無価値感が強いと頼ることができなくなるし、頼ることができないと周りか受け入れられていることを実感できないので、より無価値感が強くなるという悪循環が始まっていきます。
1人で頑張っても「この人は仕事ができる!」「自分1人でなんでもできる!」という評価はもらえるかもしれません。
でも、本当に欲しいものがその「評価」ではなかった場合は、心は満たされることなく頑張り続けることを止めることができなくなります。
無価値感がもたらすもの
無価値感を感じたくないために、人一倍働くことがあります。
ハードワークで仕事を頑張ることもあれば、家事や育児を全て1人で抱えることもあります。
またシングルマザーとしてその両方を頑張ることもありますし、婚姻関係は継続していても家庭内別居、仮面夫婦の状態で、全ての責任を担っていることもあります。
でも、頑張っても頑張っても満たされることがありません。
お腹が空いてるのに食べても食べてもお腹が空く感じです。
無価値感からのハードワークしても感じられるのは「常に足りない!何もできてないい!」という感覚です。
なぜ、無価値感を手放せないのか?
身体もそうですが、必要な栄養素を摂取出来ていないと、何を食べても満たされないことがあります。
本当はタンパク質が必要なのに、炭水化物ばかり食べていたら、お腹は瞬間的に満たされますが、またすぐにお腹が空いてきます。
無価値感も同じなんですよね。
本当に自分が必要としている「評価」を手にしない限り、手放せることができません。
「評価」って書くと、途端に話がややこしく感じられますよね。
本当に欲しいものは!?
例えば、仕事では給料やポジションを会社から与えられることが評価になります。
でも、その評価ばかり求めても心は満たされないことがあります。
例えば、自分の無価値感を癒してくれるものが、「無条件に私を受け入れてくれること」であるなら、仕事をして結果を出すことで得られる評価では物足りないのです。
タンパク質を必要としているのに、炭水化物を摂取し続けるようなものです。
必要な栄養素が手に入れられないので、枯渇感を感じ続けます。
無価値感は止まることができない
どんな仕事を頑張ってそこで評価されたとしても、「はぁ〜疲れた〜〜〜!」という言葉を優しく受け止めてくれる相手がいなければ寂しさを感じてしまうかもしれません。
常に強く仕事ができる自分を続けていく必要があります。
仕事が好きで、やりがいを感じていて、没頭することは悪いことではありません。
ただ、無価値感が動き続けていると、どんなに評価されても、その評価が自分が欲しいものではければ、止まることができなくなります。
無価値感を手放すために
本当に自分が求めているものは何か?
そこに向き合っていくこと、素直になっていくこと。
これは言葉で言えば簡単なんですけど、実際にやるのが大変なんですよね。
自分の欲求に素直になることは、実は痛みを伴います。
過去に押さえ込んでいた感情が溢れ出すんですよね。
無価値感は「その時に欲しかったのに手に入れなかったものがある!」ことを教えてくれる感情ですからね。
手に入れられなかった時の悲しみや絶望が出てきます。
でも、逆に言えば、その感情と向き合うことさえできれば、自分が本当に欲しいものに素直になれていきます。
この辺りは次回のTalk Sessionでも、大きな一つのテーマになります。
4月15日(火) 19:00〜
Talk Session 〜女性性とビジネスと主人公〜
4月29日(火・祝日) 10:00〜
ヤドカリの会 〜使命を生きる〜
(過去開催の感想はこちら)

5月13日(火) 19:30〜
Talk Session 〜セックスと孤独〜
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