罪悪感は「自分を悪者」に思ってしまう心理ですから、罪悪感があると人からの優しさや気遣いを受け取れなくなることがあります。
罪悪感が受取拒否をする!?
例えば、
あなたが急な用件で仕事を抜け出さないといけなくなった時、
『申し訳ないな〜』と思いながら、同僚に残りの仕事を頼むと、
快く引き受けてくれます。
しかも
『何も気にすることないから、早く行っておいで〜!』
と言ってくれた。
そこで、
『ありがとう〜!』と同僚の想いを受け取ればいいのですが、
なぜか心がモヤモヤっとしてきます。
同僚に少しでも嫌味でも言ってもらえた方が、
ぶつくさと言いながら、仕事から抜け出す事ができるのに、
あんなに快く送り出されたら、しっくり来ない。
騒ぎ出す罪悪感!
例えば、
今日はママ友と気になるイタリアンで夕食会。
子供達のご飯も用意して、出かける時になって、
子供から『ママ〜!行ってらっしゃい〜!』
快く送り出してくれるのに、
なぜか心がモヤモヤしてしまう。
息子が、ちょっとでも
泣きついてくれたり、ワガママな言ってくれた方が家を出やすかったのに、
気持ちよく送り出してくれて、
なぜか、騒ぎ出す罪悪感!
例えば、恋愛でも。
身体の体調が悪くて、早くに寝てしまった。
翌朝起きてみると、部屋も片付いているし、朝食も準備されている。
いつもやらない彼が、今日は特別に部屋を掃除して、ご飯も準備してくれてたみたい。
なのに、騒ぎ出す罪悪感!
『ありがとう!』と受け取れたらいいのに、、、、
この話が人事と思えない人もいるかもしれませんね。
罪悪感で受け取れない!?その罠!?
なぜか、人の気持ちをまっすぐに受け取れないんですよね。
ちょっとくらい嫌味を言われた方が、
『私がどうしようもない理由で仕事を抜け出さないといけないのに、
仕事任せるくらいで、なんでこんなに嫌味言われないといけないの!!!』
そっちの怒りモードに火が付いた方が、
どこか自分でしっくりときてしまうんですよね。
同僚に、
『大丈夫!全然気にしないでいいからね!』
と言われた方が、モヤモヤ気にしてしまうのです。
感謝すればいいだけなのに、、
ありがとう!と言えばいいだけなのに、
すごく心の負担に感じてしまうんですよね。
罪悪感なんて感じたくないはずなのに、
罪悪感中毒になってしまっているのか?
人の好意も罪悪感も変換してしまいます。
相手からすれば勝手に罪悪感に変換されては、
嬉しくはないですよね。
自分の中だけで、罪悪感に変換しているのならいいですが、
相手へのリアクションとして罪悪感を感じていることを直接ではなくても
無意識に表現している可能性もあるかもしれません。
人からの好意や善意を、
勝手に罪悪感として変換していると、
あなたが人に好かれてしまうと困りますよね?
あなたが好かれたら好かれるほど、
相手はあなたに善意や好意を伝えてきますからね。
あなたからすれば勝手に罪悪感に変換して受け取ってしまうのですが、
居心地はかなり悪くなってしまいます。
すると、あなたは周りから嫌われるような態度を示して
『こんな私なら誰も好きなることはないだろう!』と
ある意味自分を防御する鎧を作り上げてしまうのです。
好かれることがなければ、
善意や好意も向けられることもなく、
それを罪悪感に変換して受け取ることもなくなりますからね。
罪悪感の感情に支配されてしまうと、
新たなに罪悪感を感じるような行動を引き起こしてしまいます。
最初は2〜3くらいの罪悪感を抱えていたとしても、
その罪悪感が新しい罪悪感を引き連れてきて、
気付いたら、100も200もの罪悪感に苦しめられてしまうこともあります。
『ありがとう』のその先に
罪悪感を感じて『ありがとう』と受け取れない。
どうやったら罪悪感を感じなく、受け取れるようになるでしょうか?
それには、
『ありがとう』と受け取ってしまったその先に、
あなたがどのようになるか意識を向けてみるといいかもしれませんね。
あなたが『ありがとう』と受け取れるようになると、
あなたの人生はどのように変わって行くでしょうか?
例えば、
許せなかったのあの人を許せるようになったり、
もっと周りの人と仲良くなれたり、
心の距離が近い友達ができるかもしれませんね。
人生にやりがいを見つけるかもしれません。
好きではなかった仕事が好きになるかもしれません。
実は、『ありがとう』と人の好意や善意を受け取っていないように見えて、
あなたの先に広がる可能性や未来を受け取り拒否しているかもしれないのです。
罪悪感の檻に、
あなたの未来の可能性を閉じ込めてしまっていないでしょうか?
目の前の罪悪感に振り回されずに、
ちょっと意識をその先へ向けて見てください。
こんな言い方もできるかもしれませんね。
その罪悪感を使って何をしなくていいと自分言い聞かせていますか?
その罪悪感があれば、どんな自分にならなくて済むのでしょうか?
その先にあるものは、
『なりたくない自分』ではなくて、
『本当になりたい自分』かもしれません。
『やりたくないこと』ではなくて、
『一番やりたかったこと』かもしれません。
そこに意識を向けてみることが、
罪悪感に振り回されなくなる近道かもしれませんね。
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