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「頑張らなくていい」って言葉に違和感を感じた時に

「頑張らなくていいよ」

あなたはこう言われてほっとしますか?

それとも、少し寂しい気持ちになりましたか?

相手があなたのことを思って言ってくれて「頑張らなくていいよ」でも、それが受け取れない時があります。
受け取れないからって悪いことではありません。

そこで「頑張らなくていいよ」を無理やり受け取ろうとする方が心理的にしんどくなってしまいます。

もしタイミングが違えば「頑張らなくていいよ」をまた違った感覚で受け取れることもあるかもしれません。

人生はマラソンのようなものです。
マラソンもゴールに向かってずっと同じペースで走り続けているわけではありません、

序盤に勢いよくスタートする人もいれば、徐々にペースを上げていく人もいます。
ラストスパートまで体力を温存する人もいますよね。

それこそ平坦な道ばかりではないですから、マラソンのコースによっては戦略は変わってきます。
下り坂、上り坂もありますし、日陰を走るときもあります。

道路の状態も昨日の天気次第では変化していきます。
自分にはどうしようもない条件の中で、自分のゴールに向かって走っていかなければいけません。

マラソンの世界記録は2時間1分39秒です。
映画一本分の約2時間というレースの中にさまざまなドラマがあります。

しかし、
私たちの人生のマラソンは42.195キロではありません。

何ヶ月も、何年かけてゴールを目指すことがあります。
そのゴールも時には見失って、どこを走っているか分からなくなってしまう時もあります。

一つのゴールに辿り着いてまた次のゴールまですぐに走らなければいけない時もあります。

ゴールが分かっているからペース配分も戦力も練ることできることばかりではありません。

いつゴールに辿り着けるのか?そこは本当に自分にとってのゴールなのか?
それが分からないままペース配分していかなければいけないこともあります。

自分にとってスパートをかけなければいけない瞬間もあるかもしれません。
休む暇なく駆け抜ける瞬間もあるかもしれません。

そんな時に「頑張らなくていいよ」という言葉はまるでブレーキをかけられるような気分になるかもしれませんね。
自分のがんばりたい気持ちを見てくれてない気持ちになりますからね。

「悔いのないように頑張れ!」と思いっきり背中を叩かれた方がチカラが湧いてくる瞬間もあります。

がんばりたくても頑張れない時も、頑張りすぎて疲れ果てている時もあります。
そんな時は「頑張らなくていいよ」という言葉が心のオアシスのように感じられることもあります。

カウンセリングをしていると
「頑張れ」「頑張らなくていいよ」という言葉が相手にプレッシャーになるかもしれない。
という相談を受けることがあります。

相手を応援したいのにその気持ちをどう言葉にすればいいか分からない。
それは繊細でとても優しい想いだと思います。

「何を伝えてあげたらいいか分からないけど、あなたのことを応援したいと思っている」
まずはこの気持ちを伝えてあげることではないでしょうか?

「がんばれ!」も「頑張らなくてもいいよ!」も表面的にはまるで反対の言葉ですが、そこの根幹にある想いは一緒なんですよね。
表面的な言葉の受け取り方のズレによってコミュニケーションはズレてしまいますが、大切なのは相手の為を想う気持ちを伝えてあげることです。

これは誰かに応援された時にも同じことが言えます。
がんばりたい時に「頑張らなくてもいいよ」と言われることも、もう頑張れない時に「頑張れ!」と言われることもあります。

その表面的な言葉だけを受け取ってしまうと相手が本当に伝えたかった想いを取りこぼしてしまうことがあります。

目の前の出来事を、投げかけられた言葉を、自分にとっていかに心の栄養にしていくのか?

人生は長いマラソンだからこそ大切になってくることかもしれません。

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