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我慢するパターンに隠されたお母さんに褒められたい気持ち

我慢して親に褒められた経験から

大人になっても好きなことを我慢する癖が抜けないことがあります。

我慢すればするほど自分が評価される感覚がするのです。

小さい頃に身についた感覚


例えば、ヤンチャのお兄ちゃんとふたり兄弟だったとします。

ヤンチャなお兄ちゃん好き勝手にしていてお母さんはいつも怒られていました。

その光景を見ていて、お母さんに苦労をかけまいと、自分はお母さんの言うことをしっかり聞こうと決めて、勉強もめちゃくちゃ頑張っていました。

兄弟ですから、そこに競争の心理も働きます。 

好き勝手でヤンチャな兄VSお利口で我慢強い弟
 

このようにお母さんの愛情を勝ち取るために、競争してしまうことがあります。

子供の頃はコレで大丈夫なんですよね。

親に依存する立場ですからね。

お母さんの愛情をもらうためにも、

またお母さんを喜ばすためにも、

「お利口で我慢強い私」は役に立ってくれます。

親離れてしていく


しかし、大人に成長していくにつれて

お母さんの愛情ばかりもらって生きていくことは出来なくなります。

家庭内のコミュニティではなくて、社会の中で生きていきますからね。

今までお母さんの愛情をもらう為の生き方も通用しなくなります。

依存から自立へと成長を進めていきます。

「親離れ」していくわけですね。

心の私が褒めてもらいたがっている

しかし、心理的に親離れ出来ていないと

大人になってからお母さんに認めてもらう為の生き方を手放せないことがあります。

もう褒めてくれるお母さんはそばにいないのに、自分のやりたいことを我慢する生き方を選んでしまいます。

親とは物理的に距離が離れていても、同じパターンを手放せません。

親代わりになる相手を見つけて、その人の為に我慢するパターンを繰り返してしまうことがあります。

この生き方が苦しくなってしまいます。

自分の欲求を我慢し続けなければいけませんし、何より自己肯定感を他者に依存し続けなければいけません。

頑張っても相手の機嫌次第では、褒めてもらえません。

恋愛でも、相手の為に尽くしても何も得られるものがなくて傷付いてしまいます。

もっと我慢すれば相手は私のことを認めてくれる」とさらに我慢してしまうこともあります。

恋愛にも、仕事にも影響していく



仕事でも手に負えない量の仕事を抱えても我慢し続けるかもしれません。
「我慢=頑張り」と思っているので、しんどい状況が必要になってしまいます。

誰も褒めてくれないけど、何故か自分のやりたいことや好きなことを我慢し続けてしまいます。
人によっては自分がどれだけ我慢しているのかアピールすることもあります。



上手くいかない恋愛や自分を評価してくれない会社を手放してもいいはずなのに、手放せずに我慢し続けてしまいます。 


心の中にいる理想のお母さん。

いつまでも褒めてくれるお母さんを追いかけてしまいます。

頭で考えていることと違う?

ここが今日のポイントなのですが、

物理的なお母さんと距離が離れているし、お母さんのことが嫌いと思っていても、
心の中に理想のお母さんがいて、そのお母さんを追いかけ続けていることがあります。 

理想のお母さんを手放していくことは、自分が大人になることに許可を出していくことなんですが、
でも、これがなかなか難しいんですよね。


自分で働いて生活もしていたり、年齢もちゃんとした大人ですからね。
よく分からなくなりますよね。
自分では自立しているのに、心は理想のお母さんと求めて依存しようとしている。


理想のお母さんを持ち続けることは、依存時代に傷付いた自分の傷を持ち続けていることでもあります。

我慢から与えるへ



傷付いた自分を癒していくことも必要ですし、愛をもらう側から与える側へとシフトチェンジしていくこも必要です。

与えることで、自分の傷を癒していくのです。

我慢するパターンが身に付いてしまう人は、「愛することが我慢すること」だと思ってしまいます。


でも「我慢は与える」ことではありません


「私はあなたのことをこれだけ愛しているじゃない!」


その気持ちを訴えても相手に響かないことがあります。
それは本当は「私はあなたのことでたくさん我慢したじゃない!」という意味だからです。


相手はあなたを我慢させたいわけではありませんからね。


我慢するのではなくて、何が愛を与えることなのか?
それと向き合っていく必要があります。


自分の影響力を使って相手に何を感じて欲しいのか?

お母さん(相手)に褒められる受け身の姿勢から、自分から積極的に相手に与えていく姿勢にシフトチェンジすることです。


(これは自分のセクシャリティを受け取ることでもあるんですよね。)


それが恋愛でも、仕事でも、実際の親子関係でもいいです。


「どのように自分は愛を与えていけるのだろう?」


そこに向き合っていく中で、依存時代に傷付いた自分を手放していけるようになります。
理想のお母さんも手放して、我慢するパターンを抜け出せるようになります。


与えることで、過去の傷は癒えていきます。
我慢するのではなくて、自分の影響力を使って相手に与えてみてくださいね。

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