恋愛

浮気な恋から抜け出せないのはなぜ?

不倫や浮気の恋というのは、
自分の頭の中では『ダメだ、良くないこと』と思っていても、
気付いたらその恋から抜け出せなくなってしまうものです。

初めから、『浮気してやる!』 と意気込んで、
その恋を始めることはないでしょうね。

ダメだと分かっているのに

最初はちょっと話を聞いてもらうだけの関係と思っていたのに、徐々に二人の距離が近づいてしまった。


たった一夜だけの過ちと思っていたのに、
それから連絡が来るたびにズルズルと関係を続けてしまう。


ずっと仕事を頑張ってきて、
久しぶりの恋愛、次の恋愛は最後にして、
幸せな結婚と思っていたのに妻のいる相手を選んでしまうなんて。

頭では、『ストップ!!緊急停止!!!』とアラームが鳴っているのにブレーキはどこに行ってしまったのか?

『頭では分かっていても、
止められないのが恋なのだから』

恋愛の本能に従って突き進んでみても、

その後に残るは、後悔と罪悪感、、、。

「こんな恋愛をしていて、
私は本当に幸せになれるのだろうか?」

そうやって

自分の女性としての自信も削られていく。

彼は本気で私を愛してくれているのだろうか?
『今はまだ、もっと様子をみて、、、』

と奥さんとの関係を整理することを避けているようだけど、その場しのぎの恋だから、私に強く愛情表現してくれるの?

自分の気持ちだけではなく、
彼の気持ちも白黒はっきりさせることが出来ないかもしれませんね。

オセロのようにハッキリとしてくれれば、
自分もどうしていいか決めることは出来るのだけれども、

彼に気持ちを聞いても、うやむやにされるし、
自分の気持ちを確かめようとしても、答えが出ない。

浮気や不倫という問題に
どのような心のメカニズムが働いているか?
見ていくことで、心の整理がついていけるといいですね。

2番目でいることにメリット!?

2番目でいることが、
深層心理的に落ち着くパターンがあります。

自分には他にパートナーがいなくて、
相手にはパートナーがいるパターンですよね。

頭では、
『2番目でいることよりも、一番私を愛して欲しい!』と思っているかもしれません。

確かにそうですよね、
最初から2番目でいいと思って始める恋愛はないかもしれません。

でも、
深層心理を探ってみると、
2番目でいることでのメリットが見えてくることもあるのです。

①過去の傷がまだ癒えてない。

もし、あなたが過去に大好きな相手と失恋して、
誰よりも一番距離が近い相手から拒絶されたと感じているとします。

その痛みが、失恋当初よりもだいぶ軽くなってきて、
頭では次の恋愛に向かおうとします。

しかし、
心の声がザワザワと騒ぎ出します。

あんなに大好きな人にお前は拒絶されたのだから、
また、今度も拒絶されるかもしれない!

あれだけの痛みを感じるのはもう嫌だから、
最初から嫌われる前提で恋愛をしておけばいいのさ!

嫌われるかもしれない。
見捨てられるかもしれない。

その前提の恋愛として、
浮気や不倫の恋は都合がいいわけです。

最初から2番目なワケですから、
もしその恋が終わっても、

『どうせ、私は2番目だったから、、、』
と自分を無理矢理にでも納得させる理由があるからです。

彼にのめり込みすぎることや好きになりすぎることに、ブレーキを踏めるワケです。

この感覚を意識できている方もいいれば、
頭では彼の1番目になりたいと思っていても
深層心理では「2番目の方がいい、、、」と思っていることもあります。

傷付くことのない保険をかけているワケです。

②奪うことで自分の力を証明しようとする。

過去にあなたが浮気されたとします。
自分よりも他の誰かを相手が選んでしまった。

そこで、
あなたは自分が愛される存在であることを証明するためには、
他の誰からパートナーを奪うことで、
自分の力(愛されること)を証明しようとしてしまいます。

そこには
自暴自棄のような、怒りのエネルギーがあります。

浮気した相手への
復讐と言ってもいいかもしれません。

これも意識的に、

『自分の存在を証明するために人から奪ってやる!』
『浮気されたから、浮気してリベンジしてやる!』

と思っているわけではありません。

『私は誰かに愛される存在なのだろうか?』

その不足感を埋めるために、
ただ人に好きになってもらうより人から奪うという形でインパクトを強めて
その不足をたくさん埋めようとするのです。

でも、
この復讐はあまり意味をなしません。

この人は私のことを好きになってくれたけど、
あの人は違うかもしれない!!

この男は私の方に振り向いてくれたけど、
じゃあ、なんであの時、あの人は振り向いてくれなかったの!!!

と、より自分の中にある不足感を強めてしまう結果になることもあります。

これが過去の恋愛での失恋という
分かりやすい形の場合もありますが、
お父さんとの関係での喪失感、不足感を埋めようとしてしまっていることもあります。

小さい頃に、
お父さんとお母さんが離婚して、
そのままお父さんに会えなくなってしまった。

風の噂では、
お父さんは再婚して、新しい家族を作っているらしいけど、、、、

このような時に、
『私はやっぱり選ばれなかった、、、』という痛みから、2番目の恋愛にハマってしまうこともあります。

自立が強くて鎧を脱げない

自立というのは、
一人でなんでも抱えてしまって、
すべてを解決しようとしてしまう状態です。

自立している女性が一番見せてはいけないと思っているのが、
自分の中に弱さ、情けない感情、ダメな部分であるワケです。

恋愛というのは、
自分のいいところだけではなく、ダメな部分も見せられるようになる関係です。

自分では愛することができないダメな部分を愛してもらえるから、そこに安心感や親密感を感じられるのです。

不倫や浮気の恋愛ではなくても、
パートナーと親密になっていくと、
(最初は3ヶ月目くらいからでしょうか?)

自分のいい部分だけでなく、
ダメな部分も見せていかないといけません。

そこで、【自己開示】というリスクを取らなければいけません。

ダメな部分を見せても私は愛されていると実感できるようになるために、ちょっと勇気がいるところですよね。

これを『喧嘩できるような距離感まで近づいた』と表現することもありますよね。

怒っている姿は、
本来は人には見せたくない行為ですよね。
出来れば笑ってニコニコしていたい。

怒る顔を見せられるというのは、
1つの親密感が近づいた証拠でもあります。

で、
ここで浮気や不倫の関係だと、
親密になりすぎる心配がないんですよね。

相手の家庭や自分の家庭など、
物理的にも、精神的にも、ストッパーがあるので、
距離を詰められることなく、
自分のいい部分だけを見せてお付き合いができます。

お互いのいい部分しか見せないで済むので、
ロマンチックな関係性だけでいられます。

浮気の恋から始まって、
実際に正式にお付き合いするようになったけど、
うまくいかなくなってしまうパターンもあります。

これはいい部分だけ見せてロマンチックな関係で繋がっていたのが、
彼のダメな部分や自分のダメな部分を見せ合うようになり、関係が崩れてしまうケースですね。

一番最初の自立の話に戻りますが、
浮気という防護壁があるので、自分の鎧をいつまでも脱がないで済むワケです。

しかし、
自立という鎧は、
あくまでも社会で生きていくために作り上げたものですから、

その鎧を脱いだ本当の私を見てもらいたい!

受け止めてもらいたい!

という欲求と

本当の自分を見せたら、逃げられるかもしれない不安との間で葛藤してしまいます。

浮気や不倫という問題の裏側にある

自立について見ていく必要があるかもしれませんね。

罪悪感と禁止からの欲求

罪悪感や禁じられた関係そのものが
恋愛の刺激になってしまっているワケです。

人はタブーとなっているものに、
強い欲求を感じてしまうものです。

また、
手に入りそうで入らない。
例えば手に入ったとしても、また離れていってしまう。

そのようなものに、執着と興奮を感じてしまうものでもあります。

なかなか振り向いてくれない彼。
連絡をしてくれない彼。

浮気や不倫の恋だけでなく、
このような恋愛は我慢の時間が長いほど、
手に入った時に強烈な興奮と刺激があるワケです。

お互いに一人の人と向き合っている恋愛が安心感で繋がりやすいのに対して、
浮気や不倫の恋愛はこの強烈な刺激で繋がりやすいと言えます。

自分の旦那とは家族のような信頼はあるんだけども、
『どこか物足りない!』その不足感を埋めるために、
この強烈な恋愛の刺激にハマってしまうこともあります。

目の前の旦那との関係は現実で、
浮気相手の恋愛はある意味ファンタジーというか
自分の日常を忘れさせてくれるのです。

しかし、
強烈な刺激であればあるほど、
それを感じられない時の不足感、不満感も強くなってしまうものです。

その強い不足感が強い刺激によって、
埋められていくという循環が生まれていきます。

最初はいっときだけの関係と思っていたのに、
その不足感や不満感が強まっていき、
その不倫の関係に没頭してしまうこともあります。

刺激が強いものだから、
依存性も強くなってしまうのです。

不足を埋めようとしている。

心の距離の問題もそうですし、
強い刺激意もそうですが、

自分にもパートナーがいて、
浮気や不倫の恋愛にハマってしまうのは、
現在のパートナーから得られないものを補っているという見方が出来ます。

女性として見てもらえないこと。
スキンシップが足りないこと。
話を聞いてくれないこと(コミュニケーション不足)
肉体関係での不満感。

今のパートナーには満たしてもらえないので、
別の相手に求めてしまうのです。

これがパートナーとの間での、
不足感だけが原因ではないパターンもあります。

彼氏や旦那さんが、
普段からコミュニケーションしてくれなくて、
自分から歩み寄っても相手にしてくれない。

自分のお母さんや兄弟にも、
コミュニケーションをはかろうとしてもうまくいかない、
又は、もうコミュニケーションすら取ろうと思わない。

そんな時に、
自分の気持ちを受け止めてくれる理解者を探して、
初めは話を聞いてもらったり、大勢の集まりの中で話すだけだったのに、
というパターン。

幼少の時から、家族の中で満たされなかった寂しさや孤独感を、
大人になってもパートナーとの間に埋めることが出来なくて、
探し続けてしまうのです。

パートナーに補ってもらうのが0パーセントで、
浮気相手にその不足を補ってもらうのが100パーセントならば、
浮気や不倫という形を取らないで、
現在のパートナーとの関係性を終わらせることも出来るかもしれません。

しかし、
補ってもらっている部分が0と100で割り切れないからこそ、
いけないと思っていても、不倫や浮気の関係を続けてしまいます。

現在のパートナーから30パーセント、
浮気相手から70パーセントというように、
二人で補ってもらうことで不足感を埋めているパターンもありますし、

現在のパートナーから30パーセント、
浮気相手から40パーセントと、
結局のところ浮気や不倫という形をとっても満たされないこともあります。

不倫や浮気という形が罪悪感や疑い、恐れを生み出してしまい
100パーセント補えないこともあります。

いけないと思っても辞められない時はどうしたらいい!?

上記のあげたように、

①心の距離(親密感)の問題
②罪悪感という刺激
③不足の問題

大きく分けたら、このように分けられるのですが、
どれか1つだけが原因となっていることは少ないです。

様々な要因が絡み合ってきます。

自分が取り組みやすいことから見直していけば、
他の要因も気付いたら解決されていくこともあります。

①心の距離(親密感)の問題


過去の痛みから親密になることを恐れてしまっている時には、
急に相手との距離を詰めようとすると過去の痛みが刺激されてしまいますよね。

『独身男性やフリーの男性には、ときめかない!』
と頭では思っていても、
実は心の中では過去の傷がズキズキと疼いて、
不倫や浮気という防護壁のある恋愛しか受け付けなくなっていることもあります。

あなたの心を過去の痛みから解放していきましょう。

あなたが親密になりすぎることで、一番恐れていることは何ですか?
あなたの心の傷は誰かに聞いてもらえたことはありましたか?
仕事や家族のことでバタバタしていて、その時は痛みすら抑圧してしまいませんでしたか?

あなたが親密になりたかったのに、
もうダメだと諦めてしまった人は誰ですか?
(パートナー以外の親や兄弟、友達も含めて)

あなたの聞いて欲しかった心の声は何ですか?

もし、
あなたが親密になりたかったのになれなかった相手も
同じようにあなたに伝えたいのに伝えられなかった想いがあるとしたら、
それは何だと思いますか?

心の痛みというのは、
目に見えないので、どう扱っていいか分からないかもしれません。

②罪悪感という刺激

しかし、
体を触診していき状態や症状を知っていくように、
自分の心に問いかけていくことで、
まだ心に残っている傷痕を知ることから始めていきましょう。

罪悪感には、罪悪感を強める行動に出てしまう性質があります。

罪悪感から不倫や浮気の恋愛にハマってしまうときは、
それ以前に罪悪感をたくさん抱えてしまっている場合があります。

より強い罪悪感を求めて行った先に、
浮気や不倫という関係に辿り着いたのかもしれません。

浮気という関係性を無理矢理にも引き剥がそうとすれば、
その罪悪感の刺激をもっと別のもので埋めようとしてしまうこともあります。

あなたが元々持っていた罪悪感を処理していくことがポイントになってきます。

あなたが抱えていた罪悪感は何でしょうか?

それを許せないと思っているのは、どうしてでしょうか?

もし、
今のあなたに出来ることがあるのなら、それは何だと思いますか?


今、抱えている罪悪感をすべて手放せるとしたら、
あなたにはどんな世界(未来)が待っていると思いますか?


あなたが罪悪感を抱えていることで、
それを知って苦しんでいると人がいるとしたらそれは誰ですか?


その人のために、
あなたが抱えている罪悪感を手放して、相手を楽にしてあげることに、
コミット(決意)できますか?

罪悪感の海に溺れてしまっているときは、
自分を許すこと、罪悪感を手放すことへ先にコミットしてしまうことです。

罪悪感というのは、
自分を罰している感情ですから、
その罪悪感を持ち続けることが1つの自分への刑罰になっていることがあります。

罪悪感を抱えて感じ続けることで、
その罪悪感からいつか解放され、許されると思ってしまうのです。

しかし、
そうやって、半永久的に罪悪感を抱えてしまうことは、
エゴ(自分を責める悪魔の声)に振り回されてしまっています。

なので、
先に手放すことを決めてしまうこと。

そして、
そこから自分に出来ることをやっていくことです。

③不足の問題



この問題が一番扱うことが難しいと感じるかもしれません。

『相手が〇〇を与えてくれないのは分かっているけど、
それって、私にはもうどうしようもない問題じゃない?』

と思ってしまうかもしれません。

与えてもらえないこと(愛されていないこと)での無価値感を感じてしまうこともありますし、
自分がどれだけ相手に求めても変わらなかった無力感を感じてしまうかもしれません。

あなたがダメだから受け取れない、与えてもらえないのではなく、
コミュニケーションの仕方や表現の仕方をちょっと変えてみることで、
変化がたくさん生まれることがあります。

疑いや不安から
自分を責めてしまうことも、相手を責めてしまうこともあるかもしれませんが、
小さなやり方、伝え方の変化が二人の関係性を大きく変えていくことを、
信頼してみてくださいね。

不足を相手に埋めてもらう前に、
自分の受け取り方を変えることがポイントになってきます。

別の言い方をすれば、
自分で自分に与えてあげる方法を変えてみるとも言えます。

『与えてもらえない(見てもらえない、分かってもらえない)私はダメだ』

と思ってしまう前提を変えていくことが必要になっていきます。

そこから一歩踏み出して、自分の気持ちを表現することも、
相手に近づいてみることも、本当に勇気がいるものです。

自分の気持ちに余裕を持たせてあげることを、
第一に少しずつチャレンジしてみてくださいね。

あなたの自己イメージが変われば、
同じ状況でも見えてくるものが変わってきます。

彼とのコミュニケーションが少ないと感じる原因の1つに、
『どうせ私は愛されない』という自己イメージがあって、
それゆえに受け取るものが出来ないのであれば、

相手との関係を変えていく前に、
前提条件となっている自己イメージを変えていく必要がありますよね。

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浮気や不倫の問題は、
人に相談しにくいかもしれません。

ダメだと思っていても、
すぐに辞めることが出来ないこともあるでしょう。

白か黒か?
良い?悪いで?キッパリと判断出来ればいいのかもしれませんが、
私たちの心はそう簡単にはいかないこともあります。

少しずつ今出来ることに目を向けていくことで、
心の整理もついていくこともありますからね。

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