例えば、旅行に行って最高のサービスを受けたホテルを後にする時に「またここに来たら、絶対このホテルを利用しよう!」というのは分かります。
最高のサービスを受けたわけですからね。とても心地よい時間を過ごせたのでしょう。
でも、恋愛の場合はちょっと不思議なことが起きます。
「連絡もこない」
「デートの約束をはぐらかされる」
「自分よりも大切にしている女性がいるかも?」
「都合いいセックスだけの関係になる」
とても最高のサービスを受けているとは言えないのに、「絶対に彼がいい!」と思ってしまいます。
ホテルで自分より他のお客さんを大切にされたら「絶対にこのホテルがいい!」と思いませんよね。
目次
自傷行為の一つ!?
いきなりショッキングな見出しタイトルですね。
自傷行為とはリストカットなどを思い浮かべるかもしれません。
でも、自分を傷付ける意味では暴飲暴食も、自分を大切にしないことも、自傷行為と呼べます。
身体を傷付けることができないので、心を傷付けているわけです。
彼に連絡することで(彼と会うことで)、身体は傷付かないけど、心はザクザクと切り刻まれていきます。サイレントノコギリです。
見えないから大丈夫だと思ってしまうし、彼の態度さえ変わればそれまでの傷が一気に癒えていくと誤解してしまいます。
彼の態度が変われば傷は癒えるのか?
ここで大切に考えていきたいポイントがあります。
多くの人は彼の態度が変わればそれまでの傷も癒えて、うまく関係が進んでいくと思います。
でも、そうとは限りません。
身体の傷も同じなんですよね。
治療して、安息しても、回復には時間がかかります。当たり前と思うかもしれません。でも、これが心の世界だと忘れてしまうのです。
一瞬にして過去が変わって、すべてがうまくいくように思ってしまいます。
もちろん相手が変わってくれることで、それ以上傷付くのは防げるかもしれません。でも、傷付いた部分は慎重に癒していく時間が必要になります。
傷が刺激されて攻撃性に変わってしまう
少しだけ補足です。
私たちは擦りむいた部分を誰かに触られると、反射的に「痛い!」とその相手の振り払ってしまうことがありますよね。
「つい触れてしまった」など、相手に悪気がなくても、咄嗟の行動をしてしまいます。
心の反応も同じなんですよね。
相手に悪気がなくても、心の傷付いた部分に触れられると、咄嗟に反応してしまう。
自分を守るための行動なのですが、相手は攻撃されたように思います。
なんでだよ!
俺が態度を改めたのに、そんな態度を取るのかよ!
このように泥沼の関係に発展していきます。
お互いを傷付けながらも離れることができません。
少しの愛と、一瞬の安心感、そしてとてつもない心の痛みを重ねていきます。
なぜ自分を傷付けるのか!?
さて、そもそもなぜ自傷行為をしてしまうのか?
そこには自己嫌悪や罪悪感があるからです。
自分は罰せられた方がいい!
自分なんか傷付けられた方がいい!
だって誰も大切にしてくれないし、こんな私嫌いでしょ!?
こんな感覚があります。
でも、本当は大切にされたいし、愛してほしい。
罪悪感と自己嫌悪と、愛を求める心が振り子のように揺れながら、満たされることを求めていきます。
2人を引き寄せるのは愛ではないかも!?
実は相手も同じなんですよね。
罪悪感と自己嫌悪と愛を求める心で揺れ動いているのです。
だから、「彼はとても優しいところもあって、、、」と「なんであんな酷いことができるんですか!?」と彼の中に同時に存在します。
「彼はとても優しいところもあって、、、」
その部分を見れば彼と一緒に過ごしていく幸せな未来を思い描ける。
でも
「なんであんな酷いことができるんですか!?」
その部分を見れば、もう2度と会いたくなように思えてくる。
お互いに磁石のS極とN極が裏表にあって、惹かれる時は強く惹かれるけれど、反発する時は痛いほどにお互いを突き放していきます。
ここで厄介なのは、愛が2人を引き寄せる強いパワーかと言えば、そうとは限りません。
罪悪感と罪悪感、自己嫌悪を自己嫌悪が強力な磁石として惹かれ合うことがあるのです。
心の接着剤の癒着とは!?
ここが心理学のややこしい部分ですよね。
例えば、あなたがテストの成績が悪くて落ち込んでいる時に、友達とワイワイ騒げないことってありませんでしたか?
ワイワイ騒いで気分を変えるよりも、今は、ちょっとブルーな気持ちのままでいたいみたいな。
同じようにテストの成績が悪かった友達で、隅っこにいたいような。
私たちには自分の心の状態に合った環境や相手を求める心の働きがあります。
癒着とは分かりやすく言えばこんな感じです。
自分の心の状況に合わせた相手を求めます。
寂しさには同じような寂しさを感じている相手を選ぶわけです。
これが罪悪感でも、自己嫌悪でも、接着剤として作用していきます。
そしてお互いを傷付け合うことで、さらにその接着剤を強力にしていきます。
正攻法はまずは離れること
まずは相手と離れることです。
思い切って距離を空けて、離れる時間も増やしていく。
ここで彼に会いたくなるかもしれません。
彼に連絡を取りたくなるかもしれません。
他の女性に取られるかもしれない!と焦るかもしれません。
「お前だけ幸せになるのを許せない!」と怒りが出てくるかもしれません。
それは癒着という接着剤が働いています。
エゴ(悪魔の声)はあの手この手を使って、罪悪感同士で、自己嫌悪同士でくっつけようとします。
ここは徹底的にまずは離れて癒着している心を切り離しましょう。
本当に愛ではないの!?
ここで疑問が出てくると思います。
これは本当に愛ではないの?そこに確かに愛もあったよね!?と。
確かにそこに愛もあったかもしれません。
でも、罪悪感同士や自己嫌悪同士で惹かれあったかもしれません。
その答えは、癒着している状態でははっきりと分かりません。
くっついている時は、そこにどんな接着剤があるのか?見えませんからね。
だからまずは切り離して、自分の中にある罪悪感や自己嫌悪を癒していきます。
そうすれば、彼にどうして惹かれていたのか?が見えてきます。
自分の罪悪感や自己嫌悪を癒していく過程で、彼の想いが小さくなっていくこともあります。
また、反対に彼への感謝や愛が溢れてくることもあります。
どうなるか分かりません。
でも、もし彼とうまくいく未来があるとしたら、どっちにしろ自分の中にある罪悪感と自己嫌悪を癒していく必要はあります。
それらがある状態だと不必要にお互いを傷付けていきますからね。
大切にされることに慣れていく
自分の罪悪感や自己嫌悪を癒していくのには!?ですが。
カウンセリングも一つの方法です。
「自分がなぜ自己嫌悪や罪悪感を抱えるようになったのか?」
その根本的な理由を見ていきます。
安心できる環境で自分の痛みに優しく触れていくことができます。
あとは、自分を大切に扱ってもらう場所に出掛けていくことも重要です。
例えばめちゃくちゃお金を稼いでいるのに、散財するように無駄にお金を消費する癖がついている人がいます。
吐くまで飲むアルコールの為には1日で何万円も使える。
でも、のんびりとゆったりと過ごす為にはお金も時間も使えないみたいなね。
これも罪悪感や自己嫌悪がお金の使い方のベースになっているからです。
そうではなくて、自分を大切にする時間や場所の為にお金を使っていきます。
始めは慣れないんですよね。抵抗も出てきます。
でも、少しずつその環境や時間に慣れていくと、罪悪感や自己嫌悪で傷付いた部分がゆっくりと癒されていきます。
まずは自分が自分を大切に扱うことに慣れていきましょう。
4月15日(火) 19:00〜
Talk Session 〜女性性とビジネスと主人公〜
4月29日(火・祝日) 10:00〜
ヤドカリの会 〜使命を生きる〜
(過去開催の感想はこちら)

5月13日(火) 19:00〜
Talk Session 〜セックスと孤独〜
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