ネガティヴな妄想を止めらなくて、それが確実に起きるわけではないのに、その妄想に疲れてしまう方がいます。
「会社の人から嫌われていたらどうしょう」
「明日、先輩にものすごく怒られたらどうしよう」
「彼は絶対に浮気しているに違いない」
「私の他に好きな人がいるはずだ」
起きてもいないこと、確かることができないことでも、不安を作り出していきます。
状況が変わっても不安は止まらない
このようなタイプの方は、次々に不安の材料を見つけていきます。
例えば、彼氏からの連絡が返ってこない時に「もしかして浮気しているかもしれない」と不安からネガティヴな想像が膨らんでいきます。
どんどんマイナスな想像をするのですが、そこで彼氏から「仕事が忙しくて、、、」と連絡が来ても安心はできません。
「都合のいいように嘘をついているのではないか?」と。
最初は連絡が取れないことで、焦って不安になっていたのに、連絡が来ても安心感を感じることができないのです。
考えるだけで疲弊していく
また、不安なことを考えているだけで、エネルギーを使い果たしてしまって、無気力になることもあります。
「週末に友達と遊んだら楽しいかもしれないけど、疲れちゃうかも」
仕事のストレスをリフレッシュするためにも、友達と遊んで気分転換したいのに「友達と遊んで疲れてしまって、そのまま疲れが取れずに月曜日に仕事に行くのは嫌だな〜」とネガティヴな想像が膨らんでいきます。
その妄想をすること自体で疲れて果ててしまって、「やっぱり友達を遊ぶのはやめとこう」となる場合があります。
友達と遊ぶのをやめても、他のネガティヴな妄想が膨らんでいって、結局家にいても心が休まらないことも多々あります。
心配症?それとも自己攻撃?
心配性であれこれ気になってしまうだけかもしれません。
でも、カウンセリングで多くの方を話していると、不安になることは自己攻撃の一つの形の場合があります。
不安という檻に自分を閉じ込めているような、不安という火で自分をジリジリと炙っているような、ネガティヴな妄想を膨らませることで、自分の人生を生きている感覚がしないんですよね。
カウンセリングでゆっくりとお話を聞いていると、とてもつもない大きな怒りを抱えていることがあります。
大きすぎる怒りは自己攻撃へと姿を変えていきます。
怒りを否認していると
怒りは感じたくないですよね。
また、いろんな本にも怒りを感じないようにしましょう!と書かれていることもあります。
でも、心の中にたんまりと怒りが溜まっているのに、それを否認して、何もないように振る舞うことは、本当に心の良いことなのでしょうか。
ここまで書いてきたように、隠した怒りは不安に形を変えて、自己攻撃の材料になっていきます。
怒りを自覚して手放していく
否認していた怒りを自覚していくことで、過度な不安な妄想も減らしていけることがあります。
もちろん、ただ怒りを感じるだけでは、それがストレスになると思います。
だから、カウンセリングなどの安全な場所を使って、怒りを上手に手放していきましょう。
怒りの下には、大切にされたかった思いや気持ちがあります。
怒りを感じることは、トゲトゲした感情のエネルギーを抱えることではなくて、その下に隠れている想いに寄り添うことです。
怒りを感じていく過程は、不安を使った自己攻撃を手放して、自分を大切に扱えるように練習していくことです。
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