仕事もうまくいってそうだし、恋愛経験もそれなりにありそう、
とても自信がないようには見えないけど、結婚や恋愛には前向きではない様子。
お互いの距離をイマイチ縮めてこようとしない彼の背景には何があるのでしょうか?
カウンセリングでこのような相談を受けることは多くあります。
目次
本音が見えないメンズたち
優しくしてくれるのに、一定の距離を超えて近づいてこないような男性いません?
いつも優しくしてくれるのに、突然連絡が来なくなったり、
嫌われたと思っていたら、会えば優しくしてくれて「どないやねん!」って思ってしまうような男性。
付き合っているののに何を考えているか分からない男性などなど。
女性を幸せに出来ない罪悪感やら、自信のなさやらと
その男性が普段は見せない深層心理に隠れているものが原因になることが多いので、とても分かりにくいんですよね。
彼の態度と本心が分かるようで分からないので迷ってしまいます。
アカウンタビリティが解決の鍵!?
今日はその彼の攻略ポイントを「三角関係」というキーワードから説明していきますね!
恋愛に限った話ではないのですが、人生のあらゆる問題はアカウンタビリティという武器で道を切り開いていくことができます。
アカウンタビリティとは現在自分の身に起きていることは、自分の選択の結果であるという考え方です。ちょっと厳しいように聞こえるかもしれませんが、この考え方から現在の問題を見つめ直していくと、その問題を解決できる答えが見えてきます。
硬直状態を生む三角関係とは!?
まずは男性の心理を「三角関係」をキーワードに読み解いていきましょう!
恋愛の踏み切れない男性の深層心理を見ていくと母親との心の距離が近いことがあります。
(分かりやすいように基本的なパターンで紹介をしております)
実際に母親と仲良くて物理的な距離も近いこともありますし、母親と喧嘩ばかりして仲が悪いように見えるかもしれませんが心の中ではとても距離が近いこともあります。
簡単な言葉で説明するならば「喧嘩するほどの仲が良い」ということになるかもしれません。
これを母親と癒着している状態とも言います。
母親との関係がどう影響している?
イメージとして母親に対する様々な感情が接着剤のようになってしまっているのです。この接着剤は愛情だけではなく、怒りや悲しみも接着剤になってしまうことがポイントです。
子供は誰でも母親に対する愛情や様々な感情を持つものですから、この癒着は完全には無くなることはないですが、それでも大人になっていく連れてその感情を整理していくことである程度心の距離は自由になっていきます。
母親と心の距離が50cmの長さの鎖で繋がれていたのが、どんどん長くなって自由に動けるようになっていくイメージですね。
母親との関係性がすべて無くなってしまうわけではないのですが、適切な心の距離が取れるようになっていきます。
恋愛で距離感がイマイチ分からない男性の中には、この母親との癒着がまだ強くて鎖で繋がれている距離が短く、心が自由になっていないことが多くあります。
あなたに近づいてくるけど、一定の距離あなたに近づくと(心の距離が近づくと)母親と繋がっている心の鎖に引っ張られて自由に動くことができないのです。これを男性が自覚していることはあまり多くありません。
彼の母親、彼、そしてあなた、その三角関係で綱引きが行われているような感じです。
彼が真ん中にいて、その両端で彼の母親とあなたで引っ張り合っているような状況ですね。
三角関係の膠着状態で恋愛がどうにもこうにも前に進みません。
彼が何を幸せに感じるのか知っていますか?
このような心理メカニズムを抱えている彼は何を感じてるのでしょうか?
母親との接着剤には、「お母さんを幸せにしてあげれなかった!」という後に罪悪感や自信のなさとして膨らんでいくものもありますし、「もっとお母さんに可愛がって欲しかった!」という寂しさや怒りだったりします。
そして、「自分は自由になれない!」という感覚を強く持っています。
母親と心の鎖で繋がれているわけですから当たり前ですよね。
仕事も順調で、恋愛経験も豊富かもしれないけど、どこか影のようなものを感じる。
その影の正体が「自分は自由になれない!」という感覚かもしれません。
母親と癒着している部分と一人の男性として自立していく部分のバランスがうまく取れないのです。
そこに満たされていないものがあるのです。
で、このような彼へのアプローチの大前提として、
彼が何をしたら幸せを感じるのか?
彼が本当にやりたかったことは?
どんなことをしている時にリラックス出来るのか?
彼は何に喜びを感じられるのか?
つまり彼がいつ?何に?心の鎖から解放されて自由を感じるのか、
それをちゃんとリサーチ出来ていますか?
相手が欲しいものを与えている?
愛の大きさのゴリ押しで彼を攻略しようとすると、このようなタイプの男性はプレッシャーに感じることがあります。
(例えば彼への愛情メールを何通も頻繁に送ってしまう、返事がないのに毎日メッセージを送ってしまう、ラインの返事がないと電話を何度もかけるなど)
彼への愛情を伝えることは大切なのですが、やり方やタイミングによっては三角関係にある彼の綱を思いっきり引っ張るようなものですからね。
彼は引き裂かれてしまいます。
ますます彼は自由を感じられなくなるので離れていくかもしれません。愛情の大きさがふたりの関係性をコントロールするようなものに感じられてしまうのです。
愛情の大きさは大切なのですが、彼が本当に今求めているものを理解する必要があります。それは現在の彼と彼の母親との関係では満たされていないものです。それをリサーチして与えていくことが大切です。
人との繋がりを自由になれない鎖ではないことを彼に教えてあげることが攻略のポイントなのです。
「彼の為に」と思っていることでも、実はその裏側には「自分のために」というものが隠れていることがあります。
これは誰だってやってしまうことです。だからこそ「彼が何を求めているのか?」それをリサーチしておくと今出来ることが見えてきます。
恋愛とは相手の満たされていないものを愛情で満たしてあげることです。
彼が見たかったものとは?
ある具体的な例を見ていきますね。
このようなクライアントさんがいました。
彼と同棲して2年近く、付き合ってからは3年ほど。
もうそろそろ結婚の話も出てきていいのに、彼はあまりその話をしたがらない。
女性から結婚の話をしても適当にかわされるような感じがしてました。
その女性は仕事から帰ってきて彼の為にご飯を作って、家事もしてました。
彼も自分も仕事をしているのに、献身的に彼に為に頑張っていました。
こんなに愛しているのに、なんで!?
そんな怒りが込み上げてきてついに彼と大喧嘩。
私はたくさんあなたのことを考えているのに!あなたは何も考えてくれない!
今までの我慢が噴き出してしまいました。
まぁ、そんなこんなでカウンセリングを受けに来たわけです。
本当の彼は見えてる?
そのクライアントさんにこのようなアドバイスをしました。
「あなたは、あなたが彼にしてあげたいことをやっているみたいですが、それはもちろんとても大きな愛情です。でも、彼があなたに何をして欲しいのか?また、彼が何を望んでいるか?ちゃんと聞いたことはありますか?結婚の話をする前にまずはそこをコミュニケーションしていきましょう!」
「彼に何をして欲しいのか?」
改めてちゃんと聞いてみると意外な答えが返ってきました。
「たまには外で自分のしたいことをしてきなよ!」
はじめはよく分からなかったみたいなのですが、彼の為になんでもしてあげることが愛情を思っていたことが、彼から見れば無理しているように感じていたみたいです。それをプレッシャーにさえ感じていたようです。
女性からすれば「ご飯も作ってもらってて、家事もしてもらってて何様のつもりだよ!」と思うかもしれません。
それもごもっともな意見なのですが、彼は本心ではそれを望んでいなかったんですよね。子供のことを第一優先にして、自分のことを後回しにするお母さんと被ってしまっていたようでした。
彼は彼女に自分の好きなことを思いっきり楽しんで欲しかったみたいなのです。そして、それを見ることが彼の喜びでもありました。
小さなことで変わっていく
それからはクライアントさんは、少しずつ頑張っていることを手放していきました。
ご飯も作りたい時に作るようにする。彼に任せることは任せる。
彼に遠慮して遊びに行かなかったけど、積極的にやりたいことをやっていくようにしたこと。
それをしていくと彼とのコミュニケーションも変わっていくことを感じられました。
今まで自分一人で頑張ってきた時もよりも彼が楽しそうにしていること。自分が外で遊んできたことの話を聞いてくれること。彼がちゃんと自分のことを考えてることを受け取れるようになっていきました。
彼の心の鎖を解放してあげるものは、幸せそうに自分の人生を楽しんでいる女性の姿だったんですよね。彼のお母さんはそれをあまり見せてこなかったようです。
彼への愛情を言葉や行為で伝えることも大切ですが、彼が何を思っているか?それを受け取っていくことも実は彼への愛なんですよね。自分のやり方ばかりで彼に愛情を伝えてはいけないし、自分の受け取り方だけで彼の愛情を測ってはうまくいかないことがあります。
もしかしたらあなたの心も誰かに癒着しているままかも?
ここから少し心理学の深い話をしていきますが、
あなたが恋愛で膠着状態を感じている時は、実はあなたも「自分は自由になれない!」という感覚を持っていることが多くあります。
心が誰かと強く癒着してしまっているのです。つまり誰かと心の鎖が繋がっているままなんですよ。
人生のパターンとして、その膠着状態が繰り返し起きてしまっていることがあります。
〇〇のせいで人生がうまくいかない。
〇〇の中には好きな人、お母さん、お父さん、もしかしたらいろいろな名前が入るかもしれませんが、そのような感覚を持ってしまいます。
相手のせいで望むものが手に入らないような感覚です。
この感覚があると犠牲的な恋愛をしてしまうことがあります。相手の為に自分が我慢する恋愛です。時にはお互いがこのような感覚を持ちながら恋愛してしまうこともあります。
あなたも我慢をやめていく
例えば、
彼が仕事が忙しくてデート出来ない、返信すらまともにこない時に、何を感じてどうするでしょうか?
「今は彼は仕事のことしか頭にないから私はしばらく我慢しなければいけない!」と思うかもしれません。
でも、僕が実際に聞いた例ですが、
「どうせ彼を待っていてもいつ連絡来るか分からないし、ずっと行きたかった語学留学にチャレンジします!」と海外に行かれた方もいます。
彼の為に今私は我慢しているという感覚ではなくて、
彼も好きなことやっているなら(仕事)、私も好きなことやってればいいじゃん!という感覚なんですよね。
後者のような感覚は別に彼のことを諦めたわけじゃありません。
彼は好きだけど自分も好きなことをするという感覚なんですよね。
人生の決定権はあなたが持っている
相手のせいで望むものが手に入らないと思っているときは、実はアカウンタビリティを持てていません。
人生の選択肢が相手にあるような感覚がしてしまいます。そして、それは自分の価値をどんどんと低く見積もってしまいます。
自分の価値を低く見積もってしまうと、相手にとって価値ある自分を証明しようとしてしまいますから、ますます自分の人生を相手に委ねてしまいます。しんどい関係なのに、相手が自分にとって素晴らしい人に運命の相手だと強く思えてきます。
相手があなたに反応してくれれば、あなたの人生が価値あるものに変化できますからね。
でも、これは茨の道のりかもしれません。
アカウンタビリティを持って人生を自分の手の中に取り戻すことでそのパターンから抜け出すことが出来ます。それは癒着している部分を癒していくことでもあります。
自分が幸せになる決定権は自分にあるのなら、相手が幸せになる決定権も相手にあるんですよね。
それが府に落ちていくと相手の為に犠牲的な恋愛から抜け出すことができます。
彼のことを手放していくというよりも、三角関係で引っ張り合っていた綱を離していくことができます。
ずっと踏ん張って綱を引っ張るのは疲れてしまいますからね。
手放しというのは彼のことを諦めるのではなくて、このような手放しもあるんですよね。
ふたりが幸せになるために
相手のことを好きな感情はとても素晴らしいことですが、それが理由であなたが人生の閉塞感を感じていたら、実は相手もしんどいんですよね。
執着を手放すという言い方もしますが、まずはしがみついてるその綱を手放して、自分の人生の幸せの決定権を自分に与えてあげることです。
あなたが幸せそうにしているエネルギーが、実はこのようなタイプの男性にとっては一番魅力的に見えるんです。
踏ん張って我慢するのではなくて、好きな人のためにより自分を自由に幸せにしてあげることを選んでみてくださいね!
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