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私の人生の反骨精神と諦めと怒りと

寂しいことは悪いことじゃない。

お腹が空くからご飯のありがたさが分かるように、寂しさを知っているから人の優しさや温もりの意味を知ることができます。

ただ私たちは大人になっていく過程で、寂しさを隠すことを覚えるし、寂しさに慣れて優しさやぬくもりに義務感や疑いを持ってしまいます。

「それくらい平気です」

「どうせ誰も助けてくれないでしょ?」

「ひとりでなんでもしなきゃ」

それも正解かもしれません。

大人になることは寂しさと向き合えるようになることです。

子供のようのどこだって泣けないし、いつでも抱きしめてくれる人はいない。

子供の頃だっていつだって泣けないし、抱きしめてもらえなかったかもしれない。

「寂しさなんかに自分の人生奪われてたまるか!」

反骨精神と諦めと怒りと、、、。

自分の足で立つことはそうやって持てる限りを爆発させるエネルギーが必要です。

ただ人生のガソリンが反骨精神と諦めと怒りになっていると、私たちは他のガソリンを受け付けなくなります。

車のガソリンもレギュラーやハイオク、軽油があって、それぞれの車に適応したガソリンを入れる必要があります。間違ったガソリンを入れると故障の原因になるんですよね。

自分を理解してくれるパートナーを見つけることで調子が悪くなるように感じるかもしれません。

誰かに助けを求めることに苦痛を感じるかもしれません。

常に自分に鞭を打って前に進み続ける選択肢しか取れないかもしれません。

自分のガソリンが反骨精神と諦めと怒りだから、愛とか、優しさとか、安らぎとか、そんなものが入ってきたら故障しちゃうんです。

でもね、きっとどっかで分かっているんですよね。

「要らない!」って突っぱねているものが本当は必要かもしれないことを。

ただ寂しさに慣れるのが早過ぎただけなんです。

その寂しさをどう伝えたらいいか分からないし、愛されることも愛することの意味や理由を頭で探して、心で受け取れなくなっている。

どこかでもっと安心感に出会えたら、どこかでもっと優しさに包まれたら。

こんなにも激しく自分を突き動かす人生は送らなくて良かったかもしれない。

ただそこにプライドも自信もあります。

私だからやってこれた!他の甘えたやつとは違うんだぜ!」と。

決して後悔の色だけは過去を振り返ることはできない。

そうやって歯を食いしばってきた自分の存在を後悔なんて言葉だけ終わらせたくない。

「愛とか、優しさとかうるせぇよ!」

「もっと早く持ってこんかい!」

そうですよね、そうやって中指立てたくなりますよね。

過去が決して間違ってわけじゃない。

だからぐちゃぐちゃの気持ちを抱えたままでいい。

物分かりがいい振りしなくてもいいと思います。

いいひとの振りなんてしなくていい。

中指を立てながら「愛してくれ!」と叫んだらいいんですよ。

その中指は怒りのようで、実は怖いし、疑っているし、どうしていいか分からないだけなんですよね。

でもね、その姿は分かる人には分かるんですよね。

「この人は誰にも言えない寂しさを今まで抱えてきた人だ」と。

ちゃんと気付いてくれる人がいるんですよ。

誰にも言えない寂しさの重さを知っている人は、中指を立てながらも愛を求める姿がどれだけ勇気がいることか知ってます。

葛藤を抱えたまま、割り切れない心を抱えたままで。

自分の心に整理なんてつけない。

今日からこの言葉を毎日呟いてみてください。

「愛されることも怖いし、愛せない寂しさも知っている」

「失うことも怖いから、手に入れることも怖い」

心の葛藤をまずは言葉に出すことから。

頭ではグルグルと何度も駆け巡った言葉かもしれません。

でも、言葉にして、声に出して、言ってみる。

言えましたか?

勇気がいたかもしれません。

頑張りましたね。

何も変わらねぇじゃん!と思うかもしれません。

でも、今は変わることよりも言葉にすることが大切なんです。

明日も同じ言葉を呟いてみてください。

ずっと言えなかった寂しさが込み上げてくることも、怒りが出てくることもあると思います。

それでも、日々繰り返し呟いてみてください。

ずっと押入れにしまっていた大切なおもちゃが見つかるように、寂しさに慣れて見えなくなった大切な思いが込み上げてくると思います。

まずはそれをただ抱きしめてあげましょう。

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