怒りを感じることは大切
彼氏に振られた女性が、
『あんな最悪な男！こっちから願い下げだわ！
部屋も汚いし、ケチだし！2年間ムダにしたわ！！』
と、怒りのエネルギーを女子会などで、ブチまけることがあります。
ここで『怒り』として吐き出せることは、恋愛のプロセスにおいて、とても重要なことです。
怒りとは距離を置くために重要な働きをすることがあります。
怒りは心を前に進める
反抗期がそうですよね。
思春期になって今まで親に助けられて（世話されて）生活していたのを、
反抗期という『怒りのエネルギー』を使って距離を取るのです。
心身共に距離が近かったのを、
『うるせぇ！ババァ！』
『誰が生んでくれたって頼んだよ！！』
と怒りのエネルギーをブチまけるのです。
反抗期は反抗期で、親からして、また子供からしてもしんどい時期かもしれませんが、
子供が自我を確立していく成長のステップとして、大切なプロセスなんですよね。
怒りとは身を守るエネルギー
また、怒りには身を守るチカラとしての側面もありますよね。
子供を産んだばかりの親ネコが、赤ちゃんネコに近づこうとする人間に対して、
『シャー！！』と威嚇することがありますよね。
これは大切な子供を守るために、怒りのエネルギーを使っています。
『怒り』という感情そのものには、実は良いも悪いもないんですよね。
『怒り』イコール『悪』ではないし、最初から要らない感情ならば、そもそも神さまは『怒り』を人間に与えなかったのかもしれませんよね。
ただその『怒り』のエネルギーの扱い方によっては、相手を傷付けてしまうことも、自分を傷付けてしまうこともあります。
ナイフも、怒りも、扱い方なんですよね。
すべて抱え込んでない？
で、冒頭の失恋の話へと戻ります。
親友を招集して、女子会を開いて、元カレへの怒りを薪に、キャンプファイヤーが出来るのなら、新しい恋愛へと進む次の一歩も近いかもしれません。
しかし、
失恋の後にその原因や彼の別れ際の一言によって、心を荊（いばら）の鞭で、締め上げて
『私が悪かった』と、まるで罪人のように自分を責めあげる必要はありません。
もちろん、自分の言動を責めたり後悔したりしたくなる気持ちも出てくるでしょう。
だけど、それを理由に、自分をイジメることは、失恋の傷を癒すことにはなりません。
感情を上手に感じていく
愛や優しさとは、自分の感情をねじ曲げて、自己攻撃することではありません。
悲しかったら、泣いたらいいし、怒りたかったら、怒っていいんです。
それを相手に伝えるかどうかは、置いといて、
まずは、自分の中にある感情のカタチを無理やり変える必要はありません。
『怒り』も『悲しみ』も、大切なものがあるから感じる感情です。
大切なあなたのために泣いてください。
大切なあなたのために怒ってください。
大切なあなたを責めないでください。
感謝や愛が失恋を手放すプロセスとして、大切なものでもあります。
ただ、それは失恋をすべて自分のせいにして、彼に感謝することではありません。
もし最後に彼に渡せる愛があるのならば、彼を使って、彼との日々を使って、自分を責めないことです。
そこへたどり着く道のりは、決して真っ直ぐではないかもしれません。
曲がりくねって、あっちで泣いて、こっち怒って、クネクネして進みながら、たどり着く道のりだと思います。
泣いてもいいし、怒ってもいい。まだ好きでもいいし、忘れられなくてもいい。
ただ、愛した人（彼）を使って、自分をイジメることは、辞めてもいいんじゃないでしょうか？
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