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過干渉な親になっていないか?不安になってしまう。

不登校や引きこもりの相談も多く寄せられます。

そこで一つのキーワードになるのが「過干渉」という言葉です。

この言葉は恋愛や仕事の相談でも、頻繁に出てくるワードです。

過去の親子関係を見つめていくことも多いですからね。

「過干渉」という言葉を知っていても、そこに明確な基準があるわけではありません。

だから、自分が過干渉になっているか?分かりにくいですし。

そもそも過干渉だと思っても、それにストップをかけることも難しくなっているかもしれません。

心配だから気になる、大切に思っているから心配になる。

それも親として当たり前の感覚ですよね。

それ自体が悪いわけではありません。

「過干渉」がテーマになってくる時に、「信頼」よりも「コントロール」が強くなっていることが問題になります。

不登校や引きこもりのお子さんに親として愛情を伝えることは大切かもしれませんが、

信頼して愛を伝えているのか?何かの結果と求めてコントロールしたい気持ちが隠れているのか?

同じように愛情を伝えていても、相手が受け取る印象は違います。

「どんなあなたでもいい」というメッセージが

「学校に行ってほしい!」「部屋から出てほしい!」というメッセージと絡み合ってしまって、

真実が伝わらなくなることがあります。

親として子供への期待を持ってしまうのも当然です。

だからこそ100%コントロールを手放すことは難しいかもしれません。

ただ、別の問題を抱えていて、それが子供へのコントロールや過度の期待に形を変えているのなら、

その別の問題を見ていくことでコントロールを弱めていくことができます。

私たちは自分の人生に不平不満や不安を抱えている時に、誰かをコントロールしたい気持ちが強くなります。

・夫婦関係がうまくいってない。
・義理の母との関係がよくない。
・仕事でのストレスを抱えている。

こんな状態の時に、子供へのコントロールが強くなることがあるのです。

お子さんのことで相談に来られても、

お父さんやお母さん自身のことを深く掘り下げていくのは、そこに原因があるからなんですよね。

カウンセリングでただ自分の不安を話していく。(手放していく)

それだけでも家庭に変化が出てくることはたくさんあります。

社会の荒波の中で溺れている「子供」を助けているようでも、実は溺れていたのは自分だった。

海の中で溺れていて、必死に掴んでいるものが「子供」の場合があるのです。

まずは、お母さん、お父さんにとって、「浮き輪」や「ボート」が必要なことがたくさんあります。

不安に飲み込まれている時は余裕がありませんからね。

それこそ子供を手放そうと思っても(コントロールを手放そうと思っても)自分が溺れていくだけで怖くなりますからね。

「もしかしたら私は子供に過干渉になっているかもしれない」

そう思った時は、子供との関係ではなくて、と自分の過去や人間関係に目を向けていくといいかもしれません。

そこに隠れた不満や不安を取り除いていくこと。

痛みや怒りを癒して手放していくこと。

そこを意識して取り組んでみてくださいね。

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