一見誰とでも上手く話せて、場を盛り上げて、コミュニケーション上手に思える人も、実はすごく緊張や不安を抱えていることがあります。
不安だからよく話すし、沈黙に耐えられないから捲し立てるように盛り上げることわけです。「攻撃は最大の防御」と言われるように、たくさん話して場の主導権を握ることで、本当の自分を隠しているわけです。
「私もそうだ」と心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
似たようなタイプに仕事での役割をもらえれば、上手くコミュニケーションできるけど、その役割を脱ぎ捨てればどうしていいか分からない。家族や恋人には気持ちをコミュニケーションできないタイプもいます。
自分がこのタイプの場合
コミュニケーション上手で社交的なので、周りから頼りにもされるかもしません。
なので、本当は苦手なのにいろんな場面に駆り出されていきます。飲み会で二次会、三次会まで盛り上げ役として頑張り続けることもあるでしょうね。
ただやっぱり緊張や不安を抱えているので、、すごく心理的なエネルギーを使います。
①ひとりの時間を定期的に確保すること
②役割のいらない場所を作ること
まずはこの2点を意識していきましょう。
「①ひとりの時間を定期的に確保すること」は自然とできている人もいるかもしれません。でも、このタイプに加えてNOと言うことが苦手だと、つい断れなくて予定が増えていきます。
「ひとりの時間」を先にスケジュールに入れておきましょう。他の予定が入ってない時をひとりの時間にするのではなくて、優先事項最上位に持っていきましょう。
「②役割のいらない場所を作ること」これを苦手とする人は多いかなと思います。いつでも役割を背負って盛り上げてきたわけですからね。
他の場所でもきっと同じことが起きるかもしれないと、外に出ることや人に会うことが億劫になると思います。だからこそ、いつものパターンと違う自分でいられる空間や人間関係につながりを作ることが大事なんですよね。
家族や恋人に誤解されやすい
他人には気を遣って盛り上げるのに、家族や恋人はそれをしないし、自分の気持ちも話さないので、誤解されやすくなります。
心理的な距離が近い人ほど、「あと回し」になるからです。相手からすれば「大事にされてないのかな」「自分は必要とされていないかも」と寂しさを感じてしまいます。
突然、別れを切り出されることもあります。
頑張って家族や恋人を無理して盛り上げる必要はありませんが、大切に思っている気持ちはちゃんと伝えるようにしましょう。
パートナーがこのタイプの場合
上の項目でも書きましたが、パートナーがこのタイプの場合は、誤解から寂しさを強く感じることがあります。
心理的な距離が近いのに、「後回し」にされる感覚がありますからね。
こちらから積極的に相手にコミュニケーションをすることが大切です。自分の中でひとりで相手の行動や発言の理由を予測しても、それが正解とは限りません。
むしろ正反対に予測して、どんどんすれ違いが増えていくこともあるので注意です。
相手は自分を大切にしてくれないわけではなくて、「どうすればいいか分からないだけ」または「周りに気を使いすぎて疲弊しているだけ」の場合がほとんどです。
大切にされてない寂しさを感じるので、つい優しくなれなかったり疲れた相手を癒すことができなかったりするかもしれません。
でも、ちょっとそこを乗り越えて、こちらから相手に近づくようにコミュニケーションすることで、相手のパターンも少しずつ変化していきます。
最初はしんどいこともあると思いますが時間をかけていけば、ちゃんとつながりを感じられるコミュニケーションができるようになります。
気を使わない心地よさをシェアする
まとめになりますが、気を使わない心地よさをお互いにシェアできる関係性が生まれるとすごく楽になります。
きっと自分の中では「〇〇(パートナーや家族)には気を使わなくていい」と思っているかもしれません。でも、そこに感謝や愛情があることを相手に伝えないと、ただのワガママとなってしまいます。
ワガママな人と我慢する人の構図が生まれていきます。
これを避けるために、当たり前のような些細なこともちゃんと言葉にしていきましょう。
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