「あれを言わなければよかった!」「〇〇しとけば良かった!」
相手との関係を良くしたいのに、あることがきっかけでマイナスに作用してしまって後から後悔してしまうことはないでしょうか?
自分のニーズを強くぶつけてしまったり、不安から彼を問い詰めることを言ってしまったり、
「あれをやらなきゃ良かった〜!」と後になればそう思えるのにその時は気付けないんですよね。
また、場合によっては、
やらない方がいいと分かっていてもやってしまうこともあるかもしれません。
忙しい中で彼がデートに誘ってくれたのに、彼の疲れている様子を見て、
「私のことが嫌いなら、無理してデートなんかしなくてもいい!」と言ってしまうこと。
売り言葉に買い言葉で思ってもないことでケンカに火がついてしまって燃え上がってしまったのに、素直に謝ることが出来なくてそのままにしてしまうこと。
そんなこともあるかもしれません。
やってしまうのには理由があるのです。
今日はその理由を見ていきましょう!
目次
彼を愛するエンジェルモード
やってはいけないと後悔することをやってしまう時のほとんどが彼を愛したいと思っている方なんですよね。彼を愛したいからこそ、強く後悔します。
その分かりやすい例として、
心を開いてくれない彼(仕事を優先させる、恋愛の優先順位が低い、女性心が分かってない)と頑張って向き合っている女性のパターンを挙げていきます。
女性は頑張っているつもりはないかもしれませんが、男性よりは恋愛が優先順位は高いですからね。意識していなくてもやる気は満々です。
そんな恋愛に関する意識が男性よりも女性の方が高い場合には表に出ている表層意識では、
どんな彼でも私は受け入れられる!
たとえ何年経っても私は彼のことを待ってられる!
彼のすべてを愛することができる!
私には彼しかいないの!
と思っているわけです。
これを分かりやすいように仮にエンジェルモードと呼ぶことにします。
愛するモードに隠れた心理とは!?
これはそのままあなたの愛の大きさでありそれは才能なのですが、大きな才能の裏には隠れてしまうものがあるのです。
ちょっと耳が痛いようなことを言いますが。
このエンジェルモードにいる時は表面的に振り回されたり、 待たされたりとしんどいです。しかし、しんどい立場にいるのですが、深層心理的にはちょっと楽だったりもするんですよね。
「このふたりの関係性にコミット(決意!決断!)をしていないのは彼の方だ!」
という主張が正当化されます。
極端な言い方をすれば
彼はコミットしていない悪いやつ!
私はそんな彼を待って、しかもめっちゃ愛してあげているいい人!
と立場をはっきりと分けることができます。
しんどい状況ですが、「自分はいい人!」というポジションにいるのです。
ここから加害者、被害者という言葉が出てきますがニュースやドラマで使われるようなイメージを持つとちょっと話が分かりづらくなってしまいますので。
加害者=相手を振り回す、相手を幸せに出来ていない
被害者=我慢させられている、幸せになれてない
というようなイメージで読み進めてくださいね。
なぜ被害者のポジションに!?
私たちは「自分が誰かを傷付けている!」という加害者意識を持って罪悪感を膨らませていくことに耐え難い痛みを感じてしまいますからね。加害者になるくらいなら、被害者のポジションにいた方がマシと思われる方も少なくないと思います。
「私はお母さんを幸せにできなかったんです!」そこからお母さんを不幸にしてしまった加害者意識を持って、罪悪感を長年抱えてしまうことがあることは皆さんも耳がタコになるほど聞いたことがあるのではないでしょうか?
加害者意識から罪悪感を抱えてしまうよりは、ぐわんぐわんに相手に振り回されようが相手が加害者(恋愛のコミットしなくて私を振り回す加害者)で自分は被害者というポジションにいた方が心理的には楽なわけです。
「あんな男に振り回されて楽なわけあるかい!!」と思うかもしれまん。
もちろんそれも重々承知なのですが、ここがポイントなのです。
あなたが加害者の立場に立たないようにしているのは、実はあなたの中に加害者側のポジションに立って後悔していることが強くあるのでは?ということなのです。
私は〇〇を幸せに出来なかった!
私は〇〇の役に立てなかった!
〇〇にはお母さん、お父さん、元カレ、元旦那、兄弟などの名前が入ります。
そこであなたが後悔をして自己嫌悪を大きく抱えているからこそ、もう二度と加害者(〇〇を幸せに出来ない!)のポジションに立つことが禁止しているわけです。まぁ、耐えられないわけです。
心理的に「いい人」のポジションをキープしようとするのは、その裏側に「私は悪い」という自己イメージがあるからなんですよね。誰も「私は悪い!」という自己イメージとは向き合いたくないですからね。心の奥底の深層心理に封印しているわけです。
誤解なんですけどね。
私は〇〇を幸せに出来なかった!
↓
私は〇〇を不幸にしてしまった!
という加害者意識は誤解なんですよね。
でも愛が強いほど、周りの人を幸せにしてあげたいので、それを後悔してしまいます。あなたが自分のことを「悪い人!」と強く思っているのならば、それだけ周りを幸せにしてあげたかった愛の大きい人なんですよね。
不安が行動動機になってない!?
ちょっとややこしいのでここまでの流れを整理しますが、
どんな彼でも私は愛してあげる!
彼に何をされても受け止める大きな愛がある!
とエンジェルモードになることは素晴らしいことですが、そのエンジェルモードを心から彼への愛でやっているだけではないことがあるのです。
もちろん人間なので、相反する気持ちがあってもそれはいいのですが、エンジェルモードが彼への愛ではなくて、補償行為や不安からあえてエンジェルモードをやっているのであれば、心のバランスが崩れていきます。
補償行為とは、自分は悪い人!なので、それを補う為にいい人(エンジェルモード)にならなければいけないとやってしまうことです。
エンジェルモードになるのは素晴らしいことですが、その動機がネガティヴなものなんですよね。
その心のバランスが崩れている時にやってはいけないことをやってしまうことがあるのです!
前置きはここまでにしていよいよ本編を語っていきますね!
心の奥底に構える黒服(サングラス)
エンジェルモードに対抗して、ここでも分かりやすいように黒服(サングラス)という言葉を使わせていただきます。「逃走中」というテレビ番組のハンターをイメージしてもらってもいいですし、マンガのカイジに出てくる黒服の男達をイメージしてもらってもいいです。
黒いスーツに黒いサングラスをかけて、
危な気なものを法外な値段で取引をしているようなダークなイメージですね。
表層意識ではエンジェルモードで頑張ってくれてますが、光が強いとその影も強くなっていくものです。エンジェルモードが頑張れば頑張るほど、深層心理に隠れている黒服の男達も勢力を拡大していきます。
エンジェルモードで彼の悪い態度をなんとか乗り切って、久々のデートに行けるようになったり、結婚の話に少しずつ耳を傾けられるようになったり、ラインの返事が返ってくるようになります。
エンジェルは頑張ってくれていたので、ここで少し羽を休めます。
すると心の中の黒服達が騒ぎはじめます。
ちゅるる〜!ちゅるる〜!
(仁義なき戦いのテーマを流してくださいね!)
「兄貴!あの男遂に観念したみたいですわ!」
「そやな〜、長い戦いやったわ!」
「ずいぶん待たされましたな、その分エンジェルの姉貴を幸せにしてもらわな困りますね!」
「おう、キッチリ落とし前つけてもらわんとな」
「兄貴!はやく結婚の契り(ちぎり)を交わしてもらいましょう!」
「そやな、、、、しかし、もしかしたらあの男またビビるんとちゃうか〜!?ここまであの男を信じてきたのに、また逃げるかもしれんぞ。そしたらエンジェルの姉貴に申し訳がたたん」
「 あいつには前科がありますからね〜、エンジェルの姉貴は優しい人やさかい、大目に見てあげてますが、また姉貴が裏切られたら不憫でたまりませんよ〜!兄貴〜!」
「そうや、ここまで来てあいつに裏切られるようなことがあったら、それこそ姉貴の人生を棒に振ってしまうわ、おい、若い奴連れて一髪あいつの根性を試してこい!それでも逃げへんようならエンジェルの姉貴のパトーナーとして受け入れてやれ」
「へい」
エンジェルが頑張ってくれた度合いだけ、彼にまた逃げられるのが怖いので石橋を叩くと言いますか、彼の本心を確かめようとしてしまいます。
まぁ、この石橋を叩くということが「やってはいけないこと」をやってしまう理由なんですよね。
不安が石橋を叩かせる
・彼がデートに行ってくれるようになったのに、「なんでもう帰るの!?私のこと嫌いなの?」と忙しい中で時間をとってくれた彼にニーズをぶつけてしまう。
・二人でのディズニー旅行を計画していたのに、不安から彼の携帯を見てしまって(何も悪いことをした形跡はなかったけど)それが彼にバレてしまう。
・仕事で遅くまで仕事していた彼が早く帰ってくれるようになって一緒に寝てくれるようになったけど、元カノの話を突っついて大喧嘩してしまった。
もう少しで彼のことを手懐けていける(彼の心を開かせる)ことが出来るのに、深層心理の黒服の男達がカチコミを入れてしまうのです。
彼のことを逃げないのか?信頼できるのか?試そうとした結果、本当に彼を逃してしまうのです。
「兄貴!あの男、ちょっとビビらせただけで逃げていきましたぜ!」
「危ないとこやったの〜!わしらも騙されるところやったわ、エンジェルの姉さんも安心じゃわい」
しかし、これは深層心理の黒服の男達が勝手にやったことです。また逃げていく彼を見て、あなたのエンジェルモード(表面意識)には火がつきます。
やっぱり私は彼の喜びになれてない! もっと彼を愛さなければいけない!
やっと羽を休めることが出来たエンジェルですが、疲れも癒えてない状態でまたバタバタと飛び立ちます。
コミットすることの大切さ
エンジェルモードで丁寧に繊細に彼の気持ちを引き寄せながらも、近づいて来たところで黒服の男達が彼に根性試しをしてしまうのです。
相手を引き寄せてはなぎ倒し、引き寄せてはなぎ倒しを繰り返します。
それを何度か繰り返していると彼が引き寄せられなくなっていきます。
何回もうまくいきそうなタイミングがあったのに、また彼が離れていったと感じてしまうのはこのパターンが原因になっていることがあります。
表面では彼のすべてを愛するエンジェルモードが強くなっていますので、自分の心の奥底にいる黒服の男達の存在を認知することが出来ないことがあります。
マリッジブルーと呼ばれる状況もこの心理が影響していることがあります。
本当にこの彼でいいのか?私はもう結婚して幸せになれるのかな?他にいい選択肢はないの?もしかしたら他にも選択肢があるのかもしれない?そんな不安からパートナーや自分の幸せを遠ざけてしまうことがあります
このパターンを抜け出すために必要なものがコミット(決意)なわけです。
今まで彼がコミット(決意)してくれないと思っていたかもしれませんが、実はあなたの方がコミットしていないかもしれないのです。
相手がコミットしてくれない!と文句を言えている間は、実は自分がコミットしているかどうかはうやむやでいいんですよね。
「本当に彼でいいの?」
という問いにはっきりと心がイエスと答えることが出来ていないのです。黒服達はイエスと言えないから疑って石橋を叩いてしまいましたからね。
コミットとは?
コミットというテーマは、彼が手がかかろうが、そうでなかろうが出てくるテーマなんですよね。
このコミットはどうやら苦手な方が多いようです。苦手だから向き合いたくないので、自分の気持ちよりも彼の態度に意識を向けてしまったり、エゴの声を聞いてしまったりします。
ちゅるる〜!ちゅるる〜!
(仁義なき戦いのテーマを流してくださいね!)
「お前ら、何をしとるんか!!」
「その声はコミットの親分!」
「申し訳ないです。親分。エンジェルの姉貴の幸せを思って、自分が若い衆を動かし根性試しをさせました。」
「おう、お前の気持ちも分からんでもない。でもな、本当にエンジェルの姉貴のことを想うんやったら、あの男を信じて、それで例え裏切られても、それでかまわんと言えるのが本当の筋(スジ)ってもんちゃうか〜!?」
「しかし、わしらはエンジェルの姉貴に悲しい想いをさせたくはありません」
「じゃが、その気持ちからお前が動いた結果、エンジェルはもっと辛い状況にいるんとちゃうか?人間疑い始めたら、髪の毛一本、塵(ちり)の一つまで疑い始めてしまうもんや。それに終わりはない。
人間、幸せを決めるのは、腹(はら)や!状況やない!己の腹が決まっとけばどんな状況も受け止められるんちゃうか!あっちの腹探る前に、己らが腹決めてコミットせんかい!」
「へい!!!!!」
とですね。
まぁこのようにコミットすることが大切なわけですけどね。
コミットは難しい!?
コミットの親分の言っていることも分かるけども、それが難しいのですよね。カウンセリングサービスの社長である平準司がみんな嫌いな言葉ベスト3にもこのコミットをあげることがあります。
僕も最初はコミットって決めることなんでしょ!?
何が難しいの?決めるだけなら簡単じゃん!
と思っていたのですが、これがなかなか大変なのです。
「人事を尽くして天命を待つ」という諺(ことわざ)がありますよね。
やれることを最大限やったら、あとは静かに待つだけ。うまくいくかどうかは運命に任せる!そして、どんな結果になろうがそれを受け入れる!
ということがコミットなわけです。
やれることを頑張るまでは出来るかもしれませんが、どんな結果まで受け入れること、そして、それを待つことが、人間なかなか難しい時があるんですよね。
期待するなって言われても期待してしまうものです。
時間やエネルギーをかけた度合いだけリターンも大きく保証してもらいたいですからね。
また、
無償の愛って言いますけど、それは犠牲(欲しいもの我慢すること)とも違いますからね。
コミットってただ決めることなのに、それがとても難しいんですよね。
「コミットって難しいですよね!それじゃ頑張ってください!」と終わらせてもいいのですが、これで終わると読者の皆様がカチコミにきそうなので、続けます。
基本的なことは、エンジェルモードで彼に向けていたエネルギーを自分に戻す必要があります。
コミットすることは、それこそエネルギーが必要ですからね。
彼を蔑ろにしてもいいということではありません。エンジェルモードで自分のことを後回しにしてしまっていたらなら、自分にとって休息やご褒美を与えてあげることです。
人間精神的にも、肉体的にも疲れていると決断や判断する能力は鈍っていきますからね。
焦りから先走る黒服の若い衆を止める為にはエンジェルモードに隠れた彼への怒りも消化しておきたいところです。怒りを抑圧しているので、その怒りが黒服の勢力を拡大させてしまいますからね。
コミットの裏側にある不安
相手にコミット出来ないのは、実はこんな私を選んでくれる男性はいないと思っているんですよね。
相手が私にコミットしてくれるわけないから、私も相手にコミット出来ない!という心理が働いているのです。
では、なぜ相手は私にコミットしてくれないと思っているかというと、このブログの前半に出てきた「私は悪い人」というイメージが強くあるのです。
素敵な人を選んでくれても「悪い人」を選んでくれると思えないですからね。
「私は悪い人」という自己イメージを払拭する必要があります。最初にも書きましたがそれは誤解なんですよね。それくらい周りを幸せにしたいから、自分を責めてしまうわけで、愛の強さの証明なんですよ。でも、それを誤解して受け取ってしまってます。
〇〇を幸せに出来なかった私という罪悪感に沼から「私は悪い人」という自己イメージを救いだすことです。そのイメージを綺麗に浄化して塗り替えてあげる必要があるのです。
コミットって難しいテーマなんですよね。
時間やエネルギーはかかってしまうかもしれません。
このコミットは人生の幸せの扉を大きく開けてくれるチャンスになるんです。
コミットすれば人生は自分の思いも寄らぬ形で変わっていきます。
まさに人事を尽くして天命を待つという感じです。人知を超えた結果が待っていることもたくさんあります。
コミットすることで彼とお付き合いが続くこともありますし、
もしかしたら彼とはお別れの道を進み、新しい素敵なパートナーに巡り合うことが出来るかもしれません。
でも、どんな道を選んでもあなたが幸せになることが約束されているとするのなら、自分を「悪い人」と思っていた自己イメージを手放せるからなのです。
あなたの幸せにコミットしていきましょう!
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