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頭ではなくて、自分の心を通して言葉を伝えること

先日、カウンセリング勉強会を開催しまして。

模擬カウンセリングをひたすら行ってました。

そこで出てきたテーマがカウンセラーに限らずコミュニケーションにおいて、重要だと思うので、今日はそれについて。

コミュニケーションはスマートじゃなくていい

理路整然に言葉を並べても、相手がその話を頭で理解できたとしても、心が動かされないことが多々あるんですよね。

カウンセラーは立場上、「先生」とか言われたりするわけですから、スマートに説明したくなる気持ちは分かります。

でも、スマートさ、理路整然さ、言葉や理論に捉われていると、大切な「何か」(それは行間にある「何か」、会話と会話の間にあるもの)が抜けて落ちてしまいます。

これは恋愛や仕事でのコミュニケーションにも言えることなんですよね。

言葉の意味は伝わっているけど、それぞれの想いや考えのイメージが共有できていない。

例えば、「レジ打ちしといて!」「この種類を明日までに」「洗濯しといてね!」「明日は友達が来るから部屋を片付けよう」など、分かりやすい伝達事項なら、そこまでこだわる必要はありません。

要件や理由だけを伝えれば、相手は理解してくれますからね。

でも、「好きとか」「もっと仲良くなりたいとか」「実は寂しいとか」「相手に自信をつけてあげたいとか」心を動かす言葉はお互いのイメージが共有できていなければ伝わりません。

それっぽい言葉を並べても相手に伝わらないんですよね。

自分の心を動かしながら、相手と感情と共有させて、伝えていく。

あえて文章にすればややこしいですが。

気持ちを伝えるためには自分の心を通して言葉を伝えることなんですよね。

頭だけで考えた言葉では、相手は頭で受け取ったとしても、心で受け取ってくれないことがあるんです。

いくらポジティヴな言葉を伝えても、あなたの心がそれを信頼して、そこにポジティヴさを感じていなければ、相手には届きません。

逆に言えば、拙い言葉でも、理路整然としていなくても、心を通して伝える言葉は相手の心に響きます。

伝えることは、自分の心をオープンにすることなんですよね。

閉じられた心から発したメッセージは、相手の心に響かないことがあるからです。

自分では心を閉じている意識はないかもしれません。

でも、頭でっかちになっていたり、相手をコントロールしようとしたり、自分を背伸びして見せようとしている時は、実は心が閉じていることがあります。

少し意識するだけで、伝える言葉が変わって、相手の反応も変わるんですよね。

言葉の正しさ、スマートさに捉われずに、時には心をオープンにして、ありのままを紡いでいく。

それが大事になる場面もたくさんありますからね。

僕のカウンセリングでも、恋愛や家族のコミュニケーションをサポートすることがあります。

それは頭で考えすぎた言葉を減らして、心にありのままの言葉を取り戻す作業をしているだけなんですよね。

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