不安が強い時はニーズも強くなっていきます。
初めての海外旅行で不安だから「これも必要かも」とあれもこれも詰め込んでしまうようなもので、安心材料がたくさんほしいので「もっと！もっと！」とニーズが強くなります。
ニーズのハードルが高くなっていくと、相手はそれを飛び越えることが難しくなります。
自分のニーズを満たしてくれないので「あっ！やっぱり私は大切にされてない！」と思ってしまいます。それでまた不安になって、ニーズが強くなって、、、。と悪いスパイラルが始まっていきます。
「大切にしてくれない彼がひどいと思いませんか！？」と相談されるのですが、よくよく整理していくと「彼なりに愛してくれていることはたくさんあるよね？」気付いていきます。
「彼が本当に大切にしてくれていないのか？それとも不安からニーズが強くなりすぎているのか？」
うまくいくはずの恋愛も自分から壊してしまわないように、しっかりとチェックしておきたいポイントです。
依存側はニーズに気が付けない
人によって相手に求める条件は違います。
なので、「どこからニーズが強いのか？」揺るがない基準があるわけではありません。
依存のポジションのいる時は自分のニーズが強くなっていることにも、相手の愛情にも気がつけません。不平不満が大きくなっていきます。
例えば、思春期の子供が母親に「なんであのTシャツ洗ってないんだよ！」「早くご飯作ってよ！」と文句を言うわけですが、自分のニーズが強いことには気が付いてません。
「親ならこれくらいやってくれて当たり前だろ！」って感じです。親への感謝の気持ちもあまり感じられてない状態です。（親の愛情を感じられない状態）
自立している相手との恋愛は、自分が依存のポジションに入っていきます。
感情的にすごく揺さぶられるし、ニーズも強くなっていきます。相手の愛情も感じられにくいです。
負のスパイラルにハマっていきます。
自立側は何を感じるのか？
相手から見れば、自分なりに愛しているのに「もっと！もっと！」と言われている気分になります。ここで頑張ってくれる人もいますけどね。いつかは燃え尽きてしまいます。
どれだけ愛しても「もっと！」「もっと！」と言ってくる相手を愛し続けることは、しんどいですからね。心が離れやすくなっていきます。
過去の恋愛の傷を抱えている人は、過去の傷を刺激され続けますからね。
「俺は人と付き合うことに向いていない」「俺は必要とされてない」と。
愛することが怖くなっていきます。人を好きになっていくことにブレーキをかけていきます。わざと突き放すような言動をすることもあります。（「親密間の恐れ」と言うやつですね。）
決断は愛を受け取り直してから
カウンセリングでは相手の愛情を受け取り直していくセッションをやっていきます。
彼なりの愛情を受け取った上で、「こんなじゃ物足りんわ！」となれば他の相手を選択する道もあるでしょうし、「こんなにも彼に愛されていたんですね」と愛を受け取ることで関係がギュッと縮まっていくこともあります。
「大切にされない！」と思った時は、彼なりの愛情を受け取ってから、先のことを判断されてもいいかな思います。
依存のポジションになってニーズが強くなる。そこで「私は大切にされてない！」と感じることがパターン化されていると、他の恋愛に行っても同じ現象が起きていきますからね。
悲劇のヒロインを証明しない
依存の状態は、「悲劇のヒロイン」であることを証明しようとすることがあります。
「私はこれだけ愛されてない！」「私はこれだけ傷付いた！」と。
この状態で友達に相談すれば「彼にやってもらえないこと」「彼のダメな部分」「自分がどれだけ傷付いたか」をアピールしてしまいます。
120%ただのクソ野郎ならそれでもいいと思います。
でも、悩んでいるのは彼が好きだし、良いところもあるからですよね。それを無視したまま彼クソアピールをすれば、友達からは「もうやめときなよ！」もアドバイス一択しか返ってきません。
自己肯定感について
自己肯定感が低いと大切にされない相手を選んでしまうことがあります。
自己肯定感は「自分を好きになれない」ことをイメージすると思いますが、相手の愛も受け取れない状態なんですよね。
「私が私のことを大嫌いなのに、あの人が私を愛してくれるはずがない」と。
そうやって周りの愛情を疑ってしまうからです。
素敵な洋服があっても「これは私には似合わない」、行きたいお店があっても「私が行ったら調子に乗っていると思われる」と、目の前にある喜びや幸せを拒否する状態ですね。
「自己肯定感が低いと大切にされない相手を選んでしまう！」も正しいですが、「自己肯定感が低いと大切にされない方向に持っていく」とも言えるわけです。
結局はどっちにしろ自己肯定感の話になっていきますが。
目の前に差し出された愛や喜びを受け取っていく。
まずはそれを意識してチャレンジしていきましょう！
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