不倫や浮気から抜け出せないというご相談を受けることがあります。
障害のある恋愛にハマってしまう心理的背景はいろんな角度から見ていくことが出来るんですよね。
今日は罪悪感をテーマに掘り下げていきますね。
不倫や浮気など、世間的にタブー視されている恋愛は、秘密裏に行わなければいけないので、そこに罪悪感という刺激があるんですよね。
罪悪感が刺激するもの
の罪悪感は、トウガラシに似てます。
最初は少量でも、辛さを感じることが出来るのですが、慣れていくと、どんどんトウガラシの量が増えていきます。
『こんな刺激じゃ足りない!』
そうやってトウガラシの量が増えていったり、トウガラシの種類がより強力な辛味のものを求めるようになります!
これは罪悪感も一緒なんですよね。
秘密な恋愛ってことで、最初はメールやラインのやり取りで満足していたのに、そこからデートをするようになり、男女の関係になっていく。
どんどん刺激を求めていってしまいます。
ロマンスの刺激なのか?
罪悪感の刺激なのか?
別にどちらか区別する必要もありませんが、秘密の恋愛って加速していくんですよね。
刺激のあとの虚しさ
で、ここもトウガラシと同じなんですが、
辛い料理を食べた翌日ってお腹痛くなったりしませんか?
罪悪感のある恋愛も似ているんですよね。
燃え上がった翌日に、空しさを感じてしまうんです。
手に入れたいのに、手に入らない。
そんな虚無感に襲われてしまいます。
そして、その虚無感から抜け出すためには、
激しい愛のロマンスが必要だと、また刺激を求めてしまうのです。
浮気や不倫が良い悪いかという判断は横に置いてといて、心理的メカニズムの背景としてこのようになっているんですよね。
そもそも疲れている!?
トウガラシって食欲増進の作用があります。
夏バテや食欲がないときに、トウガラシが入った料理は重宝されます。
罪悪感も恋愛においては、ロマンスの増進作用になるんですよね。
旦那との関係では受け取れなかったロマンスが受け取れたり、フリーの彼と付き合っている時には感じられなかったロマンスを感じることができます。
しかし、
ちょっと考えてみましょう。
罪悪感のロマンス増進剤がないと、
愛を感じられなくなっているということは、
ロマンスの夏バテが起きているということです。
もちろん夏限定の話ではないので、
仮にこれを『愛の飢餓(きが)感』『ロマンスの飢餓(きが)』というのでしょうか?
もっと簡単な言葉で表現すれば、
『寂しさ』『孤独感』かもしれません。
愛を受け取るセンサーがマヒしてしまっているんですよね。だからこそ強い刺激ではないと、そのセンサーが愛を受け取れない。
その強い刺激が『罪悪感』というワケなんですよね。
愛の飢餓感を癒していく
浮気相手や不倫相手が、いろいろな手続きを経て、
正式なパートナーになることもあります。
しかし、
そこで『愛の飢餓感』が癒されていないと、
せっかく正式なパートナーになったものの、
強い刺激がないと愛を感じにくくなっているので、他に罪悪感というスパイスを探しに行ってしまったり、昔と違って彼にロマンスを全く感じられなくなってしまいます。
また、浮気や不倫を辞めることは出来たものの、
とてつもない孤独感に襲われてしまったりします。
僕は浮気や不倫の相談をいただいた時に、
その関係を辞めたくてやめられないのか?それとも正式なパートナーになりたいのか?
そのどちらにしても、この『愛の飢餓感』を癒していくことにフォーカスするようにしてます。
逆に言えば、
『愛の飢餓感』が癒されていくことで、
今まで答えが出なかった関係や進展しない2人の関係が変わっていきます。
過去の痛みを手放していく
ちょっと深い部分を解説していくと、
頭では不倫や浮気の恋愛に対して、『このままでいいのかな〜?』『これからどうしようかな〜?』『やっぱり幸せになれないのかな?』といろいろ社会的なことや制度的なことも含めていろいろ打開策や解決策を考えるワケですよね。
ただ、深層心理(意識出来てない心の部分)では、『愛の飢餓感』により罪悪感という強烈なロマンスのスパイスを求めているので、現状を維持しようとしてしまうのです。
なので、『愛の飢餓感』が取り除かれていけば、罪悪感というスパイスを求めて現状を維持しなくても良くなるんですよね。
愛に飢餓をおぼえてしまうってことは、
あなたはどれだけの愛を求めて、それが手に入らずに苦しんだのでしょうか?
どれだけ『愛の飢餓感』を抱えて堪え忍んできたのでしょうか?
その悲しみのストーリーを見ていくことが、『愛の飢餓感』を癒していく一つの方法でもあります。
また、
『愛の飢餓感』を抱えている方って、
同じく『愛の飢餓感』を抱えている人を見つけるのが得意なんですよね。
同じものを持っているからですね。
そして、相手の飢餓感を自分の愛で満たしてあげようします。
あなたの『愛の飢餓感』を罪悪感というスパイスなしで満たすことが出来たのなら、同じ『愛の飢餓感』を抱える人を、罪悪感というスパイスなしで満たしてあげることも出来るようになります。
不倫や浮気というのは、
テーマとして誰にでも相談出来たりしにくいものです。また、葛藤や苦しみも強くなります。
その葛藤や苦しみを少し離れたところに置いて、
どうやったら、自分を罪悪感のない愛で満たしてあげることが出来るのか?
ちょっと考えてみてもいいかもしれませんね。
過去の痛みを手放すことかもしれませんし、
あなたに自信を取り戻すことかもしれません。
ゆっくり向き合ってみてくださいね。
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