「自分の傷と向き合ってみてください。」
言葉にすれば簡単ですけど、なかなか出来ないんですよね。やった方がいいと分かっていても、意欲が出ないこともあると思います。
スケジュールに用事を詰め込む、Netflixでドラマを探す、など。
カウンセリングでも宿題を出すことがあります。
「自分の気持ちを書き出してください。」
「お母さんへ言えなかったことを紙に書いてください。」と。
自分でも簡単だと思うのに、1週間経っても出来なくて、1ヶ月経っても出来なくて。ということはたくさんあります。
向き合えないことで責めない
やろう、やろうと思っても、出来ない焦りからめんどくさくなってしまって、
放っておいてしまうかもしれません。
でも、それでも自分を責めなくて大丈夫です。
自分と向き合えないことを「だから私はダメなんです」とおっしゃられる方がいます。
でも、別にダメでもなんでもありません。
簡単に向き合えるなら、そもそも心の奥底に気持ちを隠しません。また、その気持ちをずっと抱え続けることもありません。
しんどくて、つらくて、どうしようもなくて、ぎゅーっと心の底に隠したわけですからね。
自分の気持ちを向き合うことで、そのネガティヴな感情も一緒に感じてしまいそうで、せっかく蓋をしたのに、、、。と気持ちが乗りません。
だから、すぐに向き合えなくても大丈夫なんですよね。
向き合おうとしたら『何を』感じるのか?
僕がカウンセリグで宿題を出すときは、それを完璧にこなすことを目的としてません。
もちろん、その宿題をしてもらうことで、自分の気付きや癒しに繋がります。でも、宿題をやりたくない気持ちにも素直になってあげてもいいんですよね。
「桑野さん、あの宿題出来ませんでした!」と言われた時に、「なんで自分の好きなものを10個書き出すことで困ることがあるなら?」と宿題に向き合おうとした時に感じた抵抗や不安について話してもらうようにしてます。
心の中から出来てた言葉や気持ちには、どれも無駄なものはありません。それが例え自分の癒しに抵抗する言葉だったとしても、それには意味があるのです。
その声を無視することは傷を癒すことよりも、むしろ傷をそのままに無理強いするようなものです。
自分の気持ちを向き合おうとして、それが出来なくても大丈夫です。そこでストップをかけたくなる気持ちに耳を傾けていきましょう。
頑張り屋さんほど自分を許してあげて
頑張ってきたほど、自分の気持ちと向き合えないことを責めることがあります。
頑張ることで壁や問題を乗り越えてきた過去があるから、自分の気持ちに向き合うことも努力や根性で乗り越えてようと思ってしまうからです。
「気持ちに向き合えないのは、根性や本気度が足りない」と、自分を責めてしまいます。
でも、そうやって頑張ってきた人ほど、たくさん傷付いた人かもしれません。弱さやしんどさを「これくらい大丈夫!」と頑張って乗り越えてきたかもしれませんよね。・
だから、自分と向き合えないことで、責めなくていいんですよ。
「やっぱり私はダメなんだ」と思うことはありません。
むしろ逆です。
「こんだけ向き合うのがしんどい傷を抱えて一生懸命生きてきたな〜」と自分を褒めていいんですよ。
自分と向き合えないことを罪悪感にしないでくださいね。
今は、自分で自分を「頑張ってきたね」と褒めてあげることが大切な時間かもしれませんからね。
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