいます。 

私にとっては、
これが当たり前というよりも、
こうやって生きていくしかなかった。

私が特別周りの人よりも強いというよりも、
そうやって頑張って、這いつくばって、奥歯噛み締めて、
気合いと根性で、痛みも孤独も我慢しなければ生きてこれなかっただけで、
私から見れば、周りの友達たちの方が、
我慢せずに生きているだけに思う、、、。

何とも思ってないように見えるけれども、
その心の中にはたくさんの言えない気持ちが隠れていることがあります。

『私』にとっての<当たり前>は、
決して簡単に手に入れたワケでもないし、

チヤホヤされて生きているように思えるかもしれないけど、
そこには表からは見えない葛藤が隠されている。

何かを得るためには、
何かを我慢して生きていかなければならず、

何かを失えば、
その代償として、弱さを隠さなければいけない。

両親への諦め、
最愛の人との別れ、
存在価値の消失、

人生の岐路に立たされた時に、
自分の意思とは関係なく、
強さが必要になるし、寄りかかれるものを探しても見つからない。

孤独ゆえに我慢を覚えて、
我慢するために強さを身につける。

人から羨ましがられることもあるけど、
その人は私の孤独と痛みをどこまで理解しているのだろうか?

うわべだけで私に憧れるのなら、
この孤独を少しでも分かってくれたらいいのに、

痛みを知らないくせに、
良いところだけ見ている。

顔は笑っているけど、
心の私は中指を立てている。

孤独なくせに、近づいてきてくれる人を拒絶して、
理解が欲しいのに、差し伸べられた手を握り返せない。

心の中で、世界に中指を突き立てている私、
でも、本当にその中指を突き立てたいのは自分自身。

孤独が嫌で、
それに耐え切れるように、
強さを手に入れたのに、
強さの分だけ孤独になっていた。

その強さの鎧が邪魔で、
本当の私になれない。
裸の私になれない。

せめて愛する人の腕の中で、
温もりを感じることが出来たなら、

その胸の中に飛び込むことに、
恐れも疑いも捨ててしまえればいいのに。

この強さのせいで、
私は誰からも愛されなかったのかもしれない、

この強さのせいで、
私は誰かを傷付けてしまっていたのかもしれない。

眩しすぎる光は、
それを見る人の目を瞑らせてしまうように、

強すぎる個性は、
それを見る人には目を覆いたくなってしまって、
時に攻撃性になってしまうのかもしれない。

それがイジメだったり、心ない両親の言葉だったり、
最愛のパートナーの冷たい態度かもしれません。

その人達が、
あなたを攻撃したくて、
そのような行動に出たのかは分かりません。

しかし、 

優しいあなたは思ってしまうのです。

私が、あの人達を狂わせたんだ。

あのイジメも、あの一言も、あの態度も、
私が私でいたことが原因だ。

私は私を隠して生きていこう。

強すぎるあなたの個性が、魅力が、
周りの人を狂わせたと自分を責めてしまいます。

しかし、
その個性も、魅力も、あなたの愛されるべき才能なんですよね。

でも、
それに周りの人は、
嫉妬し、競争し、奪おうとしてきた。

そうやって、
自分をいかに隠して生きていくか?
また、一人ならば傷つくことがないと、生きてきたかもしれません。

でも、
神様は、イジワルなもので、
あなたがそうやって自分の才能を隠して生きようとしていると、
何度も、何度も
試練の時を与えては、こう尋ねます。

「このままの生き方でいいのか?」
「自分を隠したままで生きていくのか?」

隠れて、一人で生きようとしても、
そうやって、様々な出来事によって、
あなたが本来の自分として生きていくように、
問題という名の試練がやってきます。

私らしく生きることが、罪でないのなら、
なぜ、過去にあんなに寂しい想いをしたのでしょうか?
今も消えぬ痛みを与えたのでしょうか?

その答えを求めても、
神様は答えてくれないかもしれません。

でも、
何度も訪れるターニングポイントで、
先延ばしにしてもやってくる変化のタイミングで、
決めなければいけません。

私は、
私のために自分らしく生きていくことを、

何も隠さずに、
本来の自分であり続けることを、

私の才能は、
誰かを傷付けるためのものではなく、
愛されるものであること。

過去の傷を越えて、
愛したい欲求に素直になることを。

孤独に耐え続ける強さから、
愛を選び続ける強さへと、
選択する決断が必要になります。

絶望の淵に潜り込んでも、
まだなお、光り輝き続けること、
それでも孤独ではなく、愛を選び続けること、

拒絶よりも繋がりを求めること、

その選択ができた時、
あなたの過去は繰り返されることはありません。

あなたの愛の強さを信じてみませんか?
自分を信頼してみませんか?

あなたは愛されることで、
誰かを幸せにして、

あなたは愛することで、
誰かを幸せにできるのです。

あなたに愛を拒絶できるかもしれませんが、
愛はあなたを拒絶しません。

その手を伸ばして、受け取ってみてください。

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