出会った当時の彼は優しくて、話を聞いてくれて、
しかし、ふたりの関係が終わる別れる時には、
『こんな人だったの!?』 と思うくらい態度が変わってしまう。
まるで、
別人のように、私を罵る言葉を使ったり、
今まで見たことのないような表情を見せたり、
今まで私は騙されていたの?
と思うくらい豹変してしまう。
恋は盲目というくらいですから、
出会った当時は本当の彼を見れずに美化してしまっていたこともあるでしょうね。
本当の彼というよりも、出会った当初の彼のイメージに恋愛し続けてしまう。
しかし、現実の彼はその理想のイメージとは違うわけですから、徐々にすれ違いが起きていきますよね。
男性の方からすれば、
本当の自分を見てもらえている気分はしないワケですから、
フラストレーションは溜まっていきます。
その反動として、
さらにイメージとは違う彼の一面を見ることもあるでしょうね。
突き放すことにエネルギーがいる
もう1つ心理学の見方として、
大好きだった人を嫌いになるためには、
大好きだった度合いだけ強いエネルギーが必要なワケです。
思春期に、
お父さんと一緒の空気を吸うのも嫌になったことはありませんか?
お風呂に入っている時に、脱衣所に来られるだけでも嫌ではなかったですか?
洗濯は一緒に回しても大丈夫でしたか?
でも、
そんなお父さんでも、小さい頃は、
抱っこしたり、一緒に寝たりするのが好きだったときもあるのです。
私たちは大好きな人を、
嫌いになるのに、
その罪悪感や寂しさを感じないように、
強烈にNOを表明しなければいけません。
気持ちの結び付きが強かった度合いだけ、
強烈に離さなければいけないのです。
そんなに罪悪感や寂しさを感じるなら、
そもそも嫌いにならなければいいじゃんと思うかもしれません。
でも、
それはあなたが思春期に入ってから、
お父さんとの距離が変化していったように、
理論的に説明できるものばかりではないんですよね。
あんなに優しかった彼が、
別れる時には、冷たくなったり、怒ったり、連絡くれなくなったり、
それはある意味においては、強烈なNOを表明しなければいけないからなんですよね。
優しいままでは、
あなたへの情に負けてしまうかもしれません。
自分の中でも踏ん切りがつかないのかもしれません。
どっちにしろ、
あなたのことがより大切だったからこそ、
強烈な態度や悪い態度でNOを表明しないといけないのです。
その彼の気持ちを理解できるとは、
彼の想いを感謝の気持ちで受け取れるかもしれませんね。
このままでは嫌いになれないから
もう1つ彼が強烈にNOを表明するような態度を取る時は、
実は、あなたの方が彼に強烈に拒絶されたいと思っている時です。
少し、不思議に感じるかもしれませんね。
でも、これって意外に多いのです。
恋愛の相談に乗っていて、
『彼とうまくいきたいのなら、絶対に〇〇はしないでください。』
とアドバイスすることがあるのですが、
でも、〇〇をしてくる方がいます。
本人的にはなんで自分がそんな行為をしてしまったのか?
分からないままに、忠告を無視してしまいます。
頭では分からなくても、
深層心理を探っていくと、
そこに、拒絶されたいという思いがあります。
これは、
自分から相手のことを嫌いになることが出来ないので、
相手から強烈なNOを示してもらうことで、
自分の気持ちを納得させようとしているのです。
いつまでも優しい彼のままでは別れることが出来ないので、
怒ったり、冷たかったり、愛しにくい彼になってもらうことで、
徐々に自分の気持ちに整理をつけていくのです。
あえて、
彼に嫌われる態度をすることで、
自分に対して冷たくしてもらうのです。
この状態になっていることは、
渦中の本人は気づかないんですよね。
必死に彼の愛情を求めていると、
自分では思ってしまっています。
カウンセリングでは、
本当の気持ちがどこにあるのか?
それをチェックしていきます。
また、
別れて、しばらく時間が経った後に、
「なんで、あんな彼を必死に追いかけていたのだろう?」
と疑問と共に冷静さを取り戻すこともあります。
手放せるほど、
このように冷たくなってしまう彼の心理も、
そのような行動を引き起こそうとしてしまう女性の態度も、
頭で考えても分からない深層心理が影響していることがあります。
引っかかってしまわないように、
まずは深層心理の働きで、そのようなメカニズムがあることを知っておきましょう。
手放せるほど、
彼のことを愛していますか?
という言葉があるように彼に最後の愛を贈るのなら、
それは彼をこれ以上に悪人にしないこと、
そして、あなた自身も嫌われることはしないでいいのです。
手放すことに勇気が出ないと、
ズルズルとあえて嫌われるような行動を繰り返してしまいますからね。
彼を手放せることも、
自分を大切に扱うことも、
それは愛がなせることなんですよね。
うまくいかなかった恋かもしれませんが、
その中でも彼にしてもらえたこと、してあげられたこと、
その1つ1つ受け取っていきましょう。
彼も、あなたも悪者になる必要はありません。
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