「完璧じゃなくても良かったんですね。」
1年前にカウンセリングを受けた女性が彼氏が出来た報告をしてくれました。
はじめてお話をした時はご両親と一緒に住んでいてお母さんとの関係もあまりよくありませんでした。
その時は恋愛もうまくいっていませんでした。
しかし、今では
彼氏が出来て半年ほど同棲しているそうです。
「何でも出来る子でいればお母さんに褒められると思っていたけど、
それじゃ恋愛も人生も失敗ばっかりでした」
過去を振り返ってそう笑ってました。
私たちはつい完璧を目指してしまいます。
それは悪いことではありません。
自分での出来る限りの力を尽くすことも大切な場面はあると思います。
しかし、恋愛(他の人間関係もそうですが)は完璧じゃなくても愛されるんですよね。
その女性はお母さんの前でもずっと頑張り屋だったので、
彼氏の前でもずっと頑張ってしまってました。
頑張っているのにうまくいかない。
それはお母さんとの関係でも、恋愛でも同じように思っていたそうです。
「頑張ってもうまくいかないからもっと頑張らないといけない」
そうやって頑張り続けるうちに限界が来て
僕のカウンセリングを受けにやってこられました。
カウンセリングでふたりでやったきたことは、
その女性の過去を子供の頃から大人になるまでを一緒に振りかえることでした。
「なんでこんなにも頑張って来れたんでしょうね。」
「お母さんのことが好きだったんでしょうね」
「本当に彼(元カレ)のことが大切だったんですね」
頑張らなくちゃと思っていると
「〇〇出来ないと自分を褒めてはいけない」
と無意識に思い込んでしまいます。
でも、結果がどうであれ、
頑張ろうと思ったその理由の裏には大切な人への想いがあります。
私たちは結果がうまくいかない時に、
その大切な人への想いもまるで悪いモノだったように思い込んでしまいます。
人と人の関係だから、
うまくいくないこともあるし、すれ違ってしまうこともあります。
思うような結果にならなかったからといって、
誰かを好きになる気持ちも、その人を愛したい気持ちも
悪いモノしなくていいんですよね。
ふたりで過去を振り返っていく中で、
「うまくいかないこともあったけど、こんなにも私は誰かを大切にしたいと思っていたんですね」
とその女性は気付いていきました。
「ずっと私じゃ足りない、
何かしないといけない
そうしないと気持ちが伝わらないと思ってました。
でも、これだけ相手を大切にしたい気持ちがあればそれで十分なんですね。」
それから彼女は頑張る恋愛から楽しむ恋愛にシフトしていきました。
出来ないことがあっても笑って相手に伝えてみる。
気になったことは我慢しないで相手に聞いてみる。
自分がやっていて楽しいこと、興味あることをふたりでやってみる。
1年ぶりに会う彼女はよく笑うようになってました。
次の目標は仕事だそうです。
今までは
「完璧じゃないとやりたい仕事はうまくいかない」
そのブロックがあってなかなかチャレンジできなかったけど。
「恋愛で完璧じゃなくてもうまくいく」
それが分かって、今度はそれを仕事でも実践していきたいそうです。
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