恋愛が上手くいかないパターンの中に、『自分を隠したまま愛を伝える』『自分を隠したまま愛されようとする』というケースがあります。
愛されたいのに自分を隠してしまうのです。「恥ずかしさ」が分かりやすいかもしれませんね。でも、時に私たちはハードワーク、怒り、遠慮etcによって自分を隠してしまいます。
矛盾した２つの気持ち
例えば、自分が愛されるワケがないと思っているとしますね。その思い込みは幼少期の体験や過去の恋愛が影響しています。
自分が愛されるワケはないと思ってはいるけど、誰かに愛されることで、私は【必要とされる存在】だと自分を認められるような気がします。
「愛されない！」と思っているけど、「愛されたい！」欲求があるわけです。
ここで矛盾が発生してしまいます。
【私は愛されるワケない！】と【誰かに愛されたい！】の二つの想いは、バッティングしてしまうのです。
自分は「愛されない！」わけですからね。自分のことを知れば落胆されると思っているかもしないですし、そもそも自分のことなんて見てくれないと思っているかも知れません。
自分を知られてしまうと【愛されない】ですから、を隠し続けなければいけません。でも、隠しておきたいのに【愛されたい】ワケです。
正体を隠しているのに【私】を見つけて、受け入れて、愛してもらいたいのです。
近づくほど隠れたくなる
私を愛してくれたら、本当の私を教えてあげるといった感じでしょうか。
この矛盾する２つの想いがあるまま、
好きな人に近付たり、愛されようと思っても上手くいきませんよね。
相手があなたを見てくれると感じれば隠れなきゃいけなくなりますからね。
相手が自分以外を見ている時は頑張るかも知れませんが、相手が近づいてくれば逃げたくなります。
そもそも出会った時から自分を隠しているかもしれません・
いくら相手に愛を伝えて、愛されようと頑張っても、隠れたままでは、『君のどこを愛せばいいの？君のどの気持ちを理解すればいいの？』となってしまいます。
見えないマスクをつけている
「相手が何を考えているか分からない」と思うこともあるかもしれませんね。
しかし、相手はあなた以上に、「あなたが何を考えているか分からない」
と思っているケースはたくさんあります。
「えっ！こんなにも気持ちを伝えているのに！」と思うかもしれませんね。でも、遠慮したり、「普通なら分かってくれるはず！」と大切なことを伝えなかったりしてしまうのです。
また、極端な言い方をしますが、
謎のマスクマンから、あなたの魅力や才能を伝えてもらって、
『あなたがとても大好きだから、僕を好きになってよ！」と言われても、
とりあえず、マスク脱げや！と思いませんか？
いやいや、「私、マスクかぶってないし！」と思うかもしれませんが、【私は愛されるワケがない！】という気持ちが、あなたを知らず知らずに隠してしまっているのです。
自分を隠すほど、愛されないと思い込む
隠したままでは気持ちが伝わらないし、日常での会話も通じ合ってないかもしれない。
そんな場面を通して、「やっぱ私は愛されない、、、」と、その気持ちを強めてしまいます。
上手くいかないのは自分を隠しているからです。
愛されるワケがないと思っている【私】をそもそも彼の前に出していないのです。
自分でも分からないように巧妙に隠してしまいますからね。
いくら魅力的であっても、隠れているなら分かりません。
時には彼への愛情や熱量を試すことによって、時には自分は愛されない悲しみに浸ることによって、自分を隠してしまいます。
相手を信頼する
恋愛は「いかにリスクを取るのか？」がポイントになってきます。
リスクとは、「愛されない」と思っている自分のすべてを相手を信頼して見せることです。勇気がいるし、恥ずかしさも出てきます。過去の傷も疼いてしまうかもしれません。
でも、いつまでも安全地帯にいるままでは、心の距離が近付くことは出来ません。
パートナーと親密感や安心感で結ばれるためには、自分を見せるリスクを取る必要があります。
大抵の場合はそのリスクを取ることで、相手は自分を信頼してくれていると受け取ってくれます。
その勇気が相手への愛情や信頼として伝わっていくのです。
恋愛はリスクを取ってから本当のスタートと言ってもいいかもしれませんね。
自分のいい所ばかり見せて、悪い所は隠したまま愛されようとするのは、本当の意味で相手を信頼出来ていないのかもしれません。
『どうせ、あなたも私を嫌いになるでしょ？』と疑っているワケですから。
自分を見せる練習をしてみる
信頼することは勇気もいるし、過去の傷がうずくなら、それを癒していく必要があります。
「私は愛されない」は過去の傷や痛みが作り出した思い込みですからね
その傷を癒して、思い込みを手放していきましょう。
カウンセリングで自分のことを話すことも、自分も見せる練習になります。
受け入れてもらえないと思っている自分、聞いてもらえないと思っている過去の痛みを打ち明けて、受け入れてもらうことで、「私は愛されない！」の思い込みを手放すことができます。
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