「カウンセリングをする上で大切にしているものはなんですか?」
と聞かれると、自分の中の想いを言葉にするのにたくさんの時間が必要になります。
カウンセラーという仕事は相手の心と向き合っていく仕事です。
でも、簡単に『相手の心と向き合う 』と言ってもそれはとても奥の深い行為です。
心とは何か?
向き合うとは何か?
それを掘り下げていくだけでも原稿用紙が何枚も必要になるでしょうね。
心は目に見えませんし、手で触れることもできません。
でも、「心」は確かにあって、それと向き合っていきます。
僕がクライアントさんの心と向き合っている時間は、同時にクライアントさんが自身の心と向き合っています。
僕はこの時間こそとても大切であると思ってます。
自分を大切にすることが分からないと感じている方もいるかもしれません。
大切にしたいけど、どう扱っていいのか分からない。
そもそも大切にしたいって感覚する分からない。
もう辞めたいのに、自分の心を傷付けてしまう。
そのような方にとって答えが出ないかもしれないけど、自分の心を向き合っていくことがとても大切だと思うのです。
僕が心理学を学びだした頃に
『見守ってあげる』という愛情がある。
これは簡単なように思えてすごく難しい。
答えが見つからない時やどうしていいか分からない時に、
その状況にイライラして、我慢できなくなってし、
逃げ出したくなるし、投げ出したくなってしまう。
このまま出口が見つからないと途方にくれてしまう時もある。
でも、
それでも『見守ってあげる』ということで、
いつかはその状況に光が差してくる。
『見守ってあげる』ということは、何も手を出さないことや解決策がないのに傍観するような簡単なことじゃない。
希望を望むことだって、時に簡単なことじゃない。
それでも、信頼して、見守ってあげる。
それは簡単ではないからこそ、大切なんだ
と教えてもらいました。
心と向き合っていくことは、心を見守ってあげることです。
それは心と向き合っていく時にすごく大切な感覚なんです。
答えや方法を知っていても、動き出せないことがあります。
『相手を許しましょう!』と言われてすぐに出来るのなら、カウンセラーという仕事は必要ありません。
動き出せなくても、自分の心と向き合っていく(見守ってあげる)時間がすごい大切な時間なんです。
頭の中で、何度も同じ内容がぐるぐるを駆け抜けて、何も動き出せてないように思えても、その向き合っている(見守ってあげる)時間 が心を安らかな気持ちに導いていくし、前に進む勇気を与えてくれます。
僕がカウンセラーとして、大切にしていることはなんですか?
と言われてたら、
クライアントさんが自分の心を見守ってあげている時間かもしれません。
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