例えば
「愛妻家の既婚者にずっと陰ながら好意を抱いている」
「有名人を本気で好きになって、他の男性には一切興味がない」
「恋愛に興味がなくて自分にも興味を持ってくれない相手を好きでいつづける」
これが悪いわけではありません。
例え付き合えなくても、その人を想う時間が幸せならばそれでいいと思います。
でも、どこかで「私、なんでこんなことしてるんだろう?」と頭に浮かんでくることがあるかもしれません。
そこには「恋愛をすることへの不安」や「過去の恋愛の傷」が隠れていることがあります。
絶対に失恋しない方法
心理学の師匠が言っていたことですが。
「絶対に離婚しない方法は、絶対に結婚しないこと」
ちょっと不思議ですけどね。
離婚という最悪な状況を避けるために、そもそも結婚しなければいい!
こんな心理を無意識に抱いていることがあります。
それと同じように。
恋愛で大好きな人に振られることが嫌なら、そもそも付き合えない人を追いかけ続ければいい。
恋愛は成就しないかもしれないけど、失恋することもない。
付き合えることのない相手を追いかけ続ける裏にはそんな心理が隠れていることがあります。
付き合えない痛みの方がまだマシ!
傷付くことが怖いので、「別れる」「嫌われる」よりも「付き合えない」状態の方が、まだ自分の心を守れると思うのです。
付き合えないの地獄、付き合って別れるのも地獄。
なら、まだ付き合えない方が、自分のすべてを知られて嫌われるよりも、心のダメージが少ないかもしれない。
そう考えるわけですね。
それだけ傷付くことを恐れているのでしょうか?
そして、どれだけ過去に傷付いてきたのでしょうか?
向き合えない過去の恋愛の傷
直接的に恋愛で傷付いた過去があるかもしれません。
初めて好きになった人とうまくいかなかった。
ちゃんと気持ちを伝えられないまま、すれ違いから別れてしまった。
本当に好きだったのに、浮気されていた。
本当は大切にしたかったのに、浮気してしまった。
自分の感情に振り回されて、相手を困らせてしまった。
そんな過去の恋愛の傷が今も心の奥底で疼いているかもしれません。
その傷を向き合えないから、目の前の付き合ってくれなさそうな相手を追いかけることで、心を麻痺させていることがあります。
過去の恋愛以外の影響も
また直接的な自分の恋愛が原因ではない場合もあります。
両親がいつも喧嘩ばかりしていた。
男は絶対に信用してはいけないと言われた。
離婚した母親はいつも見てもしんどうそうにしていた。
異性にいじめられて信用できなくなった。
自分の恋愛の経験ではないけれど、好きな人を上手くいかない恋愛を見てきたことで、誰かを本当に好きなって付き合うことへのハードルが上がったかもしれません。
理解されない悲しみと孤独
「付き合えない地獄よりも、付き合って振られる地獄の方が嫌だ!」
でも、これ過去の大きな傷を現在の小さな傷で誤魔化しているだけなんですよね。
過去の傷の癒し方も分からない。
また、付き合えない相手を追いかけ続ける恋愛をどう辞めてもいいか分からない。
やめたら、過去の恋愛の傷が疼いてくるから。
実は心はずっとSOSを出しているんですよ。
でも、どうしていいか分からない!
ここに誰にも理解されない悲しみと孤独が隠れているんですよね。
信頼して頼ってみてください
もし、もう1人ではどうしていいか分からないなら、ぜひカウンセリングに頼ってみて下さい。
きっと自分で向き合ってみても、もうどうすればいいか分からない。
時間だけが過ぎていくし、誰かに相談してもきっと分かってもらえない。
焦りと孤独で胸が張り裂けそうになっているかもしれません。
過去の傷の痛みも、現在の恋愛を手放すことも、すぐにできないかもしれません。
でも、それでいいんだと思います。
時間をかけて、傷付いた心を修復していくこと。
その過程が何よりも大切だからです。
恋愛ですべてを委ねることが怖いなら、カウンセリングという安全な場所で練習してみて下さいね。
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