恋愛していると、相手と一緒にいない時でも、相手のことを考える時間が増えていきます。
仕事をしている時に、ふと相手のことを思い出すかもしれない。
週末のデートの為に、洋服を考えたり、美容室に行ったり。
お家デートするなら、部屋を片付けたり、一緒に食べる夕飯の食材を買ったり。
一緒にいない時間も、相手と自分の為の時間になっていく。
それは恋愛の素晴らしい一面でもあります。
物理的に一人であっても、心は一人じゃない。
ですが、心が不安に飲まれている時は、それが寂しさの理由になることがあります。
「私は一緒にいなくても彼のことを考えているのに、彼は私のことを考えてないかもしれない」
「私と同じくらい彼は私を必要としているのか?」
それが不安となって、寂しさを強めてしまいます。
恋愛の相談を聞いていると、ケンカの発端も、長文のラインを送ってしまうのも、相手をコントロールしたくなるのも、ここ原因があることが多いです。
自分がそこにいていい安心感
でも、その感覚って恋愛だけのパターンでしょうか?
誰かの大切な存在になれている実感を感じられなくて、寂しく過ごした日々があったかもしれません。
「お母さんは妹の方が好きだ」
「学校で誰とも親しくできなかった」
そこに私はいるのに、自分を大切にしてくれる感覚がしなかった。
自分を受け入れてくれる安心感がなかったかもしれません。
親密感への不安、利用されている恐れ
「相手の都合にいい時は、私を必要とするくせに!私が必要をしている時に、〇〇はいない!」
〇〇には、親や家族、友達の名前が入るかもしれません。
また、味方や仲間という言葉が入るかもしれません。
誰かと関係が深まること、仲良くなること、距離が近づくことで、利用されている感覚になることがあります。
「相手の思い通りの私でいなければいけないけど、相手は私の気持ちを分かってくれない!」
心は助けを求めるほど、傷付いていく。
だから、自分から繋がりを深めることを諦めていく。
ひとりで強く生きる道を選んできたかもしれない。
彼にすべてを求めてしまう
そうやって、自分は誰かのことを一生懸命に考えてきたけど、私のことは誰も考えてくれなかった。いつも都合のいいように扱われてきた。
そんな想いが心の中に溜まっていると、それだけ我慢した分だけ、恋愛のパートナーに求めてしまいます。
「あなたは私のことをちゃんと考えてくれてるよね!?」
それまで傷付いた分だけ、相手に求めてしまいます。
でも、彼は彼なりにあなたのことを大切にしていても、そうやって強く求められると、否定されている感覚がしてきます。
「俺じゃ足りないのかも」
「俺じゃない方がいいのかも」
「大切にしているのに、これじゃダメだと言われる」
そうやって心のすれ違いが大きくなります。
すれ違いが大きくなると、もっと彼に「私を大切にしている証明」を求める。
どんどん心の溝が大きくなります。
私の寂しさを埋めるための行動が、彼の無価値感を刺激して大きくするのです。
ひとりで癒さなくてもいい
彼に「大切にしてくれる証明」を求める前に、自分の過去を整理していく必要があるかもしれませんね。
過去の傷から相手に求めても、相手にはその過去の傷が見えてないことがあります。
どれだけ我慢してきたのでしょうか?
どれだけ傷付いたのでしょうか?
「私はここにいるよ。だからもっと大切にして欲しい」
過去の痛みがずっと残っているなら、それを癒していきましょう。
我慢している傷の大きさも分からなくなったかもしれません。
ひとりで難しいなら、一緒にやっていきましょう。
ずっとひとりで頑張ってきたでしょう。
誰かがそばにいて、自分のペースで過去を振り返ること。
それが心の傷の特効薬になることがあります。
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