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見たいものしか目に入らない!?無意識が作り出す罠!?

無意識についての本や引き寄せの法則などに関する本を見てみると、
たまにこんな実験が書かれていることがあります。

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いつもの会社への道で、
いつもは何も気にしていないかもしれませんが、
今日は赤い車と10台すれ違うと思って、

いつもと同じ道を歩いて見てください。

きっと10台の赤い車と出会うはず。 

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赤い車でも、青い看板でも、なんでもいいんですが、
気になる方は明日の通勤途中で試して見てくださいね。

僕はこういう実験をしようとすると、
何がなんでも10台見つけたくなります。

これは簡単に言えば『意識付け』の一つですよね。
普段は意識していませんが、(赤い車)と脳内にインプットしておくことで、
いつもならすれ違っても何とも思わなかったのに、
赤い車を見つけた時に、『あ〜!見つけた!!』と脳がサインを送ってくれます! 

私たちは、視界には入っていても、意識しているものしか記憶や脳に留めません。

目の前に『ある』のに、『ある』ことを認識していないのです。

ちょっとややこしいですよね。

見つけたいものしか見つからない

自分は男性に裏切られると思っていると、
自分のことを裏切りそうな男性ばかり見つけてしまいます。

まるで、『赤い車 』と脳内にインプットされていると、
『赤い車』ばかりに目がいってしまうように。

意識的には、『もう優しくて誠実な男性とお付き合いしたい!」と思っていても、
深層心理では『でも、男って浮気する生き物じゃん!絶対裏切るよ!』とインプットされていたら、
それを証明するような男性を掴んでしまうのです。

それが心理学のややこしいところでもあり、
分かりやすいと言えば分かりやすいところかもしれませんね。

時にインプットしているもにしか目に入らないだけではなく、
インプットされた情報を証明するような行動にも出てしまいます。

例えばあなたがハードワークをしていて、
誰にも代わりを頼めないとしますよね。

すると、あなたが仕事を休めない理由ばかりが目についてしまいます。
『まだ、若手が育ってないから、仕事を任せられない。』

でも逆の立場から見てみると、
『あなたが若手に仕事を任せないから、若手が育たないのでは?』
という見方も出来ますよね。

私たちは、自分が無意識にでも意識的にでも、
信じていることを証明するような行動を取り続けてしまうのです。

変わるためには意識を変えてみる

カウンセリングをしていて、
『こんな私でも変わることが出来ますかね?』
そう聞かれるクライアントさんは少なくありません。

ちょっとイジワルな言い方に聞こえるかもしれませんが、
『自分の人生は幸せに変わっていける』と思えていたら、
自分の人生が変わっていく小さなサインも見つけていくことができます。

しかし、
『自分の人生はきっと変わらないだろう!』 と
思っていると変わらない事実ばかりを集めてしまいます。

私たちは見たいものしか見つけることが出来ないからです。

少し逆説的なお話かもしれませんが、
現状は変わっていなくても、あなたの意識が変わっていくことで、
同じ状況でもあなたの感じ方が変わっていくことがあります。

『私のことを誰も助けてくれない』というフィルターを通して世界を見ていると、
あなたの為に手を差し伸べてくれている人の想いを受け取ることが出来ません。

そこであなたはより孤独を感じてしまうかもしれません。

しかし、
それは、あなたを助けてくれる人がいないから孤独なのでしょうか?
それともそれを見ないようにしているから孤独なのでしょうか?

『私のことを誰も助けてくれない』というフィルターを通して、
世界を見ているままだと、どちらが正解かは分からないんですよね。

自分を変える為には、
そのフィルターにまず気付くことが必要です。

そして、
勇気を出して、ちょっとそのフィルターを外して世界を見渡して見てください。
一回だけは気付かないかもしれないので、2度、3度繰り返して見てください。

あなたの為に差し伸べられた手を見つけることが出来るかもしれません。

自分を変えるということは、
今まで信じてきたものを、勇気はいるかもしれませんが、
手放していくことから始まります。

その信じてきたフィルターを外した世界から、
新しいものを見つけることが出来たらからと言って、
すぐに新しいフィルターを手にすることは出来ないかもしれません。

でも、
そうやってちょっとずつ勇気を出した分だけ、
変われていくのかもしれません。

『勇気を出しても変われなかった!』
という声もあるかもしれません。

その時はあなたの勇気やチャレンジが意味がなかったワケではなく、
まだ気付かないフィルターを付けてしまっているのかもしれません。

どんなフィルターを付けて世界を見たいか?

『誰も助けてくれない』というフィルターか?
『誰かはきっと見てくれている』というフィルターか?

それを意識してみると、今自分が無意識に付けてしまっているフィルターに気付けるかもしれませんね。

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