離婚や失恋で、心が大きく傷付くことがあります。
しばらく恋愛する気になれないこともありますし、反動からすぐに恋愛相手を求めることもあります。
表面的には全然違う行動に見えますが、どちらも傷付いた心を防衛する行動です。
今日はしばらく恋愛する気になれなくて(仕事に打ち込んだり)やっと恋愛する気になったら、妻子持ちの上司や優柔不断なメンズに惹かれてしまう件について。
目次
女性性を封印する。
失恋で傷付いた時に「もう二度と傷付かない方法」は、二度と恋をしないことです。
当たり前に思うかもしれませんけどね。
そして二度と恋をしないために、自分の女性性を封印することがあります。
男性性バリバリの仕事モードにスイッチを入れるわけですね。
「もう恋なんてしなくていい。私は仕事に生きる!」と。
本当に心からそう思っている場合もありますが、自己防衛なのです。
「もう傷付かないように」また「傷付いた心を休める」ために仕事モードになります。ここでハードモードになり過ぎて体を壊すこともあります。
カウンセリングを進めていくと、「私、自分の女性の部分をずっと禁止してたんですね」と気付くことがあります。
それくらい無自覚に自分の心を守ろうとします。
ここまでお読みになった方でも「私は別に女性性を封印してませんがな!」と思われる方も多い思います。
心は無意識下で揺れている。
「本当に一生恋愛しない!」と決めているなら、恋愛に無縁なままですが、どこかで「やっぱり恋愛したい!」ワケです。
痩せ我慢しているようなものです。
本当は心を通い合わせるパートナーが欲しいけど、傷付くのが怖いから、【恋人が欲しくない振り】や【相手が近づかない態度】をしています。
「本当は恋愛したい!けど、怖い!きっと傷付く!信用できない!でも、一人は寂しい」と。
振り子のようにあっちへ、こっちへと揺れ動いてます。
これを自覚できる時もあれば、それすら自覚できないこともあります。
無意識下でずっと揺れているのです。
心がその相手を引き寄せている。
心はどっちつかずな微妙な状態なワケですが、そこで出現するのは、【微妙な距離感メンズ】です。
【引き寄せの法則】と言えば、そうかもしれません。はっきりしない心の状態が、はっきりしない態度の相手を引き寄せているわけです。
頭のどっかでは分かっているんですけどね。
この男は「めんどくさい!」とか、「ずるい!」とか、「辞めといた方がいい!」とか。でも、惹かれちゃうのです。
優しくされたら嬉しいし、愛してくれたら安心する。
過去の失恋で傷付いてますからね。その上、仕事モードで長い間痩せ我慢しています。それまでに冷え切っていた心は、その温もりが嬉しいわけです。
実はまだ恋愛する準備ができていない
温もりで傷付いた心が癒やされていくなら、あえて難しい相手を選ぶ必要はないですよね。難しくなくて優しい相手を選べばいいワケです。でも、既婚者や優柔不断な難しい相手を選んでします。
そこには【恋への期待】と【失恋で傷付いた自己イメージ】で揺れる心があります。
「私は誰かに大切にされてもいい」「大切にされる存在なんだ」という期待と、「そうやって信じたらまた傷付く。私の運命はきっと同じことを繰り返す!」という過去の失恋で作られた自己イメージです。
既婚者や優柔不断な相手は、期待と失望を上手に与えてくれますからね。
「私は大切にされてもいい」を刺激することもあれば、「こいつもやっぱり私を大切にしてくれない!」を刺激してくれます。
心の中で起きている葛藤が、現実の相手を通して繰り広げられているのです。
コントロールする?痩せ我慢する?
失恋の傷が休まるようで、休まらない状態が続きます。
過去の失恋の傷を癒してくれることもあれば、傷の上塗りをしてくることもあります。
そんな状態が長く続くと、大きく分けて2つのパターンが出てきます。
一つは相手をコントロールすれば、心も安定すると考えるパターンです。
一つは、痩せ我慢して相手を無理やり受け入れるパターンです。
心にある葛藤を対処するにではなくて、現実を変えること(または対応すること)によって、心を安定させようとします。
でも、先ほど書いたように、心の中にある葛藤が既婚者や優柔不断な相手を引き寄せています。
現実を変えようと必死になっても根本的には何も解決しないまま時間が過ぎてしまいます。
本当は相手は関係ない!自分がどうしたいか?
「もう恋なんてしない!」状態から、少しは恋愛モードへと気持ちに許可が出てワケですから、【時間】の薬は過去の失恋のダメージはある程度癒してくれています。。
でも【時間】だけでは癒やされなかった傷がまだ残っているのです。
その傷がややこしい相手との関係で刺激されて、癒えないのです。
相手はとりあえず放っておきましょう!
まずは自分が「その傷を癒すのか?」「本当にまた恋をしたいのか?」しっかりと決断(コミット)することです。
相手に振り回されて傷が刺激されている状況では、なかなか心から決断(コミット)することができません。
心の底から「自分を幸せにしたい!」と決断できていますか?
心の片隅に迷いや葛藤があるのを、現実を変えることに執着することで見ないようにしてませんか?
少し厳しいかもしれませんがカウンセリングでは何度も、その決断(コミット)を確かめていきます。
コミットの連続で傷が癒えていく
決断(コミット)は『一回きり』のものじゃありません。
何度も何度も決断(コミット)していくことです。
ハンバーグを作る時に、片方の手から片方の手へパシパシと投げて空気を抜く作業をすることがありますよね。
投げる作業が決断(コミット)を思ってください。
投げる度にハンバーグの空気が抜けていくように、失恋の痛みや寂しさが抜けていきます。
もっと正しく言えば、決断(コミット)という刺激を与えると、無意識下に抱えていた失恋の痛みが表に出てきて癒すチャンスを得るのです。
カウンセリングでも、何度も決断(コミット)を確かめては、それまで隠していた失恋の痛みを癒していきます。
見ないようにしていた心の痛みに気付くことが大切なのです。
心が決まれば現実が変わる
コミットを繰り返していくとで、現実も少しずつ変わっていきます。
相手が変わることもあれば、変わらない相手にさよならして、自分の幸せの為の恋愛相手を見つけることができます。
それまでの現実は、【恋への期待】と【失恋で傷付いた自己イメージ】の間で葛藤する心が作り出してましたからね。
失恋で傷付いた自己イメージを手放して、心の葛藤を手放していけば、現実が変わっていくのです。
あなたの行動や発言、態度が変わっていきますからね。
既婚者や優柔不断な相手に惹かれても辞められない時は、「自分に幸せな恋愛をしていい!」と許可するタイミングがやってきているワケです。
その許可はあなたにしか出せません。
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